レジーのブログ(旧)

15/4/23 昨今の諸々を踏まえて移管します。詳細は最新記事をご確認ください。ブックマークいただいていた方は変更をお願いします!

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「音楽」と「クラブ」と「ダンス」、それから「夜」と「昼」の話

レジー「ちょっと旧聞に属する話になりましたが、先日Eテレでやってた宇野常寛さんのドキュメンタリーを見ました」

司会者「10°CAFEのイベントのシーンでちらっと見切れてませんでしたか」

レジー「なんかそんなような感じもしたね。あのとき初めて宇野さんにご挨拶して、「もっと怖そうな人想像してたけどいい人そうで安心した」と言われました。どんなイメージだったんだろう。しかし天下のNHK様が密着取材ですよ。もはや有名人ですね」

司会者「もうすぐ「文化系時評アーカイブス」、去年のコンテンツ回りに関するレビューや評論をまとめたものが発売になりますね」

レジー「剛力さんが表紙の前回のやつも購入しましたが、あまり明るくないジャンルについても取り上げられてる作品を眺めるだけで何となくの雰囲気がわかっていいですね」



司会者「前回の「音楽」ジャンルについては、他ジャンルが新録の座談会が掲載されている中、「夏休みの終わりに」に載っていた「今、音楽批評は何を語るべきか?」が再録されてるだけでした。弊ブログで何度か引用している座談会です」

レジー「あれは残念だったなあ」

司会者「今回は新たに座談会を収録したようですね」










レジー「面白そうなので楽しみに待ってます」

司会者「その宇野さんですが、明日深夜に放送される2月のLifeに出演されるようですね。テーマは「夜遊びのゆくえ」ということで、予告編もアップされています

レジー「今出てる「PLANETS Vol.8」でも「僕たちは〈夜の世界〉を生きている」なんていうテーゼを掲げてるし、それ以前からも「東京は夜遊びのバリエーションが少ない(たとえば香港と比較して)」みたいなことを発言してたからそれ関連ってことなんだろうね」



司会者「予告編でもちらっと出てましたが、風営法、クラブ規制の問題についても話がおよびそうなので普段Life聴かない音楽好きな方にも関連する内容かと」

レジー「僕はいつも通りポッドキャストで聴く予定。風営法問題は僕も含めてだけどもうちょっとちゃんと理解した方がいいよね。この前も有名ミュージシャンがものすごーく単純化したツイートを流して「またかよ」って感じで辟易したんですけど。とりあえず磯部涼さんの「踊ってはいけない国、日本」を読むのがいいと思います」



司会者「この内容についてライムスター宇多丸さんと語ったポッドキャストがあったのですが、番組の方針変更で過去アーカイブが削除されて聴けなくなってしまいました」

レジー「あれほんと困っちゃうよね。まあそれはいいや。磯部さんの本にこんな一節があるんですけど」

陰謀論めいたものも含め、無数の憶測を耳にしたが、正直、本当のところは分からない。というか、むしろ、様々な理由が絡み合っていると考えるのが妥当だろう。サブ・カルチャーがカウンター・カルチャーを気取るときに陥りがちなのが、分かりやすい“敵”を想定することで問題の本質を見失ってしまうことだ。現実はもっと複雑である。

司会者「ライムスター「The Choice Is Yours」の内容に通じる話ですね」



レジー「うん。この辺りはちゃんと自分で情報をとっていくしかないよね。で、Lifeの予告編で黒幕こと長谷川プロデューサーが言ってたことが印象的でした」

学生の頃、クラブに行って夜明けごろ朝出てくると都心のビル街も昼間とは全然違う風景になっている。この「大人たちのいない空間が広がっている感じ」「夜を生きる者、みたいな感じ」にうきうきするところがあった。

司会者「あー」

レジー「この感じはすごいわかるんですよ。喧騒から抜けて、まだ寝静まってる街に放り出される感じね。壊れたビニール傘が散らばっててカラスが飛んでるようなちょっとグロテスクな光景も妙に神聖に見えたりするんだよなあ」

司会者「クラブとか行ってるんですか」

レジー「いやー最近は全く行ってないですね。直近で行ったの何年前だろうって感じ。大学生のころ、特に1、2年生の時はたまに行ってました。初めて行ったのは大学入りたての5月の連休だったと思う」

司会者「渋谷のエイジアで定期的にやってた「BUZZ NIGHT」ですね」

レジー「高校の友達と2人で行って、一晩いてくたくたになって外に出たら似たような状況になってる同じ高校の友人がいて何とも言えない気持ちになった記憶があります」

司会者「まだ未成年ですよね」

レジー「うん。当時は大したIDチェックもなかったしゆるい時代だった。普通に酒も買えたし。2000年かあれ」

司会者「「BUZZ NIGHT」はその後何度か行きましたね」

レジー「当時はBUZZの熱心な読者だったからなあ。鹿野さんのDJ楽しかったよ。ロック系からダンスミュージックまで幅広く流してて」

司会者「鹿野さんDJはいろんなところで体験してますよね」

レジー「うん。新宿時代のリキッドでやってたLIVE JAPANは何度か行ったなあ。あれはオールナイトではないか。何か高円寺とか下北沢のイベントでも見た気がする」

司会者「そんな人を派手にディスって話題になるとは思いませんでしたね

レジー「そうねえ。この前ブックオフで昔のBUZZを買ったら、2001年1月号に鹿野さんがこんなこと書いてるの発見したんですよ」

秩序の中に偶然が生まれた瞬間。これはアートの本質であるとともに、LOVEの全てでもある

司会者「あれ?」

レジー「これはアンダーワールドについて書いた文章なんですけど、この内容ってアイドルにもまさにあてはまる話なのになーと思いながら読みました。「BUZZ NIGHT」でもアンダーワールドよくかかってた思い出がある」

司会者「当時は他にどんなのがかかってたんですか」

レジー「そうねえ。特に記憶に残ってるのはダフトパンクかなあ」

司会者「ワンモアタイムね」



レジー「うわーこれ懐かしいなあ。特にPV」

司会者「松本零士ですね」

レジー「この途中でブレイクするところがほんとかっこいい。これ入ってるアルバムは聴き込みましたよ。あとはサニーデイの「魔法」とか」



司会者「素敵」

レジー「この曲は「夜遊び」ってイメージとぴったりリンクしますわ。サニーデイの最後のシングルです」

司会者「スギウラムがプロデュースでクレジットされますが、スギウラムの曲も盛り上がるタイミングでよくかかってましたね」

レジー「そうね。この曲とか。何かアニメと組み合わせた動画しか発見できなかったんですけど気にしないでください」



司会者「ちょっと時代を感じる音ではありますがかっこいいですね」

レジー「うん。爆音でこういう音楽浴びてると何か自分が特別な存在になれたような気がしてたんだと思います」

司会者「クラブっていうと何か怖そうみたいなイメージの人もいそうですがそのあたりはどうですか」

レジー「箱やイベントによるんじゃないかなー。僕自身そういう「怖い経験」ってのはしたことないけど。ナンパするために行くみたいなところはまたちょっと違うんだろうけどね」

司会者「そういう浮ついた話はありましたか」

レジー「いやー全然ないですよ。前ここでも書いたけど、「一人でいる女の人に話しかけてたら実はその人がゲストDJで来てたロッキングオン兵庫さんの連れだったみたいでイベント終了後すごい睨まれた」くらいですねエピソードは」

司会者「ケンカにならなくて良かったですね」

レジー「あれは何かへこんだわ。そう言えばいつか忘れたけど「Getting Better」行ったとき「そのTシャツ可愛いね」って女の子に話しかけられたのをふいに思い出した。あれそういうやつだったのかな」

司会者「がっつきが足りないですね」

レジー「「知らない人と話す」っていうモードでクラブ行ってなかったからなんかめんどくさくなっちゃうんだよねきっと。でかい音楽鳴ってる空間で体揺らしてること自体が楽しかったから。で、「でかい音楽鳴ってる空間で体揺らすこと自体が楽しい」ってのがわりと本質的なことだよねっていう動画を最近見つけたんですけど。数年前のものですが」



司会者「これは」

レジー「おそらくこの子たちは「クラブカルチャー」なんて知らないだろうし「こういう場所にいる俺かっこいい」みたいな意識もないだろうし、それでもこういう環境に放り込まれると体が動き出しちゃう本能みたいなのを兼ね備えてる人たちが結構いるんだろうなあと思いました」

司会者「中には耳塞いで突っ立ってる子もいますけど」

レジー「そうね。だから「体が動き出しちゃう本能」を持ってる人もいれば「自然とネガな反応を示す本能」を持ってる人もいるんだなあと。ナイトクラブ規制の話も、突き詰めていくと「耳塞いで突っ立ってる」側の人たちの「理屈じゃない拒否反応」ってことかもしれないなあとか思いました」

司会者「誰かがこの動画について「これこそ為政者たちが恐れていることなのではないか」みたいなこと書いてましたね」

レジー「「化学反応みたいで何故か怖い」ってコメントがついてたんだけど、国を統治する人からすると「自分たちが拠って立つものとは全く異なる論理」で「人々が勝手に集まって体を動かしている」って時点で脅威を感じるものなのかもしれないよね。だからと言って規制していいかってのはもちろん全く別の話です」

司会者「最近だとダイノジも「キッズジャイアン」なんてイベントをやっているようですね」

レジー「これすごいいいよねえ。ちゃんとショー仕立てにして子どもでも楽しめるように、つまり「耳塞いで突っ立っちゃう」子を作らないように工夫してるわけで。しかしこの前のブログ記事もそうだけど、「音楽が今置かれている状況を受け止めていろんなことにトライする」ってことを一番やってるのがダイノジ大谷さんなんじゃないかと思うわ。頭が下がります」

司会者「ほんとそうですね。ぼちぼちまとめに入りたいのですが、そもそも最近の音楽好きな若い人ってクラブとか行くんですかねえ」

レジー「どうなんだろうね。そもそも「音楽好きな若い人」が減ってるだろうし。ジャンル別の細分化みたいなことはどんどん進んでるだろうから、元気なイベントももちろんあるんだろうけど。でね、僕大学入りたての5月にBUZZ NIGHT行ったってさっき書きましたけど、これって高校生のころから「大学入ったらクラブとか行ってみたい!」って思ってたからなんですよ」

司会者「なんか「かっこいい音楽があるかっこいい大人の遊び場」みたいなイメージはありましたよね」

レジー「うん。「ずっと音楽が流れてる」とか「ライブじゃなくてDJ」とか「音楽好きな人が集まって爆音の中で踊る」とかいくつかキーワードがあって。で、こういうのっていまや「クラブ」じゃなくて「フェス」が提供するものになっているような気がするんですよ」

司会者「あーなるほど。「高校出たらクラブ行きたい!」が「高校出たら夏フェス行きたい!」に置き換わってるんだ」

レジー「そういう側面ってあるんじゃないかなあと。で、フェスはオールナイトのものもありますけど多くは朝から夜まで、つまり「昼」に行われるものですよね。音楽がフィジカルに発信される象徴的な記号が「夜」から「昼」に移り変わったと。ちょうど磯部さんの本でも引用されてたキックザカンクルーの「GOOD TIME!」って曲があって、これさっきあげた曲と同じくらいの時期のもので結構好きなんですけど、こんな歌詞がありまして」

万華鏡みたいなミラーボールが月の代わり 
太陽のない国の灯り




司会者「今は逆に「太陽がミラーボールの代わり」ってのがシーンの風景なんでしょうね」

レジー「そうね。それを「開かれた場所に解放された」と捉えるのか、「お行儀の良い世界に引っ張り出されてしまった」と捉えるのか、それはその人の音楽に対する価値観や距離感によりますね。ここはどっちも善し悪しある話だと思うので、結論は読んでいただけた方に投げかける感じで終わりたいと思います」

司会者「わかりました。では次回はどうしますか」

レジー「そうですね、ちょっと次回にやるかは分かんないんですが、最近の音楽シーンの環境について説明してるであろう本がいくつか出るみたいで」




  


司会者「「ソーシャル化する音楽」は目次見る限りかなり読みごたえありそうですね

レジー「そのあたりについて取り上げる準備をしていきたいと思います。別のネタは随時」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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「音楽メディアユーザー実態調査」から見る今時のリスナー像 -「音楽」と「お金」の不安定な関係

司会者「パスピエの新曲「on the air」の音源が公開になりました」



レジー「これマジで売れるんじゃないか」

司会者「パスピエについて詳しく知りたい方はこの記事この記事をご覧ください」

レジー「これを機に過去音源もあたってみることをお勧めします。この曲がツボだった人は「ONOMIMONO」の方がはまる気がするし、もうちょい荒々しい方がいいなあって人は「わたし開花したわ」の方がしっくりくるかと」

 

司会者「TOKYO FMのキャンペーンソングのようですね」

レジー「TOKYO FMは僕にとってすごく重要なラジオ局です」

司会者「ほう」

レジー「小学校5年生の時に、この局で土曜日の1時からやってたカウントダウン番組を聴き始めたのがポップミュージックとの出会いなんですよ」

司会者「午前中の授業から帰ってきて、昼ごはん食べながら聴いてましたね」

レジー「カセットテープに録音して、音質悪くなりながらも曲の部分だけダビングしたりしてました」

司会者「ネットがない時代らしいエピソードですね」

レジー「子どもだからお金もないし行動パターンも限られてるわけで、その中でどうやっていろんな音楽聴くかはいろいろ考えてましたねえ。「音楽聴くのに金払わない奴は許さん!」みたいなことを迷いなく言う人に対して、理解は示しつつもちょっと引いちゃうのはこういう原体験があるからかもしれないです。そんなことを先日発表された「音楽メディアユーザー実態調査」の2012年度の結果を見ながら思ったんですけど」

司会者「日本レコード協会が毎年やってる調査ですね。昨年度の結果についてはブログの超初期に記事にしています」

レジー「相変わらずルーティーンでやってる感ありありだよねこの調査」

司会者「またこれやってるシンクタンクdisですか」

レジー「経年変化見るために変えられない部分もあるんだろうけど、たとえば「購入した新品CDアルバムのジャンル」ってところは以前も書いたように「日本のポップス」と「日本のロック」の区別とかようわからんからこれだけじゃ何とも言えないよね」

司会者「そう言わずに何かしら意味合いを出していただかないと話が進みません」

レジー「ここで唯一面白かったのは「ボーカロイド(初音ミク等)を利用した楽曲」ってところですかね。中高生だけ圧倒的に高い」

司会者「購入者の割合を見ると、中学生が男16.8%/女26.8%、高校生が男13.8%/女18.5%です。他の世代は一桁パーセント前半。ちなみに中学生女子では「日本のロック」の12.6%を大きく上回ってます」

レジー「「みんなボカロ聴いてる」とか言いつつこんなもんかーと思ったんだけど、考えてみたらたぶんこの周辺にニコ動で聴いてますみたいな人たちがたくさんいるんだよねきっと」

司会者「そのあたりは「未知アーティストの新品CD購入のきっかけ」で、「無料動画配信サイト」が中学生・高校生・大学生・20代社会人の各世代でトップになってるところからも読み取れますね。そこで見て気に入ったものをパッケージで買うと」

レジー「去年の報告書は「ネットやスマホ悪玉論」がすごかったけど、こういう結果が出るとネットも商売の役に立つと認識を改めざるを得ないだろうね。ファンが勝手にあげてる動画もプロモーションになってるはずだから、これを機に何でもかんでも削除するの減るといいなあ」

司会者「権利の問題とかで難しい部分はあるんでしょうけどね。ただ、ネットが購入のきっかけになるっていう話以前に、「音楽にお金を払う層」が減ってきているというデータもあります」

レジー「そうですね。「CD購入」「レンタル利用」「有料音楽配信」それぞれの利用状況についての設問について、ダブりのないように足し合わせると「音楽にお金を払う層」の頭数が出るわけですが、3年間の推移を見るとこんな感じです。ちなみに2007年度は57%くらいでした」

2010年度 45.2%
2011年度 47.9%
2012年度 41.9%


司会者「2011年度でちょっと上がる傾向があったのに2012年度は大きく下がりましたね」

レジー「2011年度はAKBの爆発があって、直近では一巡したとかそんな話かしら」

司会者「これで2012年はパッケージ売上がアップとか言ってるわけで、確実に「一部の人がたくさん買う」構造になりつつあるんでしょうね」

レジー「そんな感じなんだろうなあ。で、有料利用者は減ってるわけですけど、その中での構成比を算出したのがこちらです」

数字1

司会者「レンタルのみの人のシェアが2割に達したんですね」

レジー「ここちょっと気になるんですよね。今年はストリーミング型のサービスが来る!みたいな話結構あるけど、ピンポイントでTSUTAYAで借りればいいやみたいな人たちが増加傾向にあるんだとすると「有料聴き放題」って言っても別に刺さらないような気がするんですよ」

司会者「レンタルCDがここまで充実してるのは日本の特殊性ですよね」

レジー「当然ストリーミング陣営の人たちもそういうことは考えてロンチの仕方を検討してるんだろうけど、ここは結構クリティカルな気がする」

司会者「「洋楽離れ」問題についても、レンタル解禁を早めるだけで解消される部分もありそうですね」

レジー「そう思います。で、今回一番ほーと思ったのが「聴取層別セグメント構成」って項目なんですけど」

司会者「対象者を以下の4つのグループに分けてます」

①有料聴取層:
「音楽を聞くために、音楽商品を購入したり、お金を支払ったりしたことがある」
②無料聴取層:
「音楽にお金を支払っていないが、新たに知った楽曲も聞いている」
③無関心層(既知楽曲のみ):
「音楽にお金を支払っておらず、以前から知っていた楽曲しか聴いてない」
④無関心層:
「音楽にお金を支払っておらず、特に自分で音楽を聴こうとしていない」


レジー「4年間の推移を見るとこんな感じです」

図2

司会者「「③無関心層(既知楽曲のみ)」のシェアが伸びてますね」

レジー「これ見た時はほんと悲しくなりましたよ。特に僕も含まれる30代の値が9.5%から16.1%に大きく拡大してるんですよ」

司会者「この先年寄りが増えていくわけで、この構造はますます強まるでしょうねえ」

レジー「そうですね。この辺は歌番組の「懐かしの歌コーナー」の影響とかもあるのかなと思うんですけど。ちょうど今回の報告書に2009年度からの推移が載ってたんですが、この時期っていろんな歌番組がそっちの方向に舵を切ったタイミングみたいなんですよね」

司会者「wiki情報ではありますが、ヘイヘイヘイが「今聴きたい!名曲HEY!HEY!HEY!」というコーナーを始めたのが09年4月。10月ごろからCDTVで過去の曲を流す時間が長くなり、Mステも「BIRTH YEAR SONGS」が10年2月からスタート。FNS歌謡祭が懐かしの曲大会にコンセプトが変わったのも2010年ですよね確か」

レジー「こうやって金稼いでる世代をノスタルジーに気持ちよく安住させてるわけですよ。そりゃ好奇心も削がれるわな」

司会者「一方で、学生を見ると「②無料聴取層:音楽にお金を支払っていないが、新たに知った楽曲も聞いている」が25%存在しています。他の世代と比べて圧倒的に多いです。この辺が冒頭に出た「ボカロ曲をニコ動で聴いてる人たち」なんでしょうか」

レジー「もちろん他のジャンル聴いてる人もいるだろうけど、そういう人もたくさん含まれてるだろうね。で、ここでちょっと前に大爆発してた「音楽の価値とは??」ってエントリーを紹介したいんですけど」

司会者「かなり盛り上がってましたね」

レジー「このエントリーに関して「主観的過ぎてうざい」みたいなコメントがあって、「ブログに主観的なこと書かないで何書けばいいんだ?」ってとても驚いたんですけどそのあたりは割愛。今回の話と関係ありそうなのはこの辺」

俺「じゃあ○○ちゃんはボカロのCDとかは聴かないの?」
小「なんで?だってスマホで聴けばCD買う必要ないじゃん!」

???

俺「え、だからそれじゃ音悪いし、歌詞カードとかもないじゃん!」
小「私は音楽が聴きたいの。音が悪くても良くても私には関係ないし、音楽だけ聴ければいいの。」

なん…だと…。

俺「だけどなんかそれって好きな音楽にお金払ってないし失礼な感じしない?(まだ小学生だし、そうは思わないのかな)お母さんにCD買ってとか言わないの?」
小「言ってもムダムダ!YouTubeで聴けるからCD買う必要ないもん!ていうか、CDってどうやって聴くの?持ち運べないじゃん。」

ええ~!!!!そんな質問……。

俺「いや、家ならCDコンポとかでCDは聴けばいいし、持ち運ぶならPCから取り込んで、スマホとかiPodなんかに入れればいいんじゃない?(俺はウォークマンだけど)」
小「えぇ…なにそれ、めんどくさ。」

「めんどくさ」だと……。


司会者「数字の羅列からは見えない生々しさがあります」

レジー「正確には「数字の羅列と組み合わせるとより多面的に見える」って話でしょうか。こういう人たちが今回の調査に出てきた「音楽にお金を支払っていないが、新たに知った楽曲も聞いている学生」の姿なんでしょうね。もしかしたら特に先鋭化されたサンプルなのかもしれないけど、決して特殊例ではないんじゃないかな」

司会者「このブログに対して「CDを買って急いで帰ってきて、ご飯も食べずに部屋にこもって、CDプレーヤーでそれを聴く。そういう楽しみを知らない今の子どもはかわいそう」みたいなツイートがマンガ付きで回ってました。あのマンガ可愛かったけどもう削除されてるみたいですね」

レジー「そういうのとか現実逃避以外の何物でもないからね。確かに昔そういう楽しみがあったのは間違いないけど、別にそれを知らない人たちに押し付けちゃいかんと思うわ」

司会者「普通に考えれば今の方が楽しいですよね音楽好きとしては。インフラの充実度が違いすぎる。お金がなくてもないなりに楽しめますもんね」

レジー「ほんとそう思いますよ。サマブリさんとかハイハイさんのブログで紹介されてる「合法な」フリーの音源聴いてるだけでも十分面白いし、アイドルのフリーライブだってあるし」

司会者「そもそも音楽に金払うのが間違ってたのでは?みたいな話はミュージシャン側からもたまに出てますよね」

井上 もう、誰も音楽にお金なんか払わないですよ。連想するのはね、ブラジルで、欧米で作ったエイズの薬を使うには特許料を払わなきゃいけないんだけど、ブラジル政府は「目の前の貧しい人を助けるほうが先でしょう」と、特許を認めなかった話ね。確かに著作権なんて、西洋のある種の文化ですよね。絶対というわけでもない。

松任谷 音楽にお金を払うこと自体が間違ってたのかもしれない。19世紀の頭頃
に出版社ができ、楽譜というものを売り始めてね。

井上 もちろん、ある種の発展というのはあったんでしょうけど、「発展ってどうなの?」っていう時代に来てますからね。

(読売新聞2011年8月 松任谷由美と井上陽水の対談)

Q70 音楽が担う役割は今後、どう変化していくと思われますか?
「パッケージが衰退して、商品としての音楽の存続基盤が崩壊しつつありますよね。Youtubeやニコ動で見られるわけだから、若い子は音楽にお金を払わない。それは当たり前だと思うんですよ、僕だってそうするだろうし。この状況が進んでいくと、レコードが発売される以前の状態に戻るんじゃないですか? 音楽でお金を稼ぐには、実演しかないという。昔のダンスパーティーとか、生演奏で踊るっていうことが盛んになってくるかもしれない。そういう意味では、ダンスと音楽が不可分になっている現状は、当然の結果でしょうね。まぁ、もう少し見ていかないと、最終的な結論はわかりませんが」

(ぴあ「100Q」山下達郎 2011年)

レジー「この人らはもう十分売って金持ってるからだろってのもあるだろうけど」

司会者「まあ確かに」

レジー「ただ、こういうことを考えないといけない時期に来てるんだろうなあとは思います」

司会者「わかりました。そろそろまとめたいのですが、音楽メディアユーザー実態調査から「音楽にお金をかけるということとは」という話のさわりまできました」

レジー「はい。この辺の話に関連する内容で、ポピュラー音楽論をやってる学者の増田聡さんの年末のツイートが面白かったんですけど」




司会者「こうやって繰り返してる話ではあるんですよね」

レジー「うん。で、今の状況って「レコードからCDへ」以上にダイナミックな変化が起きてるタイミングだと思うんですよ。それは音楽だけにとどまる話ではなくて、メディア環境が変わって世の中全体が大きく変わってる中で、音楽も当然その影響を受けているって話だと思うんですよね」

司会者「そういう自覚なく漫然とCD売ってるレコード会社やミュージシャンもいっぱいいますよねきっと」

レジー「もうそういう人たちはどうしようもないから、「こういう時代に何をすべきか」みたいなことを考えてる人たちの邪魔だけはしないでくれって感じだよね。で、そういう時代だからこそ、「音楽そのもの」と「音楽を取り巻く環境」両方を踏まえて何かしらの言葉を発信していきたいなと改めて思いました、ってのが今回の結論ですかね」

司会者「わかりました。では次回はどうしましょうか」

レジー「今日パスピエのライブ行くからそれについてかなー、何かあれば考えます。予定は未定で」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

おじさんの知らない軽音楽部の世界3-そして誰も一人で音楽を聴かなくなった

レジー「先日オリコンが発表した「音楽ファン2万人が選ぶ好きなアーティストランキング2012」の内容を確認すべく初めて「オリスタ」という雑誌を買ってみました」



司会者「ほんとは表紙が桜井翔なんですけど、さすがネットNGのジャニーズですね。こんなアフィリエイトのリンクでも画像を使わせないと。ところで音楽ファンってどんな定義なんでしょうか」

レジー「どんな人にどんな調査したかが載ってないのでよくわかんないんですが、デモグラで言うと10代から40代までの男女。割り付け等は不明。詳細は見えないものの、この規模で「好きなアーティスト」に特化した調査を継続的にやってるのは結構貴重でしょう」

司会者「上位3つは嵐、いきものがかり、ミスチルと。世代ごとで1番人気あるのは10代と20代で嵐、30代でミスチル、40代でサザンです」

レジー「このアンケートを見ると、「ロキノン系」とか「アイドルシーン」とかそういうのがいかに「狭い話」かってのが思い知らされるね。総合ランキングは50位まで載ってるんだけど、いわゆるギターバンドものって19位にバンプが入ってるだけだもんね。アイドルに至ってはAKB48とPerfumeだけ。ももクロすら入ってない」

司会者「開示されてる性年代別の20位圏内で見ても、ロキノン的なアーティストは10代男女と20代女性にバンプ、10代女性にラッドが入ってるだけですね」

レジー「10代にはもっとアジカンとかエルレとかワンオクとか入ってくるのかと思ってたんだけどなあ。で、このまま前回の続きに行きたいんですけど、当初は『新しい音楽聴かずに先輩から引き継いだ手垢のついた曲ばっかりやりやがって。どうせ周りもYouTubeで有名バンドの人気曲は何となく知ってるみたいな状況だから、もはや懐メロ化してるゼロ年代初頭の曲やってわっしょいしたいだけだろうが。「他人と違う曲を知ってたい」とかそういうキモいけど微笑ましい衝動はないのかね!』みたいなうざいおじさん話をしようと思ってたんですよ」

司会者「そりゃうざい」

レジー「ですが、このオリコンのランキングを見たうえで改めて「kids these days! Vol.2」のコピーバンドランキングを見ると、一応「バンドやってる俺らにしか知らない世界」っていう雰囲気になってるんだなあと」

司会者「10代の人気ランキングとコピーバンドランキングのトップ10でかぶってるのはYUIといきものがかりくらいですかね」

レジー「そうなんですよ。『軽音楽部というある種「突出するための装置」として効率の良いシステムですら、「みんな(それも目に見える範囲)とのつながりを確認する装置」となった。ゆえに今後の音楽シーンにおいて「未知との遭遇の驚きを提供する」という行為の重要度は低下して、その場の感情の盛り上がり(うぇーいwwwでも泣ける!でもOK)を生むための燃料投下こそが最優先となる。フェスで有名バンドが有名曲を歌いそれをBGMに騒いでいる若者、これが未来のポップミュージックの一般的な風景だ』って結論をイメージしてたんですが」

司会者「「突出するための装置」としてまだワークしてるんですね」

レジー「おそらく。その「突出」の幅が狭くなってるだけで、「俺こんなの知ってるぜ。Mステの世界とは違うんだぜ」っていう感じは変わらずあるんじゃないかと思いました」

司会者「そうすると、結局今も昔も軽音のあり方は変わってないね、程度の差はあれ、って話でいいですか」

レジー「うーん、そこまで言い切っていいのかはまだわかんないんだけど。少なくとも、「バンドやってる俺は違いの分かる男」みたいな感じがあるのはわかった。バンドやる奴はいつだってそういうもんだよね。一方で、また「kids these days! Vol.2」から引きますけど、挫・人間の下川さんがこんなことを言ってます。そもそも俺この人知らなかったんだけど、「SCHOOL OF LOCK」のリスナーの間では有名人らしい。世代間断絶って怖いわ」

ただ、あれはなんだったんだろうなぁ。「次の曲はノれると思うんですけど」って、みんなノリを意識してたじゃないですか。

司会者「成松さんも文化祭レポツイートでこんなことつぶやいてましたね」







レジー「この盛り上がり至上主義というのかな、この感じは今の時代の傾向なんじゃないかなあという気はするんですよね。文化祭というシチュエーションである以上、みんなで騒ぎたいって気持ちになるのは当たり前だと思うんですよ。でも、それがちょっと行き過ぎてるんじゃないの?ってのが下川さんの違和感の表明や成松さんのツイートの背景にはあるような気がするんですよね」

司会者「盛り上がり至上主義、もしくは一体感至上主義といいますか」

レジー「そうね、もしかしたら後者の方が近いかもしれない。去年から「絆」って言葉がバカみたいに連呼され始めて、ウェブ上でも「つながってる感」の確認作業がすごいもんね。この写真見たら幸せになりますRTしましょうみたいなツイート異様に増えてるけど気持ち悪すぎるよね」

司会者「世の中的にそういうムードがあるわけですよね。ハロウィンの妙な盛り上がりにせよ試合内容関係なく代表戦後スクランブル交差点で騒ぐ行為にせよ」

レジー「その辺この前柴さんとかとツイッターでやり取りしたんだよな。興味あったらこちら見てみてください

司会者「そういう状況になっていくと、やっぱり「他人と違う音楽を知ろう」という行為に対するインセンティブは低下しますよね。一体感を生み出すってのとは志向しているものが真逆なわけで」

レジー「そう思います。で、「ほんとに軽音楽部のギターバンドコピー連中は目論見通りに「突出」できてるのか?」って話に戻ると、コピーバンドランキングの表題が「エモい!速い!手数が少ない!」ってなってるんだけど」

司会者「わかりやすいですね。牛丼っぽいけど。エルレとかその典型だなあ」

レジー「で、その幅でみんなコピーするバンドを選んでて、聴く側もふだんはいきものがかりとミスチルが好きでもそういう音であればノれるリテラシーを備えてるってことなんじゃないかな」

司会者「なんだかんだでギターロックは浸透してるって側面はあるでしょうね」

レジー「うん。だから、「音楽好き」であるはずの軽音楽部の部員も、その範疇からは逸脱しないものにしか興味を示さないし、「自分しか知らない音楽」ってのはあまり価値のないものになってくる。結果的に最新の音やルーツになってる音楽は自分にとって不必要で、その場でスピーディーに消費できる音楽以外には目が向かない。それが果たして「突出している“音楽好き”」なんだろうか」

司会者「うーん」

レジー「改めて思ったのは、マスメディアの時代からネットの時代になって、これからは個人がそれぞれの趣味を楽しむ時代!とかいうけど、全然そんなことはないんですよね。オリコンの好きなアーティストランキングを見るとほんとに10年選手ばっかりで、これは音楽番組が懐かしのヒット曲集みたいなのばっかりやってるからですよね。音楽に関与の低い人に対しては、まだまだテレビの力はでかい。一方で、「俺マイナー好き」みたいな人たちは特定の雑誌の推奨印の付いたバンド群を順繰りに聴いてるだけ。最近ロキノンな人々のツイッターBioで米津玄師が載ってる率が高くなった気がするんだけど、この影響されやすさはすげーなと思いますよ。「みんな知ってる曲」はなくなったけど、その結果生まれた状況は「個人個人が違う曲を聴いてる状況」ではない。「「小規模のみんな」が同じ曲を聴いてる」ってことでしかないですよね」

司会者「島宇宙化とかよく言われる話ではありますね」

レジー「うん。なんら目新しい話はしてないんですが、こと音楽の話になると「最近の若者は羨ましい!若いころから無限のリスニング空間が広がってるとは!」みたいな言説が平気で出てくるじゃないですか。いや、そもそもその「無限のリスニング空間」にアクセスする動機がないよ、って話だと思います」

司会者「なんか結局当初想定してた結論に近づいてませんか」

レジー「ほんとだ。まあうざいおじさんだから仕方ないな」

司会者「うざいおじさん感が明確になったところでぼちぼち締めに入ります。軽音楽部っていうネタから日本の音楽の聴かれ方みたいな話まで来たわけですが」

レジー「はい。軽音楽部も一種の「ライブメディア」なわけで、大体こういうジャンルは「盛り上がり/一体感」ってものに収斂しちゃうもんなのかね。フェスにしろアイドルにしろ。何か切り口変えてもいつも同じところに来ちゃう気がする」

司会者「ほんとにそうなのか、確証バイアスなのかは微妙なところですね。両方あるんでしょうけど」

レジー「最近は「音楽はライブの時代へ」とか言うけど、結局この流れは旧来型の「音楽好き」、つまり特定のアーティストだけじゃなくてその周辺の「縦」と「横」への関心がある人たちがどんどん生まれづらくなってる環境にあるんだなあと感じました。「その場でしか聴けない音楽」はもちろんかけがえのないものだけど、「ほんとにその場でしか音楽を聴かない」状況が生まれてきてるんじゃないかな。ロックインジャパンの話で繰り返し述べたところですけど」

司会者「パッケージが売れないから日銭を稼げるライブで、ってやってると音楽という娯楽自体のフロー化が進むと」

レジー「うん。それの善し悪しは僕にはわかりませんが、少なくとも「ある一つの接点」でしか音楽を聴かない人が増えていくのは個人的にはさびしい時代なのかもとは感じます。まあこのブログも少しは読んでくれてる人がいらっしゃるみたいなので、そういう人には「こんな音楽の楽しみ方があるんだよ」ってのは伝えていきたいなあと思いますね。それが音楽に対する恩返しというかね」

司会者「わかりました。そんな感じで終わりましょうか」

レジー「はい。3回軽音絡み書いたけど、一番の問題は高校の軽音楽部なんてもう10数年見てないってことだね」

司会者「なかなか見る機会もないですよね」

レジー「もう今年はシーズンも終わるし、来年はどっか行きたいな。と言ってもふらっと行って入れるもんでもないよね。誰か招待してください」

司会者「最悪母校に見に行ってくださいよ」

レジー「男子校行ってもなあ。まあそれもやむを得ないね」

司会者「では次回はどうしますか」

レジー「どうしようかな。もう11月になっちゃったからね。今年の総括の準備をしつつ考えます。今ホットなandymoriの話とかしようかな」

司会者「また危ない橋を」

レジー「ファンの反応とか見ていろいろ思うところあったので。でも全然違う話するかも」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

おじさんの知らない軽音楽部の世界2-先生と先輩に教わるけいおん!

レジー「文化系トークラジオLifeに出したメールが読まれました

司会者「「うれしはずかし文化的初体験」という回で、高校生の時に行ったフジロックのことを書いたら読まれたと」

レジー「せっかくなので晒しとくか」

初めまして、初メールさせていただきます。

僕の「初体験」、それは98年に参加したフジロック@豊洲です。

当時僕は高校2年生、ポップミュージックを聴き始めて数年というところで
「俺は音楽に詳しい」という自意識が芽生え始めていたタイミングでした。
そんな折、同級生と2人で東京で行われたフジロックに2日間参加したわけですが、
行ってみると周りは明らかに自分たちよりも年上ばかり。
ウッドストックとはさすがにいかないにせよ、
今まで体験したことのないその「大人」で「自由」な雰囲気に圧倒されました。
「俺ら最年少かな!?」と小声で話しながら、
アルコールも飲まずに控えめにしながらもすごく「解放」された2日間。
途中中断となったミッシェルガンエレファントの伝説のステージも、
ほぼ脱水症状になりながら最後まで喰らいつきました。

そのレポートを読むために買ったロッキンオン(本誌およびJAPAN)やクロスビート、
その時の楽しさを忘れられずに2年後から今に至るまで毎年通うことになるROCK IN JAPAN、
こういった経験が「三十路を迎えながら日経新聞の情報よりロックシーンの情報が気になる」という「今の自分」を形成しているのだなあと改めて思います。
(最近ではそういう気持ちをアウトプットできる術がついてきたこともあり、音楽ネタのブログを始めました→よかったら読んでみてください http://regista13.blog.fc2.com/)

社会学的には「95年」というのが区切りの一つとなっているかと思いますが、
僕個人としては、
フジロックに行き、さらには高校生クイズの東京決勝まで行き、ついでに文化祭実行委員として今では官僚になってるような切れ者のメンバーとともに一つのイベントを作り上げた「98年」という時代が「いまの自分を形作るきっかけ」になっているなあと思っています。


司会者「ちゃっかりブログの宣伝までしてるわけですが、さすがにここは読まれませんでしたね」

レジー「この後「98年分岐説」みたいな話をちょびっとだけしてくれて、なるほどなあと思いましたよ。このとき「最年少」ではなかったことが、後に会社の同僚との会話でわかるんですけど」

司会者「読まれて嬉しいってことはわかったんですが、前回の軽音の話はどうなったんですか」

レジー「はい。このメールを晒したのは一応意味があって、ここで挙げた98年ってのは僕が一番軽音楽部でちゃんと活動してた年なんですよ。今考えると多忙な時期だった」

司会者「フェス、高校生クイズ、文化祭、バンド、書き並べるとリア充感があるな」

レジー「まあ男子校だから狭義の「リア充」とは違うと思うけどね。充実してたのは間違いない。勉強はかなりお留守になってたけど」

司会者「軽音部はどんな雰囲気だったんですか」

レジー「進学校で大して部活が盛んな学校ではなかったんですが、なぜか軽音は専用の部室というか練習スペースがあって、放課後毎日どこかのバンドが練習してる感じでしたね。軽音「部」とは言いつつも、とりあえず部に入ってバンドを組んだらあとは勝手に練習って状態でした。そのスペースを使うためにとりあえず部活に入ると。そこ以外だと新宿南口の安スタジオの夕方の時間帯は大体うちの学校のバンドがやってたね」

司会者「縦のつながりとかはないんですか」

レジー「ほぼない。顧問の指導なんてのもない。卒業アルバムの写真撮影の時だけ登場したくらい」

司会者「部活と言えるか微妙だ」

レジー「そうね。曲ごとにメンバー組み替えて・・・みたいなのじゃないからね。やりたい音楽ベースで集まって、そのバンドで最低1年間は活動すると。学内で一番大きいイベントが文化祭で、そのオーディションってのが一つの目標でしたね。学年関係なくやって、うまいバンドからいい時間帯に演奏できると。文化祭ではどのバンドも1時間くらいのステージをやりました」

司会者「結構ヘビーですね。最低10曲は必要ですよね」

レジー「そう。6月くらいにあるオーディション用に2曲仕上げて、そこから9月の文化祭までに持ち曲を一気に増やすんですよ。だから夏休みはそれに結構時間とられる」

司会者「へえ。部のメンバーにはどんな人がいました?」

レジー「同じ学年で40人くらいいたのかな。お行儀悪い奴も勉強できる奴もいろいろいたけど、基本的にはみんな音楽詳しかったね。得意ジャンルは違ったけど」

司会者「何の指導もない場所に入ってくるんだからそうでしょうね」

レジー「一部の詳しくない人らはなんとなく馬鹿にされる傾向にあったと思う。みんな口には出してなかったけど。「あ、そんな曲コピーするの?へー。まあいいけど」みたいな」

司会者「嫌な感じだな」

レジー「そういうもんだろうと思ってたんですけどね。なぜこんな昔話を長々書いたかというと、先日朝日新聞に載ってた軽音楽部の特集記事の内容が、自分が体験してきた環境と全く違ったからなんですよ」

司会者「10月9日の「熱血!高校軽音部」という記事ですね」

レジー「まず冒頭から面食らった」

「ベースラインとキーボードが合ってない!」9月中旬、東京都渋谷区の都立第一商業高校の音楽室。顧問の片桐慶久先生(49)が声を張り上げた。

司会者「顧問の先生の指導」

レジー「そもそも自分のいた環境が普通なのか特殊なのかわかんないんだけど、とりあえず僕の知ってる軽音楽部とは違うなあと思いました。部員の人の声はこんな感じ」

「つらくて、楽器を触りたくない時期もあったけど、泣きながら必死に続けてきた。自分の曲を「好き」と言ってもらえるのがうれしい」と話す。

司会者「なんかすごいな」

レジー「ストイックなのは素晴らしいと思うんだけど、軽音ってこういうノリでやるものなんだなあと新鮮な驚きを感じました」

司会者「すごく「部活!」な感じがしますね」

レジー「顧問の先生の発言がすごく象徴的」

第一商業の片桐先生は「軽音部はアンプを通した吹奏楽部。ロックスピリットを教えようとは思っていない」と言い切る。

司会者「吹奏楽部と言われてしまうとさっきの部員の方の発言も何となく理解できる気がする。総じて、この記事では軽音楽部がすごく「品行方正な活動」として描かれてますね」

レジー「うん。「熱血!」なんて見出しをつけるあたりそのあたり狙って書いてるんだとは思うけど。ウェブ版の見出しは「高校軽音部、体育会系顔負け 黒髪・朝練・礼儀指導徹底」だし。それ差し引いても何か清々しいよね。少なくとも僕が通過してきた軽音楽部って、音楽好きが高じて表現欲求出てきちゃってプラス女の子にもモテたくて・・・みたいな感情が渦巻いてるもっとドロドロした場所だったので、すごくギャップがありました」

司会者「顧問の先生にちゃんと意思があってがっちり指導が入るとすると、部全体のカラーも似通ってきそうですよね」

レジー「そんな気はしますね。個人的にはプレー面じゃなくてどんな曲をやるかってところで顧問の先生がどういうアドバイスをしてるのか、もしくはしてないのかみたいなことが知りたかったです」

司会者「選曲の話で言うと、前回も引用した「kids these days! vol.2」にてこんなやり取りがありました。発行人の成松さんとシンコーミュージックの栁川さんの対談です」

栁川 コピーバンド数とコピー曲数のリストを見ると、今、軽音部でバンドをやってる高校生って、“プレーヤー”であっても“リスナー”ではない感じですよね。特に新しいバンドの曲はあんまり聴いてない感じというか。

成松 高校軽音部員がリスナーじゃないって指摘はたぶん正しくて、今もエルレやストレイテナーがコピーされるのって、おそらく部の先輩の影響ですから。(中略)ヘタしたら原曲を聴いたことない子すらいるかもしれない。

栁川 それ、スゴいわかります。リスナー文化とは別に軽音文化がありますよね。

成松 その典型はGO!GO!7188ですよね。CDセールスに比して、コピーバンドが多すぎますもん。


司会者「GO!GO!とかコピーされてるのか」

レジー「なんか「こいのうた」とかいまだにやってるらしいよ。あれ出たの2000年とかじゃない?僕出た時シングル買いました」



司会者「女子高生の着メロ?とか局地的に人気になったことはあったと思いますが、10年も歌い継がれる曲なんですねえ」

レジー「で、この状況に対して有識者から「先輩から引き継がれてきてる、原曲も知らないんじゃないか」という仮説が提出されてると。現場の声を拾ってる人たちの意見だから、そんなに大外れではないんだろうね。この状況も、縦のつながりなんてない軽音楽部しか知らない僕からするとかなり衝撃的」

司会者「うーん」

レジー「自分の経験から考えると、いろんな音楽に触れる中でやりたい曲と出会ったり「こんな感じのバンドやろう」みたいにインスパイアされたり、ってのはあくまでも「“自分”と“音楽”の間で起こる個人的かつ深淵な体験」だと思うんですよね。それが「先輩がやってた」みたいなものすごーく狭い世界で完結してるってのがなんとも。「リスナーであること」と「プレーヤーであること」が断絶してるってのも、それで面白い音出せんのかなあとは単純に疑問ですね。一部の天才だけでしょ、いろいろ聴かなくてもすごい音出せちゃうのは」

司会者「その辺について成松さんはこんなこと言ってますね」

ボクはバンドをやったり、曲を作ったりはしてないけど、なんていうの?90年代DJ文化っていうの?(笑)「優秀な表現者は優秀なリスナーでもあるんだ」みたいな?(笑)まんまとそんなノリに煽られて、音楽をいっぱい聴かなきゃいけないんだ、って真顔で信じて、バカみたいにCDやレコードは買ったもん。

レジー「確かにこういう風潮が行き過ぎてた部分はあったしその視点だけで語るのもそれはそれで視野狭窄ではあるけど、やっぱりいいインプットがないといいアウトプットは出ないと思うんだよね何でも。毎日コンビニ弁当しか食べてない奴がうまい料理作れるかって話ですよ」

司会者「それはそうですね」

レジー「そりゃそんな食生活でも超うまい料理作る人もいるかもだけどそれは一握りであって、やっぱり過去に食べた料理の材料や調理方法が自分の中で咀嚼されて「独自の料理」として表出するって形だと思うんですよ。インプットが足りなかったり偏ってたりすると、相応のアウトプットしか出ないはず」

司会者「インプットが「先輩の影響」と「顧問の先生のスパルタ指導」だけだと知れてるんじゃないかと」

レジー「いかんせん最近の高校軽音楽部の実際の演奏とか見たことないから想像でしかないんだけど、540曲のコピー曲リストとか手元の情報で考えるとそういう結論になっちゃうよね。この辺は「詰め込み」を否定した学校教育なんかとも絡んでくるのかもしれないですね。多様なインプットを自分の中で編集・解釈することでしかオリジナリティなんて出てこないのに、「ありのままの自分こそ素晴らしい」みたいな話になって単にいろんなものが浅くなってしまったみたいな側面はないのかな」

司会者「話が大きくなりすぎる前にぼちぼちまとめたいんですが」

レジー「了解です。とりあえず一番気になったのは、本来音楽に関与が高いはずの軽音楽部の人たちが音楽をあまり聴いてないってどういうこと?って話ですね」

司会者「はい」

レジー「で、この状況ってのは今の日本の音楽シーンで起こっていることが凝縮されるような気がします。次回そんな話をして、軽音ネタは終わろうと思います」

司会者「わかりました。できるだけ早めの更新を期待しています」

おじさんの知らない軽音楽部の世界1-そんなにみんなアニメが好きなのか

レジー「先日サエキけんぞうさんの「ロックとメディア社会」を読みました」



司会者「去年出た本ですが、賞とったりして広く読まれてるみたいですね」

レジー「そうみたいね。ポップミュージックの歴史を長く、かつ深い視点でとらえていてすごく読み応えありました。ただ、個人的には日本のシーンに関するところはいろいろ気になる部分もありましたよ。たとえばこんな記述」

ミスター・チルドレンの歴史的な特徴は、プロデューサーの小林武史によって徹底的に管理されたバンドサウンドであることだ。まるでビートルズにおけるジョージ・マーティンのように、日本においても音楽プロデューサーが最高責任者となり、陣頭指揮をとって長年の成功をもたらした。

司会者「まあ間違ってないとは思いますけど」

レジー「この後に、「ボーカルや歌詞がちゃんと聴こえるようにしつつもバンドアンサンブルが崩れない音の配置にしたことがヒットにつながった」みたいなことが書いてあって。言わんとしてることはわかるんだが、どうにも引っかかってしまった」

司会者「「徹底的に管理」されたってのはミスチルじゃなくてレミオロメンじゃないですかね」

レジー「レミオロメンが被害者であるのは間違いないと思う。それはさておき、ミスチルが小林武史に「徹底的に管理」されたバンドだったらもっと退屈だったと思うし、そもそも「BOLERO」出した後に止まらずに活動してて桜井さんが完全廃人になってたんじゃないかなあ。それからこの辺の時代の話だと、95年ごろのTKサウンド全盛のシーンを「ディーヴァ時代」とかって言ってるのがすごく違和感ありました」

司会者「MISIAも宇多田も出てくる前の時代ですよね」

レジー「そう。MISIAが「つつみこむように・・・」出したのが98年1月で、ヒッキーの「Automatic」がその年の年末。そのころの和製R&Bシーンについて「ディーヴァ」とかって言葉が使われてた印象なんですよね。95年ごろのは「黒人志向の女性ボーカルの時代」っていうよりはあくまでも「小室哲哉の時代」だったと思うんですけどどうでしょうか」

司会者「日本のシーンの話で言うと、この手の本では見落としがちなアニメとかについても記述がありましたね」

レジー「うん。で、アニメとポップミュージックのつながりみたいな話でこんなことが書かれてました」

戯れにアニソンで流れるロックの作品を調べたところ、ラルク アン シエル[『D・N・A2~何処かで失くしたあいつのアイツ』]、GLAY[『KAIKANフレーズ』]、ジュディ&マリー、ザ・イエローモンキー、TMレボリューション[以上『るろうに剣心』]と、そうそうたるバンドの作品がラインアップされた[それをリストアップしていたアメリカのオタクもいた]。

司会者「なんか例示が古くないですか」

レジー「ね。懐かしい気持ちになる。ラルクはまさにこのアニメで知ったんですよ。この曲は今でもカラオケで歌いたくなりますね」



司会者「どれも90年代の話ですね。この本って2011年に出てるんですよね」

レジー「厳密には2010年の秋に獨協大学で行った講義が元になっているようです。それにしても古いですよね。アニメそのものの世界市場への拡大みたいな話はいろいろ書いてあるけど、じゃあ音楽との関連は?みたいな部分だとこういうちょっと微妙な記述があった気がします」

司会者「それでいうと、「メディア」の話をしてるわりには最近の発明でもある初音ミクへの言及がほとんどなかったですね。アイドルについては「ディアステージ」の話まで深く取り上げてるのに」

レジー「アイドルについては完全に当事者だしさすがに詳しいよね。でね、いろいろ考えたんですけど、この本って要は「旧文脈ロックおじさん史観」に基づいたポップミュージックの教科書なんですよ」

司会者「また怒られそうな言い方を」

レジー「いや、別に貶してるわけではもちろんなくて。この本すごく面白くて勉強になったんですよね。ただ、その面白さってのは「古き良き音楽シーンを支えていた方の語り口」としての面白さなんですよ。たとえば、サエキさんからすると、「日本のアニメ市場の拡大」は「80年代以降の欧米以外の音楽=ワールドミュージックの広がり」と地続きで語るべきものに見えてるわけで」

司会者「新鮮な切り口ですよね」

レジー「で、こういう歴史的経緯を踏まえた議論ってのは超必要だと思うんだけど、一方ではそもそも欧米の音楽すら売れなくなってきてるこの国において、第三世界の音楽をネットを介していかに広めるかなんて話がどこまでリアリティを持つのか?ってのは結構難しいところだと思うんですよ。で、いみじくもこの本にこんなことが書いてあるんだけど」

つまり、一見、メディア環境の進化でボーダーレス化(国境がなくなるような状態)したように見える現代において、「目に見えない壁」が世界を分け隔てているのだ。

司会者「あーなるほど。要は、この本に書かれているのはあくまでも「目に見えない壁」の内側、つまりポップミュージックの歴史の直線的な進歩に位置づけられる部分での話が中心になっていて、外側にまでは話題が広がっていないと」

レジー「僕はそう感じました。だからこそ、ある種突然変異的に生まれた初音ミクについてはネグられているし、アニソンの例示にしても意図的か無意識的にかわからないけど「J-POPが機能していたころの例」になってて最近の事例ではないんだと思います」

司会者「まあでもその辺は難しいですよね。特に今挙げたような話は世代の違いも大きく影響しますし。まあサエキさんに関しては初音ミク絡みの作品もたくさん作ってるし、状況を把握したうえで本の趣旨やボリュームを鑑みてあまり言及してないってだけだと思いますけど」

レジー「僕自身は完全に「旧文脈ロックおじさん史観」に毒されてる人なので、今の時代に音楽を語ろうとするならそこからは脱却しないといけないと思ってます。で、そんなことを考えるにあたって高校の軽音楽部ってのはなかなか面白いケースだな、というのが前回予告したところです」

司会者「前置きが長すぎます」

レジー「あの本はいろいろ語りたくなる論点が多いんですよ。ぜひ読んでみてください。で、高校の軽音の話をしたいなとそもそも思ったきっかけは、成松哲さんが作ったこのミニコミを買ったからなんですけど」

司会者「先日の朝日新聞の軽音楽部特集の記事でもデータが使われてましたが、これほんとすごいですよね。足で稼いだ情報というか」

レジー「いろんな高校の文化祭に実際に行って調べてきたセットリストとコピーバンド数ランキングとか。はっきり言って正気の沙汰じゃない。でもこれは超貴重なデータですよ」

司会者「取材の多くは2011年に行われてたみたいで、ちょうど「ロックとメディア社会」とタイミングが同じですね」

レジー「そうなんですよ。だからサエキさんの本が「オーセンティックなポップミュージックの正史」について述べられた本だとすると、成松さんのミニコミは「そこからは零れ落ちがちだけど、次の時代のメインストリームになるかもしれない胎動を拾い集めたドキュメンタリー」って感じでしょうか。現在進行形というか」

司会者「大きな流れとミクロな動き、どちらも把握するのが重要と。サエキさんの本で感じた違和感みたいな部分に対する回答になりそうなところはありましたか」

レジー「そうですね、一番ほえーと思ったのはさっきもちらっと触れたアニソンの話なんですけど、コピーする曲にアニメの影響ってのがかなり強く出てるんですよね。詳細はぜひ実際の記事を読んでいただきたいんですが、サマるとこんな感じです」

・「銀魂」の関連曲のコピーがやたら多い。DOESを筆頭に、ベボベ、FLiPなど
・ラルクの曲でコピーされてるのは「READY STEADY GO」と「Link」ばかり、どっちも「鋼の錬金術師」の関連曲
・「あの花」のエンディングでZONEの「secret base ~君がくれたもの~」がカバーされた影響もあり、コピーされた曲ランキング2位にランクイン
・同率で2位なのが桜高軽音部の「Don’t say “lazy”」で、放課後ティータイムのコピーバンドも非常に多い

司会者「今の高校生や大学生からすると「そりゃそうだろ」って感じなんだろうか」

レジー「31のおじさんにはさっぱりピンときませんがこういうことらしいです。今時ZONE?とか思うけど、人気アニメで使われるとでかいみたいですね。さっきのサエキさんの本でもほんとはジュディマリやイエモンじゃなくて、DOESとかベボベとかが出てこないといけなかったんだろうね。ちなみにコピーされてる曲1位はアジカンの「ソラニン」でした。あれを「マンガ絡みの曲」って定義していいか難しいところはあるけど、去年高校生にコピーされた上位3曲が「マンガ・アニメ」とかかわりのある曲だと」

司会者「時代を反映している感じはしますね。あと、さっき「欧米の音楽すら売れてない」って話ありましたけど、やっぱり洋楽はコピーされてないんでしょうか」

レジー「結構顕著みたいですよ。173バンド540曲の演奏曲リストが載ってるんだけど、ザーッと見た感じだと洋楽ってほんとにポツポツあるだけだもんね。で、成松さんとシンコーミュージックの栁川さんの対談でもこんなやり取りが」

成松 確かに、よくコピーされてるのはグリーンデイとアブリルラヴィーンとレッドホットチリペッパーズくらいかな。

栁川 ですよね。ウチの洋楽スコアのなかでも、そのあたりがビートルズ、オアシスに次いで成績がいいですし。


司会者「ふーん」

レジー「で、「グリーンデイやアブリルはまあわかる。なぜレッチリ?オアシスのコピーバンドは全然見ないけど」という話になり、出た結論がこれ」

・デスノートの主題歌だった
・Mステに出たことがある


司会者「これ嘘じゃないですよね」

レジー「そう書いてあります。それゆえ、コピー率が高いと」

司会者「まだまだMステって影響力あるんですね」

レジー「それで言うならオアシスも出たことあるから、実際にはデスノートの影響の方がでかいでしょう。これも原作はマンガか。ちなみに「オアシスも「BECK」の主題歌だったけど、「BECK」より「デスノート」の方が人気なのか」みたいな話もされてます」

司会者「完全に未知の世界ですね。アニメやマンガとの結びつきってここまで強固になってるのか」

レジー「うん。今後音楽業界はこういう人たち相手に商売しないといけないってのはよく認識しておいた方がいいと思います。だからこそソニーは傘下にアニプレックス持ったりとかしてるんだろうけど」

司会者「長くなってきたのでそろそろ終わりたいんですが、この話題はもうちょっと続きますか」

レジー「その予定です。次回はさっきちょろっと書いた朝日新聞の記事に触れつつ自分がバンドやってた大昔の話もしながら、軽音楽部という場所で何が起きてるのかについてやりたいと思います」

司会者「次回も参考文献は成松さんのミニコミです」

レジー「あれマジで読む価値ありますよ。特に20代半ば以降くらいで音楽好きな人たち。もう我々の想像とは違うところにシーンがいっちゃってるってのがわかるから。サエキさんの本と合わせておすすめです」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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