レジーのブログ(旧)

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【2012年総括】今年行ったライブ+年末のご挨拶

レジー「昨日カウントダウンジャパンに行ってきました」

司会者「唯一チケットが完売しなかった30日」

レジー「いやーそれでも混んでましたよ。例年の「完売しない日」よりもお客さんが多かったような気が」

司会者「簡単に感想を述べていただけると」

レジー「帰り道のツイートをいくつか紹介しておきます」








司会者「andropダメだったんですか」

レジー「うーんなんかね。いつの間にか自分にとってジャストじゃないバンドになってたなあと」

司会者「最初のアルバム出た時すごい興奮してたのにね」

レジー「そうなんですよ。やっぱりバンドって生き物ですよねえ。昨日は夏のときも散々書いたお客さんのノリに関してもいろいろ思うところあったんですが、今日は2012年総括なので割愛。いずれ別途やると思います。というわけで、ここからは今年行ったライブについて振り返ります」

司会者「まずは行ったライブを書き出しましょう。複数日のフェスを1本と換算して、計22本です。去年が16本だったので結構増えました」

1月 DENSHI JISION×パスピエ×キュウソネコカミ(他) @渋谷WOMB
1月 Perfume @さいたまスーパーアリーナ
2月 二階堂和美×ソウルフラワーモノノケサミット @京都磔磔
2月 神聖かまってちゃん×岡村靖幸 @STUDIO COAST
4月 小沢健二 @東京オペラシティ
4月 andymori @ZEPP TOKYO
4月 ふくろうず×パスピエ(他) @下北沢GARDEN
5月 JAPAN JAM @STUDIO COAST
5月 矢野顕子 @六本木ヒルズ(フリーライブ)
5月 道との遭遇 @上野水上音楽堂
5月 Hello Sleepwalkers×indigo la End×KUDANZ×赤い公園 @渋谷O-NEST
5月 東京女子流 @日比谷公園大音楽堂
6月 パスピエ @タワーレコード渋谷(購入者フリーライブ)
8月 ROCK IN JAPAN @ひたち海浜公園
10月 パスピエ×日本マドンナ×BiS @新宿レッドクロス
10月 @JAM the Field アイドルコレクション @SHIBUYA-AX
10月 フジファブリック @代々木公園(フリーライブ)
11月 Perfume @TOHOシネマズ府中(ライブビューイング)
12月 フジファブリック @Zepp DiverCity
12月 東京女子流 @日本武道館
12月 プリンセスプリンセス @東京ドーム
12月 COUNTDOWN JAPAN @幕張メッセ


レジー「トマパイ行けなかった以外は大体見たいの見れたかな」

司会者「特に印象に残っているライブとかあれば」

レジー「それはもうぶっちぎりでオザケンですよ。ほんと行けて良かった」

司会者「ライブ後のツイートが興奮を物語っています」






レジー「ただの頭の悪い人になっている。まあそのくらい感激したってことですよ。チケット譲ってくれた友人にはほんと感謝しています」

司会者「あのライブは映像化するために撮影してたとかって話もあったので楽しみですね」

レジー「でもどうせまた超高い価格で売るんだろうなあ。ああいう教祖様ビジネスについては言いたいことがいろいろあるんだけど、それについては機会があれば取り上げたいなと思います」

司会者「他にはありますか」

レジー「そうねえ。音楽的な側面で楽しめたという意味では、5月の道との遭遇が一番ですね。これあんまり知名度高くないのかな?去年からやってるんですけど、ほんといいイベントですよ」

司会者「今年は細野晴臣、高野寛、□□□とか出てましたね」

レジー「高野寛ほんと素晴らしいよ。あと□□□の「合唱曲 スカイツリー」を生でやったんですよ。あれ面白かった」



司会者「去年は原田知世とか奥田民生とかも出てたんですよね」

レジー「そうなんですよ。今年の動画なさそうだから、去年のやつ貼っときます」







司会者「どれもかっこいい」

レジー「やばいね。来年もやるなら絶対行きたいな。ロケーションもまたいいんですよ」

司会者「ロケーションという話でいえば、今年初めて行ったライブ会場もいくつかありましたが」

レジー「何気にコーストは初めて行ったんだけど、道路渡るタイミングを間違えてひどい目にあった。最高だったのは京都磔磔」

司会者「由緒正しいライブハウスですね」

レジー「ああいう「音楽が生活に根付いている」感じのライブハウスって東京にあんまりないよね。ちょうど京都の友人を訪ねるタイミングで二階堂和美とソウルフラワーっていう面白そうな対バンがあったから行ってみたんだけど、行って良かったです」

司会者「一緒にやった「満月の夕」の素晴らしさと言ったらなかったですね」

レジー「ちょうど僕が京都で見た直後に下北沢でやった時の映像がありました。これマジで見た方がいいですよ」



司会者「もっと広く知られるべき歌ですよね」

レジー「今の時代は特にね。こうやって改めて振り返ってると、やっぱりオザケン、道との遭遇、二階堂和美×ソウルフラワーがベスト3かなあ。他にもいいライブはもちろんいっぱいあったんだけど」

司会者「複数回見たアクトもいくつかありますね」

レジー「そうですね。プリプリはひたちなかで感激してドームも行ったんだけど、期待に違わぬステージでした。女子流とフジファブも結局3回見たね。女子流は来年のアルバムツアーも行きたいです。フジファブは新体制でだいぶ安定してきたので、あとはセンチメンタルサイドをどう解禁していくかですね。これについては以前書いた通り

司会者「あとはパスピエですね」

レジー「12月全然見れなかったんだけど、新曲もやってたそうで。次の作品超期待ですよ」

司会者「わかりました。ライブに関してはこんなところですかね。今日は大みそかなので、今年1年の音楽ライフについて振り返っていただけると」

レジー「んーそうですね、リスナーとしては去年のパスピエとか一昨年のふくろうずみたいな「超ツボ!!」ってバンドには出会わなかったですね。まあでもだから退屈な1年だったかと言われるとそんなこともなくて、いろいろ発見があったなあと。海外の音楽も久々にちょこちょこ聴き始めたので、そのあたり来年はもうちょっと広げられるといいなあと思いますね」

司会者「「超ツボ!!」って話でいうとトマパイがそうなんじゃないですか」

レジー「ああ!そうだったそうだった。しつこいけどほんとみんな「PS4U」聴いてね。まああとはこのブログを始めたのが自分にとっては大きいですかね」

司会者「ブログ開設日が7月14日、このエントリーで45本目。5.5か月として1か月に約8本、4日に1本くらいのペースで続いてきました」

レジー「この「継続できた」ってところについては自画自賛したいですね。仕事の合間にいろいろ時間を捻出して結構頑張りましたよ。早起きしたりとかね」

司会者「いろいろな方から反応がありましたが」

レジー「ね。正直ここまでオオゴトになるとは思わなかった。でも面白かったです。著名な方からの反応もそうだし、自分と違う世代の方とやり取りするのも非常に楽しかった」

司会者「ネガティブな反応を目にすることもありましたがそのあたりについてはどうですか」

レジー「そりゃちょっとショックは受けますけど、全く同じ考えの人なんていないから仕方ないですよね。ただブログに関する一連の出来事を通して、日本社会の病理みたいなものを体感しましたね。「謎の客観性信仰」とでも言いましょうか」

司会者「ほう」

レジー「たまに「そういうのは人それぞれだから・・・」みたいな反応を見るんですけど、こっちとしてはそんなものは織り込んだうえで「自分はこう思う」って言ってるわけですよ。それに対して「いや、私はこう思う」って言われればいくらでも話ができるんですけど、そもそも意見を言うこと自体に対して嫌悪感を示してる人ってのがいるんですよね」

司会者「ブログで意見を言わないで何を言うんだろうか」

レジー「自分のポジションを明確にする、ということを著しく恐れてる人がすごく多いなあと。その方がバカにされる危険性がないから楽なんですけどね。で、「もっと客観性を意識した方が良い」みたいな。じゃあ聞くけどその「客観性」ってのはどうやって定義されたものなのかって話ですよ」

司会者「このあたりは森達也さんの「それでもドキュメンタリーは嘘をつく」に詳しいです」



レジー「これちょっと前の本ですけど、今年読んだ本の中で上位に入る面白さだったな。安易に「客観的な視点が大事」とか言っちゃう人たちはこれ読んで勉強した方がいいですよ。役所の公報書いてるわけじゃないんだからね。あと今年出た「AKB48白熱論争」でも、中森明夫さんが「夢を持つことへの罰--総選挙という名の公開処刑」という項でこんなことを言っていて」



では、なぜ彼女たちは裁判にかけられ、国民の前で公開処刑されるのか。これはある意味、罰を受けているんです。何についての罪を問われているかといえば、それは「夢」を持つことに対する罰だと思う。今の世の中では、夢を持つことが許されないわけですよ。大人は「夢を持て」と言うけれど、いざ若者が夢を語り出すと「現実を見ろ」と言う。ツイッターでノマド系の連中の愚痴を見ると、実にそんな話が多い。実際、今はみんな公務員や終身雇用の会社で働きたいと思っていて、夢なんかない。ところがAKBの子たちは、明らかに現在の日本の許容度を超えた夢を持っている。それに対する罰ですよ。

司会者「ソーシャルメディアで誰もが発信者になれる!とか言われてるけど自分は昼ごはんの写真アップしてるだけっていう人が、ウェブ上で意見を言ってる人に対して「同じ一般人なのにえらそう!むかつく!」みたいになる構造と近いものを感じますね」

レジー「まあウェブ空間に限らずかもしれないけどね。そういう変な圧力は気にせず、今後も変わらず好きなこと書いていければと思っています」

司会者「自分で気に入ってるエントリーとかあれば」

レジー「パスピエについての記事トマパイについての記事は、自分の好きなミュージシャンを多少なりとも知らない人に紹介できたんじゃないかと思ってます。あとはMARQUEEいじったやつね」

司会者「あれも元はと言えばブログ読んでくださった方の指摘から始まったエントリーですね」

レジー「そういう双方向性は引き続き大事にしていきたいなと」

司会者「わかりました。では最後に年の瀬のあいさつでしめていただけると」

レジー「はい。ほんと想像以上の多くの方に読んでいただき、また拡散していただきました。全ての方に感謝しております。ありがとうございました。来年もスタンスは変えず、自分なりの視点で音楽について語っていければと思っていますので、今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします」

司会者「では次回はどうしましょうか」

レジー「ちょっと延ばし延ばしになってる「邦ロック」と「アイドル」に関する話を片付けたいと思ってます。年始休み中になんとか」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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「洋楽離れ」と「ビール離れ」の話 感想戦

司会者「先日のエントリー「「洋楽離れ」と「ビール離れ」の話」ですが、いろいろなファクターが重なってアクセスが爆発しました」

レジー「佐々木俊尚さんがこの前の柴さんのドリルスピンのコラムを紹介してたから「こっちも読んでください」って送ったらRTされたんですよね」

司会者「その柴さんからはこんなツイートがありました」



レジー「別の業界関係の方からも「洋楽をプッシュしてるような体力はない」というコメントをいただいたので、本当にないんだと思います」

司会者「「体力はない」って、それはそれで重いな」

レジー「そして柴さんの拡散を通じて、こんな方に言及されるという衝撃的な事態に」



司会者「これはびびりましたね」

レジー「うん。ここから一気にぐわーっと広がった」

司会者「反響いろいろ見ましたが、この規模になってくるといろいろ面倒な誤読もあったりしますね」

レジー「まあそうなんですけど、概ね楽しんでもらえてるような感じで良かったです。「洋楽とビールを比べてどうする」とか言ってた視野の狭い人には「ねぇ、どんな気持ち?」って言いに行きたいですね。不毛だから言わないけど」

司会者「(結構根に持つんだなこの人)プロのミュージシャンやライターなど音楽関係の方からもいろいろレスポンスがありましたね」

レジー「そうね。なるほどーっての結構あったんだけど、一番残念だったやつはこれね」

司会者「石田ショーキチさんね。スパイラルライフ、スクーデリアエレクトロの」



レジー「意見を言ってくれてるのかと思ったら言葉尻捉えて嘲笑してるだけだもんね。びっくりした。人のやってることの揚げ足とって高みから茶々入れることが美徳、みたいな90年代の悪しき側面を見た気がしてすげー不愉快だった」

司会者「「邦楽ロック好き」の話をしてるわけだからその象徴的な記号として「ロキノン」って言葉使ってるんですけどねえ」

レジー「まあちゃんと読んでないか国語力が弱いかのどっちかでしょ」

司会者「2ちゃんでもボロクソなんですねこの人」

レジー「とりあえずスピッツの「ハヤブサ」がすごく好きな僕としてはとても残念でした。あと石田さんとやり取りされてる方、裏方系の人っぽかったけど、「洋・邦が死語」ってのもどうなんですかね。現実を見ずに自分が見たい世界を妄想してるだけにしか思えないわ」

司会者「これ以上やると胸糞悪くなるので、生産的な意見を出してくれた人の話をしましょう」

レジー「そうですね。最初にくるり岸田氏からこんな見解をいただきました」








司会者「幅広く音楽を聴いている方らしい意見」

レジー「うん。で、この中には2つポイントがあると思っていて。1つは「辺境の音楽が手に入りやすくなった」って話、つまりは情報・商品の流通経路、要はメディアの多様化ですね。で、もう一つは「若者はより感覚的」というところ」

司会者「はい」

レジー「この2つは論を進めるうえで重要な視点になってくるかなと思います。で、それを踏まえてライターの石井恵梨子さんのツイートを見ていただきたいんですけど。石井さんはロックインジャパンネタのときも拡散していただいたんですよね。ありがとうございます」






司会者「この「馬鹿にされる」って感じはリスナーサイドでもある時代・世代まではあったような気がしますね」

レジー「そうですね。ある種「一般教養」的なね」

司会者「先日のエントリーをあげる前ですが、ちょうどkenzeeさんもそういう話をしていましたね

kenzee「昔は基礎教養のようなアーティストがいた。音楽好きなら最低知識として通ってるものだ。90年代ならオアシスがそれにあたる。ボク自身はオアシスとかブラーとかキライだったが、だが知識として「Morning Groly」とかイヤでも耳に入ってくるのだった。邦楽ではやはりコーネリアスと電気グルーヴが双璧だろう。テクノ好きだろうがヒップホップのトラックメーカーだろうが、ハウスやってようが基礎教養として君臨していた。そういうのがなくなっていったのが2004年ぐらいからだろうか。4ピースにバンドやってるクセにビートルズ聴いたことありません、みたいな子がでてくるのは」

司会者「もうロックの歴史ってケミカル(ブラザーズ)から始まったんですよね、みたいな子がでてきたんですよね」

kenzee「もうニルヴァーナ以前は紀元前みたいな感じなのよ。パンク風なのに「ピストルズってなんスか?ハイスタが青春ですがなにか?」みたいなことになってきたのが2004年ごろの気がするんだよね。CD屋の漠然としたアレだけど。で、一般の音楽好きが同時代の洋楽聴かなくなったのと同時期だと思うのよ。そうなると渋谷系育ちのボクなど、「教養」の意味から組み替えないといけなくなるのだな」

司会者「その割にさんぴん世代のラップ最高!とか言う現役アイドルがでてきたり。要は今の若い人って好きなもんだけ聴いてて問題ナシ、なんだね。羨ましいね」


レジー「kenzeeさんは「好きなものだけ聴ければOKで羨ましい」ってまとめてるけど、この辺は岸田氏の「感覚的」って話とつながるのかなと。こういう状況にどんなスタンスをとるかってのは意見が分かれるところですよね。教養主義の崩壊の是非というか」

司会者「この辺はジャンル違いにはなりますが、「教養主義の没落」という名著がありますので興味ある方はご参考にされてはいかがでしょうか」



レジー「わりと「洋楽離れ論」に通じる部分があるよね。たとえばこんなの」

わたしが教養主義の死を身近でつくづく感じさせられたのは、大学の授業で旧制高校の生活について触れ、教養主義についていくらかの説明をしたときのことである。ある学生が質問をした。「昔の学生はなぜそんなに難しい本を読まなければならないと思ったのか?それに、読書で人格形成するという考え方がわかりづらい」、という率直な、いや率直すぎる質問に出会ったときである。

司会者「この前書いた洋楽もビールもそうですけど、何となく「当たり前」になってるものが「素朴な疑問」によって突き崩される瞬間があるんですよね」

レジー「そうなんですよ。で、こういう状況が生まれつつある背景には岸田氏があげてたポイントの1つ目、メディアの多様化ってのが影響してると思うんですけど。岸田氏は「英米以外と英米」、つまり地域的な「横」の広がりについて述べているけど、これは時系列における「縦」の話とも関連すると思います。先日メール読まれた時のLIFEで佐々木敦さんがこんなことを言ってたんですけど

(ある世代より後の人たちは)遡っているという意識がない。これよりもこれが何年早い、というような意識を持って聴いていないということ。ネットによって、歴史的な順序が関係ない形、つまり「つぎはぎ」で体験するようになった。

司会者「ツイッターでやり取りする若い方が妙に90年代J-POP詳しかったりするのもこういうことなんですかね。「気に入ったもの」をただ聴いていくと時間軸を超えるというか」

レジー「ね。そう考えると、もはや「リアルタイムの音楽を聴く」とか「ルーツを遡る」とかそういう概念自体が非常に曖昧なものになってるのかなとか」

司会者「「洋楽」の話で言うと、YouTubeというプラットフォームに乗っかってしまえばビートルズもストロークスも同じように処理されちゃう時代ですからね」

レジー「そうは言ってもルーツ、つまり古典は大事よね、というのがユニゾンスクエアガーデンの田淵氏です」












司会者「「「俺これ好きなんだよー君はどうか知らんけど」ぐらいが丁度いい。暑苦しかったり押し付けがましいのは見てて辛い。」これはほんとその通りですね」

レジー「ここは完全同意です。で、そもそも何で洋楽の地位が下がっていったんですかねーみたいな話を引き続きしたんですけど」







司会者「ふむふむ」

レジー「ゼロ年代頭にメロコア、半ばでギターロック。この手の邦ロック伸長で、ロック以外の音楽も含めた海外の音楽全般の地位が相対的に低下したと。で、ここに付け加えるとすると、たぶんこういうサブジャンル間のパワーゲームが行われている中で音楽そのものポジションが低下していったんだと思います」

司会者「以前記事にした「必修科目」と「選択科目」という話ですね

レジー「そうです。90年代の音楽は娯楽の「必修科目」で、そのサブジャンルとしての「洋楽」というものに存在感があった。それが、ゼロ年代になるといわゆる「オタクカルチャー」の隆盛があり、それと入れ替わるように音楽は「選択科目」になり下がったと」

司会者「「選択科目」の中でサブジャンルを成立させるのはなかなか難しいってことですかね」

レジー「そういうことなのかもね。この前「洋楽を聴いてる人数は減ってるけど、それはリスナーの総パイが減っているからであって、総パイにおける洋楽リスナーの比率は一定なのではないか」っていう指摘を友人から受けて、それはもしかしたらそうなのかもしれないなと」

司会者「もしそうだとすると、「洋楽を聴こう」運動はすなわち「洋楽リスナーの比率を「音楽=必修科目」だった時代よりも高めるための運動」になるわけで、なかなかハードですね」

レジー「うん。だから本来やるべきことは、「洋楽を聴こう」ではなくて「もっと音楽を聴こう」なんだよね。で、そのきっかけになり得るものの1つとして「洋楽」ないしは「海外のロック」というものがあるだけなんじゃないかな」

司会者「絶対的なものではないと」

レジー「断じて違う。たとえば前回取り上げた柴さんのコラムとか聴かないと損するのまとめとかで対象になってた「邦楽ロック好き」の人たちは、別に日本のアンダーグラウンドヒップホップに触れて聴くジャンルが広がったっていいと思うんですよ」

司会者「そういう「相対化」というか「振れ幅」なく「海の向こうこそリアル、洋楽聴くべし」って感じになってたのがあの辺の記事に対する違和感の原因だったんですかね」

レジー「そうかもしれないです。書いた方々はそんな意図はないって否定すると思うけど、そういう印象を受けてしまったのは否めないです」

司会者「長くなってきたのでそろそろまとめに入りたいと思うんですが。今回は「こんな意見がありました」っていう紹介が主なので特に結論はないかもしれないんですけど、最後に改めてご自身のスタンスを明確にしていただければと思います」

レジー「そうですね、僕自身も基本的には「みんなもっといろんな音楽聴けばいいのになー」って思ってるから、気持ち的には前述の記事を書いた人たちとそんなに変わらないはずなんですよね。ただ、それを実現するための手段を「洋楽」に限定するのは違うと思うし、発信者側が自由な発想を持たないと受容者側も楽しく受け取れないんじゃないかなあと感じました」

司会者「このブログ自体、日本の話に偏ってはいますけどベースにある思想は「こんな音楽の楽しみ方もあるよってのを知ってほしい」ってところですからね」

レジー「だからアイドルの話とか混ぜてるんだけどね。で、ここから前回の予告部分につながるんですけど、個人的には「邦楽」と「洋楽」の断絶よりも「邦ロック」と「邦アイドル」の断絶の方が由々しき問題だと思ってるので、次回もしくは今年のライブ総括を挟んだその次にそういう話をしたいと思います。最後になりましたが、前回の記事について感想を発してくださった方々ありがとうございました」

司会者「しかし改めてツイート見ると、ユニゾン田淵氏の誠実さが際立ちますね」

レジー「ほんとですよ。最後こんな激励までしていただきまして」



司会者「感動」

レジー「ね。こういう時代に音楽をどう届けるか?ってところに自覚的だからやり取りしてても楽しかったし。というわけで、今後ユニゾンを応援するスタンスをとりたいと思います。フェスで見たことあるくらいなので、とりあえず音源を聴くところから始めます」

司会者「2月に新しいアルバム「CIDER ROAD」が出るみたいなのでみんな買いましょう

レジー「ここが今回一番言いたかった部分ですね。僕も買います。というわけで、次回は今年のライブ総括か「邦ロック」と「邦アイドル」の断絶についてのどっちかの予定です」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

「洋楽離れ」と「ビール離れ」の話

レジー「いやー3連休ですね。今週はまあまあ仕事がタイトだったのでしんどかった」

司会者「連休はどうするんですか」

レジー「今日は女子流のライブに行きますよ」

司会者「武道館ですね。チケット結局余らせてるじゃないですか」

レジー「当日券出るらしいから売り場付近で半額で売るか。それってダフ屋行為になるのかしら。あと明後日はプリプリ見に行きます。東京ドーム」

司会者「ロックインジャパンで感動してワンマンのチケットも思わずとったと」

レジー「楽しみです。年末は30日にカウントダウンジャパンに行きます」

司会者「ここぞとばかりにライブ行きますね」

レジー「今年のライブ総括は大みそかか新年早々にやろうかな。で、プリプリのライブの予習としてTSUTAYAにベスト盤借りに行ったんですが」

司会者「フェスでやるような曲しか知らないからね」

レジー「何気に昔から「ジュリアン」とか「KISS」とか好きなんですよ。奥居香って結構なメロディメーカーだよね。そんなことを思いつつ店頭をぶらぶらしてたら、こんなものに出会った」

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司会者「おお」

レジー「これがいつから掲出されてたかは知らないんですが、ここ最近ネット上で「洋楽聴こう」運動を目にすることが何度かあったので妙にタイムリーだなと」

司会者「ネットの記事で目立ってたものはこの2つですかね」

第47回:いつの間にロック少年は「洋楽」を聴かなくなったのか? | DrillSpin Column(ドリルスピン・コラム)

邦楽ロック好きが知らないと損する洋楽アーティスト全20組(前編) 音小屋のすゝめ−いぬたく編- - NAVER まとめ


レジー「なんか業界あげてやってるのかね。音小屋の人のも鹿野さんの影響あるのかなあとか」

司会者「そんなツイートしてたじゃないですか」



レジー「まあでもテレビとかでやってるわけでもないしちょっと違うかもね」

司会者「この手の「洋楽聴こう」的な言説についてはどう思いますか」

レジー「うーん、難しいよね。ここで紹介されてるアーティストがかっこいいかどうかって話とは別に、そもそも「洋楽を聴かない人が多い状況」というのを「異常」「あるべき姿ではない→だから聴くべし(それがあるべき姿)」と捉えること自体が違うような気がするんですよ。で、こういうツイートしたんですけど」



司会者「ちょうどナカコー氏も似たようなこと言ってましたね」



レジー「まさに。これ意外と言ってる人いなかった気がするんですけど、そもそも「なんで洋楽聴かないといけないのか?」「洋楽を聴かないことで生じる不都合って本当にあるのか?」っていう観点から考えるべきなんじゃないかなあと。ここでいう「不都合」ってのは情緒的なことも含めてですよ。「聴くともっと楽しい」はあくまでも「洋楽聴いてる人の論理」で、「別に洋楽聴いてなくても楽しい」っていう大多数の人たちには響かないと思うんですよ。前提がずれてるというか」

司会者「あえて扇動的なフレーズを使っているとは言え、「聴かないと損する」ってタイトルづけにその辺の意識が表れてるような気がしますね」

レジー「うん。これは個人の肌感覚でしかないんだけど、ここで言ってる「邦楽ロック好き」で「洋楽聴いてなくて俺損してた!」っていう人は少数のような気がします。そりゃ間違いなくいるとは思いますけど、結構レアケースなんじゃないかな」

司会者「ほう」

レジー「「邦楽ロック好き」って言っても大きくは2タイプあるかなと。1つはいわゆる「ロキノン」「邦ロック」的なもの“だけ”を愛してる人たち。仮に「ロキノン保守」とでもしておきましょうか。こういう人たちは音楽そのものに加えて、歌詞の背景とかアーティストそのものの生き様とかそういう周辺情報含めて自己同一化してる感じがします。もう1つは複数ジャンルを聴いてて、その中では「ロキノン」「邦ロック」的なものが一番好きって人たち。ヒットチャートもの、アイドル、K-POP、ボカロ、いろいろある音楽の在り方にも目配せをしてる人ですね。こっちは「ロキノンリベラル」と仮に置いておきます。こう分けた場合、「洋楽聴いてなくて損した!と思う邦ロック好き」ってのは「ロキノンリベラル」だけかなと。で、印象として絶対数はロキノン保守>>ロキノンリベラルなんじゃないかと思います」

司会者「「ロキノンリベラル」は複数あるジャンルの一つとして洋楽を受容できるけど、「ロキノン保守」は自分にとって関係ないものと感じるってことですよね」

レジー「おそらくね。「同じロックじゃないか」みたいな括りはたぶん無意味」

司会者「より広くアプローチするには「ロキノン保守」にとっていかに自分ごとだと思ってもらうかが重要そうですね」

レジー「そういう観点で見るとさ、柴さんのやつもやっぱりちょっと違うような気がするんですよね。さすがロッキングオンで書いてた方だけあって「周辺情報含めて自己同一化」ってところへの言及に関しては体にしみこんでると思うんですよ。それゆえジェイクバグの紹介もこういうことになってると思うんだけど、この内容が柴さんの言う「10代のロック少年」ってのに本当に響くのかと」

イギリス北部、公営住宅出身の18歳のシンガーソングライターである彼。前述のマムフォード・アンド・サンズを彷彿とさせるフォーキーなテイストもありながら、オアシスやアークティック・モンキーズに通じるサウンドを鳴らしている。歌っている内容も、ワーキングクラスのリアリティに満ちている。いわば、今の時代の理想的なロックンロール。個人的にも、とにかく曲を聴いて一発で好きになったアーティストだ。ルックスもいい。きっと自分が中学生だったら部屋にポスターを張っているだろうな、と思わせるようなスター性がある。デビューアルバム『ジェイク・バグ』は、UKアルバム・チャートで初登場1位を獲得した。

司会者「ワーキングクラスのリアリティねえ」

レジー「たぶん柴さんは「曲を聴いて一発で好きになった」って言いつつも、単にそれだけじゃ伝わらないことをわかってるんだと思うんですよ。でもそれで出てくる付加情報が「ワーキングクラスのリアリティ」だと絶対「ロキノン保守」にとっては自分ごと化しないですよ。それこそ昔、僕がまだ10代のころとかは「これはイギリスのワーキングクラスのリアリティなんだよね~」って言うことがかっこいいというか音楽よくわかってるみたいに捉えられる文脈があったような気がします。でも今やそういうコンテクスト崩壊してるでしょ」

司会者「オアシスとブラーどっちが好きかみたいな話でそういうネタ勝手に出してくる奴とかいましたからね」

レジー「そうそう。高校生のくせして「やっぱ労働者がパブでみんなで歌っちゃうようなさ!」とか言ってね。お前そもそも働いたことも酒飲んだこともないだろうみたいな。まあでもそういうこと言って優位に立つゲーム、みたいなコミュニケーションは間違いなくあったと思う。自分もやってたし」

司会者「今それを復活させることが洋楽シーンの広がりにつながるのかって話ですね」

レジー「うん。甚だ疑問。でね、よく「若者の○○離れ」みたいな話ってあるじゃないですか。何か似たような例ないかなと考えてたんですが、この洋楽の状況って「若者のビール離れ」って話に近いんじゃないかと思ったんですけど」

司会者「あーなるほど。「お前ビール飲めないの?人生の半分損してるよ!」みたいなこと言うおじさんいますよね。お前の人生の半分はビールなのかと」

レジー「よく言われることですけど、ビールって「苦味=生物にとっておいしくないと感じる味のタイプを楽しむ飲み物」だから、おいしいと感じるまでには訓練が必要なわけですよ。で、先輩や上司と酒を飲む場が回避できない状況で、加えてお酒のバリエーションもそんなにない時代だと文字通り「とりあえずビール」なわけでしょ。で、まずいとも言えず我慢して飲んでるうちに気がついたら体が欲するようになる、みたいな流れがあって。そういう構造が大学や会社で再生産されてきたわけですよね。ただそれが崩壊しつつある。上の人がうかつに飲みに誘うとうざいとか下手するとパワハラセクハラとか言われるし、仮に食事に行っても気軽に飲まそうとするとアルハラって言われる。そういう世代間の断絶の中で、ビールというものを楽しむ文化が着実に失われていっていると」

司会者「古いデータですが、ビール嫌いな人ほど上の人と飲みに行く頻度が少ないという調査結果があるみたいです

レジー「ちょっとニワトリと卵の話っぽいところもあるけど「飲まない人がますます飲まない」構造になってることは間違いないですね」

司会者「最近は「とりあえずビールを人数分・・・→え、ビール飲まなくてもいいですよね?→お、おう→じゃあカシスオレンジで」って流れになってるわけですよね。別にこれ全く悪いことじゃないですもんね。今までの「ビール同調圧力」が謎だっただけで。「乾杯の時くらいビール飲めよ」ってのは、オペレーションの煩雑さって点を除くと超理不尽な話なんですよね」

レジー「うん。これだと一生ビールは飲まないですよね。でも困るのは基本的にはビール会社だけっていう。この辺の話、「ビール」を「洋楽」に置き換えてもほぼ意味が通ると思うんですよ」

司会者「ビール嫌いが増えてもビアフェスは大盛り上がり!みたいな話もどこかで聞いたことのある話ですよね。そのままロックフェスの話になる」

レジー「そうそう。念のため言っとくと僕はビール大好きで家には缶ビール常備してます。でね、ビールの話で考えるとさ、例えばビール業界が「ビールを飲む人こそ真の酒好き!」「男は黙って瓶ビール!」「飲めばわかる、だから飲んで!」みたいな訴求を今したら、お酒飲み始めの若者はどう思うかって話なんですよ」

司会者「もちろん反応する人もいるでしょうけど、そもそも何で?ってなりますよね」

レジー「「伝統芸能」「お約束」としての意味はあるのかもしれないけど、何か世の中にインパクトを与える言説にはなり得ないですよね。で、今巷で見られつつある「洋楽を聴こう」運動はこの構造にはまってしまってることを自覚しないといけないと思いますね」

司会者「わかりました。そろそろまとめに入りたいんですけど、今蔓延ってる物言いがワークしないとして、どういう観点でのカタログやオピニオンが出てくるといいんですかね」

レジー「そうですねえ。とりあえずいろんな論点がぐちゃぐちゃになってるので整理した方がいいと思います。3つくらいあるかなと思うんですが」

司会者「はい」

レジー「まず1つ目は、「洋楽を聴かない邦ロック好き」っていうけど、たとえば「ビートルズもストーンズも聴いたことない」ってのと「最近の米英の音楽を聴かない」ってのは結構意味が違うと思うんですよね。ここは一緒くたに語ってはいかんなと思います。で、2つ目はさっきも言いましたが、「そもそもなんで皆洋楽を聴いてたの?」って問いですよね」

司会者「ビールでいう「お酒の種類が他にあまりなかった」「上の人に飲まされる中で好きになった」みたいなことですね」

レジー「うん。ここについてはそのうち取り上げる予定です。自分が洋楽聴き始めたきっかけを丁寧に紐解くだけでヒントがあると思う。で、3つ目なんですけど、「ロキノン保守」がその他ジャンルと断絶してるってのは別に洋楽に限りませんよねって話ね」

司会者「あー」

レジー「たとえばこのブログではアイドルについてたまに書きますけど、そこに対しての蔑視というか偏見というかそういうのは根強くあるわけで。次回はその話をやろうと思います。年内にいけるかな。もしかしたらライブ総括挟んでその次になるかも」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」


※反響をまとめた感想戦はこちら

【2012年総括】マイ年間ベスト10枚(5位~1位)

司会者「ではマイ年間ベスト10枚について、引き続き5位から発表したいと思います。10位から6位についてはこちらをご覧ください」

レジー「本編に入る前に1つだけ。佐々木さんにRTしていただいたおかげでいろんな方に読んでいただけたみたいです。ありがとうございます。で、何となく誤読されてるような部分があったので念のため補足説明をさせてください」

司会者「この部分ですね」

「最近の日本の音楽はAKBばかりでクソwww」とか無邪気に言えちゃう視野の狭い人たちにも届いてるといいですね

レジー「佐々木さんの紹介が「オリコンチャートからは見えてこない・・・」みたいな内容だったこともあって、もしかしたらこの企画がアンチオリコン的なものに見えてるのかも、とある反応を見て思いました。それに関して、そういう意図ではないということをはっきりお伝えしておきたいなと」

司会者「この2つのツイートにまとまってる感じですかね」







レジー「売れ線でも通向けでもいいものもあれば悪いものもありますからね。そういう当たり前の視点で自分の好きなものを選んだのがあのランキング企画です。今回のアルバムに関してもそう」

司会者「アンチオリコンというよりは、アンチ「反オリコン主義者」って感じですよね」

レジー「そうですね。ヒットチャートものだから聴かないみたいな態度をとる気はないので、そういうシーンも含めて良いものは良い、ということをやりたいと思っています」

司会者「前置きが終わったところで早速行きましょうか」

レジー「改めて前提を確認しておくと、前回と今回で紹介するこの10枚は「今年リリースされた中で僕が“好んで聴いた”10枚」であって、決して「シーンを象徴する10枚」とかそういうのではないことをご理解いただければと思います。では5位から」

5位 Limited addiction/東京女子流

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司会者「このアルバムはよく聴きましたね」

レジー「この映像は5月の日比谷野音のライブなんですが、これも行きましたよ。22日の武道館も入れると今年3回見ることになります」

司会者「音楽的に面白いアイドルとしてよく名前が挙がる存在ですが」

レジー「最近ロック畑の方から「アイドルは音楽を真剣にやってない」みたいな発言があったけど、このアルバムを聴いてから言ってくださいって感じだね」

司会者「この辺のネタは改めてちゃんと取り上げたいですね。ブログの根幹にかかわるテーマです。女子流に関しては松井寛が全面的にかかわってることもあって、ブラックミュージックを下敷きにしたうえでJ-POPに確実に着地させてる感じがかっこいいです」

レジー「本格派ダンスミュージック!みたいに取り上げられることが多いですけど、個人的には在りし日のエイベックスの正統な後継者ってイメージを持ってます。エイベックスはいろいろアイドルを抱えてますが、「エイベックスにいる意味」って部分では女子流が一番なんじゃないかなと思います」

4位 なんだかキミが恋しくて/さよならポニーテール

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司会者「最近出た作品ですね」

レジー「ほんともうね、こういう音には抗えない。自分がイメージしている「ポップス」ってのもの理想形がここにあります。このアルバムも出だしからツボ直撃」

司会者「派手すぎないストリングスの使い方とか切ないメロディラインとか、これでもかってくらいツボを突いてきますね」

レジー「この人らはコンセプトががっちり固まっててそこについては完璧すぎてちょっと不気味な部分すらあるね。てか絶対バックにおっさんがいる」

司会者「あんなかわいらしいキャラを前面に出してるのに」

レジー「一種の照れ隠しみたいな側面もあるんじゃないかな。超真っ当なことをやるために打ち出しにはギミックを使うというか。たとえばマンウィズなんかもその構造なんじゃないかなと思います」

3位 My Lost City/cero

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司会者「このアルバムは寒くなってきたあたりでかなり聴きましたね」

レジー「カクバリズム関連ってちゃんと追ってなかったんですけど、これはすごいですね。感激しました」

司会者「ジャンルの壁みたいなものを軽く乗り越えてる感じがしますね」

レジー「ほんとそうね。ただただ音楽として素晴らしいみたいな」

司会者「1曲目からアカペラでびっくりしました」

レジー「始まり方もそうだし、作品通して「緊張」と「弛緩」の組み合わせが素晴らしいなあと思いました。特に「さん!」が始まる瞬間のカタルシスね。今年の曲順大賞かも」

2位 坩堝の電圧/くるり

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レジー「くるりについては以前記事にもしたし年間ベスト10曲の方にも書いたのでそちらを参照してください」

司会者「これも素晴らしいアルバムでしたね」

レジー「普段の年なら1位になってたアルバムだと思う。現段階でのくるりの最高傑作じゃないかな」

司会者「そんなアルバムが1位になれないくらいのアルバムが今年はあったわけですよね」

レジー「もう文句なし。議論の余地なし。というわけで1位はこれです」

1位 PS4U/Tomato n' Pine

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司会者「1位はトマパイですね。トマパイについても「散開」発表タイミングでアップした記事があるのでそちらをご覧ください。このアルバムにも触れています」

レジー「前の記事でも今年一番のアルバムって言ってたのでまあ既定路線ですな。アイドルに関与がない人はやっぱり聴いてないんですかね。騙されたと思って聴いてみた方がいいですよ」

司会者「日本のポップミュージックの粋が詰まってますね」

レジー「以前の記事と内容かぶりますが、このグループがなくなっちゃうのはほんと残念。でもこのタイミングしかない。すごく複雑な気持ちであります」

司会者「ラストライブのチケットもとれなかったしね」

レジー「追加分に賭けます。てかUSTも金とるのな。最後の最後で回収に来たか」

司会者「まあでもそのくらい貴重なステージですよ」

レジー「そうですね。このアルバムはほんとこれからも聴き続けると思います。アイドルポップスの金字塔として語り継がれることになるでしょう。ということで10枚発表終わり」

司会者「改めて並べてみましょうか」

1位 PS4U/Tomato n' Pine
2位 坩堝の電圧/くるり
3位 My Lost City/cero
4位 なんだかキミが恋しくて/さよならポニーテール
5位 Limited addiction/東京女子流
6位 PORTAL/Galileo Galilei
7位 ミスターシティポップ/かせきさいだぁ
8位 EXWORLD/IdiotPop
9位 Sen/Nabowa
10位 INNER KINGDOM(内なる王国)/FoZZtone


レジー「アルバム10枚は初めてやったけど面白かったな」

司会者「ツイッターのタイムライン見る限りではミュージックマガジンの年間ランキングと比較的近いみたいですね。特に上位の方」

レジー「現物まだ見てないから確認しないと。で、前回も書きましたけど、やっぱり個人的キーワードは「90年代」ですね」

司会者「ほう」

レジー「もちろん自分の趣味として自然とそういうの選びがちなんだと思うけど、ディケイドが2つ変わって1周したって側面もあるのかなあと。トマパイみたいにそれにがっつり向き合った作品もあれば、一方でガリレオのはそういう世界観からいかに距離をとるかって話になってると言えるんじゃないか」

司会者「90年代から始まったJ-POPなる概念が崩壊に向かいつつあるタイミングでこういう現象が起こってるのは面白いですね」

レジー「産業としての話と音楽そのものの話は分けてしないといけないと思います」

司会者「なるほど。では最後に、選外になった次点群を発表して終わりましょう」

レジー「とっても悩みました。この辺のアルバムも好きなんですが、10枚からは漏れた作品です」

素敵なこと/PES
ONOMIMONO/パスピエ
ランドリーで漂白を/赤い公園
Ave Materia/People In The Box
TNB!/ザ・なつやすみバンド
100年後/OGRE YOU ASSHOLE

司会者「いっぱいありますね」

レジー「ここから選ぶの苦しかったです。それだけいい作品に出会えたということで」

司会者「わかりました。以上で発表を終わりましょう。では次回はどうしましょうか」

レジー「もうちょい2012年総括をやりたいんだよね。具体的なネタは考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

【2012年総括】マイ年間ベスト10枚(10位~6位)

司会者「先日のマイ年間ベスト10曲が佐々木俊尚さんの朝キュレーションにて紹介されました」



レジー「これは結構嬉しいな。いずれはと思ってたんだけど、年内に達成できてよかった。このブログ始める遠因になってるkenzeeさんのブログも佐々木さん経由で知ったわけで」

司会者「アクセスも短時間で急増です」

レジー「爆発力がすごいね。まあ「佐々木さんがRTしたものは全部読む」みたいな人もいるはずだから、音楽に興味ない人も含まれてるだろうけど」

司会者「「最近の日本の音楽はAKBばかりでクソwww」とか無邪気に言えちゃう視野の狭い人たちにも届いてるといいですね」

レジー「ほんとそうね」

司会者「引き続き読んでいただけてる方がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、邦楽起点で日本の音楽シーンに関する雑談をしているブログです。で、今回は前回予告した通りマイ年間ベスト10枚をやります」

レジー「今年のアルバム10枚ということで」

司会者「アルバムを選ぶの初めてですね」

レジー「フォロワーの方にもいろいろお勧めをあげていただきました。ご協力いただきありがとうございました。で、マイ年間ベスト10曲に引き続きの確認として、この10枚は「今年リリースされた中で僕が“好んで聴いた”10枚」であって、決して「シーンを象徴する10枚」とかそういうのではないことをご理解いただければと思います」

司会者「(完全コピペ文章だな)アルバムだと特にそういう誤解が起きやすいかもしれませんしね」

レジー「あとベスト盤は除いてます。ベストいれちゃうと山下達郎一択になっちゃうからね」

司会者「オリジナルアルバムの10枚ということで」

レジー「しかしこれはマジで悩んだ。泣く泣く選外にしたのも結構あるので、最後に次点として紹介したいなと思ってます。では早速いきましょう」

10位 INNER KINGDOM(内なる王国)/FoZZtone

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レジー「なんかずーっとスルーしてたバンドだったんですが、フォロワーの方に勧められたり友人が好きなことを表明してたりといくつかきっかけが重なったんですよね。で、聴いてみたらかっこよかった」

司会者「ひたちなかで初めてライブも見ましたね」

レジー「うん。あれすごい良かったなあ。何が良かったって、なんかモテそうな感じがするのがすごいよい」

司会者「なんですかそれは」

レジー「いや、なんかいわゆるロキノン系のギターバンドって「うだつのあがらない僕がギターを持てばステージで輝けるんだ!」みたいな世界観の人たちいまだに多いじゃないですか」

司会者「まあロッキングオン的にはそういう人たちが売れた方が自分たちの言ってることと整合性とれるから、そんな雰囲気のバンドをとりあげがちなんでしょうけど」

レジー「それに対してフォズの人たちはステージのたたずまいが普通に男前なんだよね。立ち姿だけでかっこいい的な。音も貧乏臭さとかみみっちさとか全然ない」

司会者「確かにスケールの大きさは感じます」

レジー「こういうこじんまりしていないバンドがもっと増えてくると、バンドシーンもさらにおもしろくなるんじゃないかなあと思いました」

9位 Sen/Nabowa

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司会者「京都が拠点のインストバンドですね」

レジー「もう何枚もアルバム出してるのに恥ずかしながら知らなかった。ミュートマで「きょうの空」のPVを見て「お!」と思って聴いてみたらすごいよかった」

司会者「肩の力が抜けてる割にクラシカルな感じも残ってるのが素敵ですね」

レジー「うん。スペアザほどかっこつけてないし、SAKEROCKほどリラックスしてないって感じで。あ、念のため言っときますけど僕この2バンドどっちも好きですからね。ポジショニングの話です」

司会者「生で聴いてみたい音ですね」

レジー「そうですね。来年機会あればライブ行ってみたいと思います」

8位 EXWORLD/IdiotPop

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レジー「これは今年の発見です。このアルバムは2枚目なんだね」

司会者「タワレコの大量陳列で出会ったんですよね」

レジー「はい。試聴して即買いしました。このポップ感はすごいね。ちょっと狂ってると思う。一時は中毒的に聴いてました」

司会者「小室哲哉が原点らしいんですが、随所にそういうフレーバーを感じます」

レジー「結構直系だよね。あとここで紹介してる「Anyway Someway feat. Frenesi」を聴いたときに最初に思い出したのがチャッピーのアルバムなんですよ。アートワークも含め」



司会者「懐かしい」

レジー「90年代って音楽シーンとしては売上もクオリティも「バブル」だったわけで、その時代の狂騒をどう消化/昇華していくかってのは今の時代のキーになると思うんですよ。そういう意味で、このアルバムはすごく「今の時代感」があるなあと感じました」

7位 ミスターシティポップ/かせきさいだぁ

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司会者「去年久々にアルバムが出て、今年も立て続けにリリースされた作品です。でんぱ組と絡んだりとか活動が活発になってきましたね」

レジー「僕かせきは96年のファーストがずっと愛聴盤なんですよ。自分にとって重要度の高いアーティストですね」

司会者「以前やった「20年の20曲」企画でも選んでましたね」



レジー「はい。今回のアルバムにはそのファーストに入ってる「冬へと走りだそう」のセルフカバーがあってそれもグッときます」

司会者「タイトルにもある通り通底する音の雰囲気はいわゆるシティポップですね」

レジー「なんか流行ってるねこの手の音。これもさっきのIdiot Popとは違う形での「90年代感の表出」のような気がするんだけどどうなんだろうか」

6位 PORTAL/Galileo Galilei

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レジー「ガリレオは今年最大の発見でした。こんな感じになってるのね」

司会者「何か先入観があったんですか」

レジー「一度Mステかなんかで見て、あーラッド以降のよくある小粒なバンドだなあとか思ったんだよね」

司会者「そういう世界から完全に飛び出してますね」

レジー「うん。ここまで音楽的に自由になってるとは知らなかった。去年あの花の主題歌だった「青い栞」が超絶キャッチーですが、他の曲もこれと遜色なくよいです」

司会者「商業ベースに乗ってるギターバンドの中では結構異色ですよね」

レジー「そうですね。同時代の海外のシーンを意識することそのものが差別化ポイントになるんだなあと。もっと売れていいバンドだと思います」

司会者「わかりました。6位まではこんな感じですかね」

レジー「てかこれ書いてる間もアクセスがすげえええええ」

司会者「鹿野さんの時以来の大爆発ですね」

レジー「ザ・ロキノンな感じの人たちとは違うところに飛んでってる感じがして面白い。やっぱ誰にRTされるかって大事だよね。以前ケンさんにRTされたときはそれはそれはひどいことに」

司会者「これ以上言うと問題になるのでやめてください」

レジー「失礼しました。次回は5位から1位までです」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

【2012年総括】マイ年間ベスト10曲(5位~1位)

司会者「それでは前回のマイ年間ベスト10曲の続きです。今回は5位から1位までですね。10位から6位およびこの企画の趣旨についてはこちらをご覧ください」

レジー「念のために再度確認しておくと、この10曲は「今年リリースされた中で僕が“好んで聴いた”10曲」であって、決して「シーンを象徴する10曲」とかそういうのではないことをご理解いただければと思います」

司会者「前提を改めてクリアにしたところで、早速本題に入りましょう」

5位 緑の少女/indigo la End



レジー「これは今年の発見でした。と言ってもアルバム全体でがっつりはまったわけではないんですが、この曲が超ツボだった」

司会者「今風のギターバンドではありますが、ギターの音色とか懐かしい感じがしますね」

レジー「あとはこれも前回のクリープハイプの話と重なるんだけど、ボーカルの声質ね。さわやか一辺倒にならないバランスが良いです」

司会者「5月に渋谷のネストで一度ライブも見ました」

レジー「うん。想像してた以上に骨太なバンドでちょっとびっくりしました。音源だと小賢しい感じがするのも否めないんですが、ライブだと結構男らしいね」

司会者「ボーカルの声もしっかり出てましたね。この手のバンドは実は全然歌えてないみたいなケースも結構あるのに」

レジー「ぜひライブの迫力とか力強さとかそういうのを音源にもパッケージしてほしいなと思います」

4位 everybody feels the same/くるり



レジー「これは聴けば聴くほどじわじわ来るな」

司会者「以前も書きましたが、過去のルーツを踏まえて今の音を鳴らす、ということを自覚的にやっている感じですね」

レジー「そうですね。酸いも甘いもかみ分けた大人だからこそ鳴らせる初期衝動というか」

司会者「今後このいい状態をいつまで維持できるかですね」

レジー「まあでも維持できなくてもいいんじゃない?それがくるりだから。その時にはまた鳴らすべき音を鳴らしてますよ。今この瞬間にくるりがベストコンディションであるということを存分に楽しみたいと思います」

3位 Spring of Life/Perfume



レジー「久々にPerfumeのシングル曲でバチッとピントが合いました。これはかっこいい」

司会者「ユニバーサルに移籍して、海外展開を見据えたタイミングでの第一弾シングルでしたね」

レジー「そんな「新章の幕開け」ってタイミングで「アンドロイド」っていうある種原点回帰的なコンセプトを持ってきたのが興味深いです」

司会者「海外で戦うにはそういう打ち出しがわかりやすいっていう判断だったんですかねえ。PVの世界観もある意味日本的というか」

レジー「一方で、アンドロイド的世界観を前面に出しつつも3人の「女」としての側面も強調されてるのが面白いですね。ダンスも機械っぽいだけじゃなくて、腰の動きとかすごく女性らしいし。サビラストで真ん中の人が前に出てくるポイントも表情が三者三様で面白い」

司会者「アレンジも特徴的でしたね。間奏からラストまでずっと鳴ってる裏メロがインパクト強いです」

レジー「あれをビートルズの「In my life」からのインスパイアとか言ってる人がいてさすがに違うんじゃないかと思ったんだけど、そういう神々しさは確かにありますな。前も書いた通りアイドルとして前人未到の境地に達しつつあるので、このまま誰も想像できないような場所までたどり着いてほしいなと思います」

2位 縦書きの雨 feat.中納良恵/東京スカパラダイスオーケストラ



レジー「大人の色気」

司会者「スカパラ歌ものシリーズは打率が高いですね」

レジー「ほんとそうだね。大体どの曲も好きですわ。特に「追憶のライラック」が好きなんですけど。この曲は「僕らの音楽」で見て、あまりの素敵さに度肝を抜かれましたよ。スカパラってスタープレーヤーぞろいでみんな華があるのに、そういう人たちが実力のあるボーカリストを立てるために一歩下がって演奏する感じがほんとセクシーですね」

司会者「それなのにどうしても華やかな感じになってしまうのがまたかっこいい」

レジー「そして谷中さんの歌詞がヤバいんだよなあ。僕谷中さんの詩集大学生の時買ったんですけど、ほんと言葉の選び方がロマンチック」

司会者「言葉数は少ないのに情景が浮かんできますね」

レジー「うん。歌ものシリーズは彼らからすると息抜きというかアクセントみたいなところはあるのかもしれないけど、こっち系でがっつりアルバム1枚作るとかやってほしいですね。若手のボーカルとのコラボもぜひ」

1位 最終電車/パスピエ



レジー「1位は文句なしでこの曲です。何の迷いもなく決めました」

司会者「最初に聴いたのは1月のライブでしたね」

レジー「パスピエについては以前も書いたのでこっちを読んでください。あとは来年着実にでかくなれるかどうかですね」

司会者「メジャーデビューしても、メインストリームに出る前のそこそこの人気者で終わってしまうバンドも多いですからね。ふくろうずとか」

レジー「ふくろうずのソニーに飼い殺されてる感はほんとむかつきますよ。それはさておき、パスピエは広くポピュラリティを得られるポテンシャルのあるバンドだと思いますので期待してます」

司会者「以上10曲って感じですかね。改めて並べてみましょうか」

1位 最終電車/パスピエ
2位 縦書きの雨 feat.中納良恵/東京スカパラダイスオーケストラ
3位 Spring of Life/Perfume
4位 everybody feels the same/くるり
5位 緑の少女/indigo la End
6位 Marshmallow Day/Mr.Children
7位 サーカスナイト/七尾旅人
8位 ルミナス/ClariS
9位 おやすみ泣き声、さよなら歌姫/クリープハイプ
10位 The Choice Is Yours/RHYMESTER


レジー「まあ相変わらず保守的と言えば保守的だな。今回はパスピエの1位が年初早々に決まってしまったので、2位以降を選ぶ作業だったって感じですね」

司会者「ベテラン系が多いですね」

レジー「まあくるりにしろスカパラにしろ平均点が高いからね。ミスチルも最近いまいちだけど、はまれば今回みたいなど真ん中の曲が簡単に出てくるし。10代のころから聴いてるバンドがガツンと来る曲を出してるのはうれしい話ですね」

司会者「一方で、クリープハイプとインディゴが入ってますが」

レジー「この手のギターバンドでもまだまだ聴くべきものはあるなあと思えたのは良かったです。まあボーカルよね、この2バンドは。ボーカルの個性、キャラクターというよりも単純にシンガーとしての個性って実はここ最近バンドシーンで改めて重要になってるんじゃないかしら。タイプは違うけど、ワンオクがあんなに人気あるのもボーカルがあそこまで歌えるってのがでかいでしょ」

司会者「確かにあの音でボーカルがいまいちだったらただの平凡なバンドだったかも」

レジー「ボウディーズだってそうだよね。僕としてはメロディや声含めた「うた」を大事にしたいと思っているので、こういう傾向は歓迎です」

司会者「では最後に10曲から漏れた曲を軽く紹介して終わりましょうか」

レジー「そうですね、最後まで悩んだのはフジファブの「Light Flight」とトマパイの「そして寝る間もなくソリチュード」ですね。あと嵐の「ワイルドアットハート」ね。彼らがたまに出してくるパーフェクトポップソングだったんだけど、ブリッジの部分がださかったので選外にしました」

司会者「わかりました。では2012年総括企画第一弾はこれにて終了ということで。次回はどうしますか」

レジー「次回は第二弾ということでマイ年間ベスト10枚をやります」

司会者「アルバムを選ぶのは初ですね」

レジー「いやーこっちは10曲以上に難航しました。でも何とか選んだので発表したいと思います。こちらも今回と同じように2回に分けて発表予定です。前半は週末にはやれるかな」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

【2012年総括】マイ年間ベスト10曲(10位~6位)

司会者「徐々に年末となってまいりましたので、今年を振り返るシリーズをぼちぼち進めていきたいと思います」

レジー「そうですね。毎年思うけど1年あっという間だったな」

司会者「まずは何から行きましょうか」

レジー「とりあえずはマイ年間ベスト10曲からやりたいと思います」

司会者「読んでの通り、今年の10曲を選ぶということでよいですかね」

レジー「そうなんですが、一つ誤解のないようにしていただきたいのは、これから発表する10曲は「今年リリースされた中で僕が“好んで聴いた”10曲」だということです。決して「シーンを象徴する10曲」とかそういうのではないことをご理解いただければ」

司会者「あれが入ってないのはおかしいとか言われても困っちゃいますからね」

レジー「そう。ちなみに言っておくと、10曲選ぶこの企画はブログを始める前からmixiとかツイッターとかで発表してたんですよ。05年からやってるのか。05年はもうアカウント消してしまったGREEに載せてたので記録がないんですが」

司会者「GREEも最初は普通のSNSでゲームなんてなかったですからねえ」

レジー「ノリをご理解いただく、もしくは予防線を張っておくという意味で、10年と11年の10曲を晒しておきます。海外のものは選べるほどの量を聴けてないので、日本の曲限定です」

2010年
1位 2人のストーリー/YUKI
2位 風の歌/GRAPEVINE
3位 不自然なガール/Perfume
4位 ごめんね/ふくろうず 
5位 幻の命/世界の終わり 
6位 ビギナー/スピッツ 
7位 ソラニン/ASIAN KUNG-FU GENERATION
8位 夕の魔法/秀吉 
9位 流星とバラード/東京スカパラダイスオーケストラ 
10位 The World Is Yours/UNCHAIN

2011年
1位 くだらないの中に/星野源
2位 電波ジャック/パスピエ
3位 奇跡/くるり
4位 砂漠の流刑地/ふくろうず
5位 週末 Not yet/Not yet
6位 鳴いてる怪獣/YUKI
7位 メルシールー/ねごと
8位 「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」/サカナクション
9位 頼みたいぜ/ユニコーン
10位 君と羊と青/RADWIMPS


司会者「世界の終わりが入ってるじゃないですか。散々ディスったのに

レジー「だから昔は好きだったって言ったじゃないですか。それゆえ残念だったって話ですよ。こうやって振り返ってみると、総じて保守的ですな」

司会者「音楽的なトライというよりはメロディであったり「歌」としてのインパクトであったりそういうのを重視するのは昔からですね」

レジー「そうですね。そんな感じのスタンスで、売れ線の曲やアイドルソングも含めて自分の耳に入ってきた曲の中から選んだ10曲であります。今回は10位から6位までですね。それでは行ってみましょう」

10位 The Choice Is Yours/RHYMESTER



司会者「メロディとか言ってたくせにいきなりヒップホップですね」

レジー「いやいや、このトラックのメロディアスさと言ったらないでしょう」

司会者「「I Believe In Miracles」を使ってますね。大ネタ使い」

レジー「一時ソウル系さかのぼってみようと思ったことがあって、ジャクソンシスターズのCDは買ったことがあります。ほんとかっこいいですわ」

司会者「歌詞を見ると、震災以降の日本に対するメッセージソングですね」

レジー「「選ぶのはキミだ」ってことで結論は出してないわけですが、安易な東電批判/官僚批判よりよっぽど誠実ですよね。そういうことを言うミュージシャンに扇動されているファンに対する皮肉にもなってるんじゃないかと思います」

司会者「相変わらず単純化したメッセージを恥ずかしげもなくいうミュージシャンもそれを盲目的に受け入れるファンも後を絶たないですからねえ」

レジー「その辺の人らは「最終的に決めるのは個人個人」とか言う割には異論を見つけたらRTで晒して言論封殺するでしょ。そんな人たちがたくさんいる中、かっこいいトラックに乗せて「この世界はそんな単純じゃないんだ/ラスボスはどこにもいないんだ」と言い切ったこの人らは信頼できますね。インタビューとか見ても、ほんとこの人たちは大人だなあと思いますよ」

9位 おやすみ泣き声、さよなら歌姫/クリープハイプ



レジー「このバンドは「いつものロキノンな感じのバンドね」ってスルーしてたんですけど、たまたま聴いたこの曲がツボでした」

司会者「音としては今時のギターバンドって感じではありますね」

レジー「フォーマットとしては普通ですね。ただ、それをあの声とメロディで普通じゃない感じにしてると思います。以前も書きましたが、サビで上に突き抜けるんだけどなんか声に粘度があるから単にさわやか風にならない」

司会者「すごく印象的な声ですよね」

レジー「うん。やっぱボーカル大事ですよ。サウンド面ではこの手のバンドは飽和状態になってるから、どういう歌を聴かせるかってのが今後ますます勝負の分かれ目になってくるんじゃないかと思います」

8位 ルミナス/ClariS



司会者「これはまどマギ補正ががっつりかかってますな」

レジー「1年遅れではまりまして、テレビシリーズをMXの再放送で見てから関連書籍などいろいろ買いました。映画も公開後すぐ行きました」

司会者「じゃあこれはまどマギの映画の曲ですね、ということで終わっていいですか」

レジー「それでもいいんですが、一つ言いたいのは、僕この手のストリングス敷き詰めまくったアレンジ大好きなんですよね。特に女性ボーカルのバラードじゃない曲で」

司会者「ザ・J-POPな感じの」

レジー「はい。「音の隙間の作り方がわかってない」みたいな批判を結構見ますけど、無条件で気持ちいいんですよね僕の場合。それこそSPEEDとかDo As Infinityとか、90年代から綿々と続く伝統芸能ですな。逆にチープだっていう人もいるかもしれないけど、こういう「フェイクゴージャス」みたいなやり方は一つの「技」として今後も継承されていくといいなあと思います」

7位 サーカスナイト/七尾旅人



司会者「これはほんと甘いというか、「スイート」という言葉がぴったりはまりますね」

レジー「こういうのはふと聴きたくなる時がありますな。夏にリリースされた曲だけど、寒くなってきた今の時期の方が沁みます」

司会者「チャラいシーンからは離れたところでこういうのさらっと作っちゃうのがすごいですね。着うたでも全然いけるんじゃないか」

レジー「うん。この人のアルバムちゃんと聴いたの今年の作品が初めてなので、911のやつとか含めてどういうことをやってたのかあんまり知らないんですけど、こんなスイートソウルミュージックを鳴らしているのかとびっくりしました」

司会者「歌詞を見ると、甘さ一辺倒でもないですね」

レジー「「今夜だけ生き延びたい」とかずしっとくるね。ライムスターもそうだけど、こういう切実さをベースに音を鳴らしてる人たちが支持される時代になってきてるなあとも思います」

6位 Marshmallow Day/Mr.Children



レジー「これはミスチルの曲で久々にカラオケで歌いたい感じの曲」

司会者「これもClariSと同じの派手系J-POPアレンジですな。ミスチル好きなんですよね」

レジー「正確に言うと「好きだった」ですね。2010年以降ダメになった」

司会者「ほう」

レジー「あのタイミングでいきなりBank Bandが「若者のすべて」とかやり出したあたりからおかしいなと思ったんだけど。その後のただ小賢しいだけで何の見どころもないドキュメンタリー映画とか、ノンプロモーション・ノンタイアップのアルバムリリースとか、もうほんと今すぐにでも解散してくれって感じだったね。アルバムそのものも退屈だったし」

司会者「激烈ですね」

レジー「僕はこの人たちのすごさって、「ホンモノガー」とか「ロックガー」とかそういうのとは別次元のところで国民的ソングを作れることだと思ってるんですよ。「POPSAURUS」とはよく言ったもんで、「タイアップ」とか「商業主義」とかそういうのすらも飲み込んでみんなのうたを鳴らし続けるってのは普通はできることではないし、それ自体尊敬に値することだと僕は思ってます。2010年からの活動は、そういうミスチル本来の価値を無視して「いまだに“何者か”になろうとしている」ように見えるのがほんと無理」

司会者「それで言うと、この前出たアルバムはタイアップソングが大量に入っててプロモーションでテレビに出まくってますね」

レジー「うん。これがミスチルのあるべき姿だなあと。この「Marshmallow Day」も若干のセルフパロディ感はあるけど、これくらいわかりやすくてバカっぽいのが素晴らしいと思いますよ。アルバム全体としては正直相変わらず退屈だったんですが、こういう肩の力が抜けた曲が出たのはすごくいい傾向だと思うので、次の作品に期待しています」

司会者「「好きだった」とか言いつつこの先も聴くんですね」

レジー「もうなんかね、抗えないんですよこの人らには。10代のころに刻印されたものが大きすぎるから。今回のアルバムも、どうせダメだろうな・・・と思いつつ義務的に買ってますからね。この曲が入っててほんとに良かったです」

司会者「わかりました。6位まではここまでですかね」

レジー「そうね。こんな感じで5位以降も発表したいと思います。しばしお待ちください」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

ゼクシイが書かない結婚式音楽講座

司会者「今月は結婚パーティーが多かったですね」

レジー「久々にひと月で3回2次会に行った。前職の先輩と後輩、あと大学の後輩。それぞれ渋谷、代官山、福岡でありました」

司会者「重なるときは重なりますねえ」

レジー「何年か前に一次ラッシュがあったんだけど、今は二次ラッシュですね。前のラッシュで結婚してない同世代の人と、一つ下の世代と」

司会者「同窓会的な側面もありますわな」

レジー「そうですね。前職系のやつだと普段会ってない人たちに会えるので、自分としては特にそういう側面が強くなりますね。で、この手のパーティーって肝でいろいろ音楽が使われるじゃないですか」

司会者「入場や退場、プロフィールビデオとかまあいろいろありますよね」

レジー「大体パーティー終わったら忘れちゃうことも多いけど、その場では結構気になるんですよね。新郎新婦もしくは幹事のセンスが出るなあと思って。というわけで今回は結婚式ミュージックについてやろうかなと」

司会者「(確かに前回言った通りライトなネタだな)わかりました。直近で行ったパーティーはどんな感じでしたか」

レジー「前職の先輩はフジロックとか行くような音楽好きなんですが、新郎新婦の入場がプライマルの「Rocks」でした」



司会者「それはあがりますね」

レジー「拍手じゃなくて手拍子すれば良かった。一方でサークルの後輩のパーティーはJ-POP中心で。ミスチルとかYUKIとかが多かった気がします」

司会者「無難というか、世代的なことを考えると外すことのなさそうなチョイスですね」

レジー「前職の後輩のときはBGM関連だとあんまり印象に残ってないんだけど、友人からのメッセージビデオの音楽がゴールデンボンバーの「女々しくて」の替え歌でした。踊りもありましたね。あの曲は何回聴いても面白いんだよなあ」

司会者「なんか今時な感じがしますね。きっといろんな結婚式の出し物で使われてそうですね」

レジー「うん。「結婚式の出し物定番」ってありますよね。今はたぶんそこにAKBがどかっと鎮座してる感じなんだと思います」

司会者「AKB関連の出し物は見たことありますか」

レジー「確か去年だったと思うんだけど、新婦の女子高時代の友人7人か8人かで「ヘビーローテーション」を完コピしてたのを見ました。あれはクオリティ高かった。イントロでばっと上着を脱いだらみんな高校時代の制服を着てて」

司会者「凝ってますね」

レジー「AKBなんて誰も聴いてないっていう人は結婚式に行ったことない人じゃないですかね。「Rocks」で入場した洋楽好きの先輩ですら、ケーキカットの時はヘビロテ使ってましたから」

司会者「出し物関連で言うと、大学の後輩のパーティーでは友人代表がミスチルの「365日」を歌ってましたね」

レジー「あの曲実は結婚式クラシックなのかな?今年行った別の披露宴でも聴きましたよ。あれはいい歌ですね。ミスチルがダメになる前の曲」

司会者「その話は長くなりそうなので一旦置いておきます。あと最近よく流れるのは綾香とコブクロの「WINDING ROAD」ですか」

レジー「あれね。何でみんな使うのかな。大体あの曲が流れると台無しになりますね。そのくらい嫌い」

司会者「相当ですね」

レジー「別にうまくもないのに「俺/私うまいでしょ?」って感じで歌うのが耐えられないんですよね」

司会者「特に大きい人ね」

レジー「そう。曲も良さがわかんないんだよなああれに関しては。あの組み合わせなら、2曲目の「あなたと」の方がいいですね。あれはいい曲だと思う」

司会者「コブクロと結婚式絡みで言うと「永遠にともに」か」

レジー「あれは上手い人が歌うとかなり感動的な感じになりますね。何度か見たことあるけど素晴らしかった。たぶんコブクロはいい曲多いんだと思います。歌い方がダメなだけで」

司会者「結婚式BGMのランキングとか見ると確実にランクインしてますよね。あとはやっぱりゼクシイ系の曲が強いですよねえ」

レジー「ね。こういうの見ると、なんだかんだでみんな結婚式はベタにやりたいってのがあるんだろうなあと思います」

司会者「いろんな人が来るから最大公約数的なチョイスにはなるんじゃないですかね。ちなみに自分たちの時はどうだったんですか。もう4年前ですか」

レジー「もちろんコブクロは使ってないですよ」

司会者「いや、そういうピンポイントの話ではなくて」

レジー「失礼しました。音楽はかなりこだわりましたね。ちょっと余談ですが、結婚パーティーの番号でチーム分けしてクイズやるような企画が苦手で。あのノリを強要される感じが」

司会者「あー」

レジー「だから自分たちのときはそういうのをやめようと思って。僕も妻も音楽ずっとやってたので、出し物は自分たちの演奏+ちゃんとした人たちの演奏という構成にしました。わりと評判良かったですよ」

司会者「ちゃんとした人ってのはどんな人たちですか」

レジー「以前ここでも書いたアカペラサークルつながりなんですが、2つやってもらいました。まずはもう活動してないんだけど、先輩が組んでいたMono Me U sunというアコースティックユニットに曲を作ってもらいまして」

司会者「このリンクにある「青い鳥」という曲ですね

レジー「「これ今でもiTunesで買えるので、良かったらポチってください。こういう良質なグループがさらっと売れちゃう世の中になってほしいなあ」

司会者「贔屓目抜きにクオリティ高いですよね。で、あと1つは」

レジー「もう1つは、今売出し中のジャズピアニストの小林岳五郎にピアノとベースのデュオで演奏してもらいました。彼もサークルの後輩で」

司会者「今はroom56というユニットで活動してますね」

レジー「なんか海外レーベルから曲出したりとかすごいんだよな。ソイルの人とセッションしたりとか。ライブも一度行ったけどかっこよかったです」



司会者「確実に需要がある音ですよね」

レジー「ポップフィールドの世界でも売れてほしいなと」

司会者「ほんとそうですね。CDもリリース時はタワレコで試聴機展開してたのでこの先に期待ですね。出し物の様子はわかりましたが、全体のBGMに関してはいかがですか」

レジー「こっちももちろんこだわりましたよ。歓談中とか客入れ客出しのところ含めて、全部自分たちで選びました。せっかくだからポイントでかけた曲を晒しておくか」

司会者「まずは披露宴ですね」

レジー「披露宴と言いつつ相当カジュアルにしましたけどね。会社の偉い人は呼ばなかったし、司会も立てないで自分たちで仕切りました」

司会者「そんなやり方があるんですか」

レジー「自分たちのペースで進められてよかったです。おかげで食事もしっかり食べられたし。で、音楽はこんな感じ」

入場:くるり「言葉はさんかく こころは四角」
乾杯:ピチカートファイブ「スウィート・ソウル・レビュー」
ケーキカット:風味堂「楽園をめざして」
親へのあいさつ:風味堂「ゆらゆら」
退場:GOING UNDER GROUND「タッシ」


司会者「何か特筆すべきことは」

レジー「個人的には風味堂の使い方が気に入っております。「ゆらゆら」とかもっと使われてもいいんだけどなあ」



司会者「あとプロフィールビデオも作りましたね。ハイスタの「My First Kiss」、YUKIの「歓びの種」、smooth aceの「サクラ」の3曲を使って」

レジー「「サクラ」も使い勝手いいと思います」



司会者「で、2次会ですね」

入場:□□□「GOLDEN WEEK」
乾杯:岡村靖幸「だいすき」
鏡開き:JUDY AND MARY「クラシック」
退場:音速ライン「週末旅行」


レジー「自分の中で披露宴はどちらかというとしっとりめ、2次会はアップテンポっていうイメージがあって、歓談の時のBGMとかもそういうテーマで選んだんですが、入退場曲の違いでもそういう雰囲気を体現してみた感じです。□□□は結構ナイスチョイスだったと思うんだけど」



司会者「パーティーの始まり感はありますね。晒し終わったのでそろそろまとめに入りたいんですが、今回は特に結論も何もない感じですよね」

レジー「そうね、あえて言うとすれば奥さんと音楽の趣味が近くてよかったってところですかね」

司会者「確かに相手がこういう音楽好きじゃなかったら大変ですね」

レジー「どうしてもGReeeNが使いたいとか言われたらその場で何もかも破談ですよ」

司会者「そんな大げさな」

レジー「まあそもそもそういう人とは付き合わないとは思うけど。いやでもほんとにね、結婚式って一生に一度ですから。これ読んでくださってる方は音楽好きな方だと思いますけど、結婚するなら音楽の趣味が近い、もしくは音楽にこだわりのない人とした方がいいですよ」

司会者「それは確かにそうですね」

レジー「珍しく人生訓的な話になったな」

司会者「一人くらいは参考になってるといいですね。では次回はどうしますか」

レジー「ぼちぼち今年の総括にいくかなー。年間ベストもそうだし、このブログそのものも振り返りたいなと思ってます。少しずつ進めていければと」

司会者「わかりました。できるだけ早めの更新を期待しています」

アイドルと自意識、アイドルの自意識7 - Perfumeはその「脚」で道なき道を行く

レジー「アイドル楽曲大賞に投票しました」

司会者「去年まで「ハロプロ楽曲大賞」の中で行われていた企画が今年から独立したみたいですね」

レジー「ハロプロも含めたトータルの大賞を決定してほしいんだけどなあ」

司会者「去年の1位は東京女子流の「鼓動の秘密」でした」



レジー「これかっこいいよなあ。12月の武道館行きます。何気に今年3回目。個人的には去年のベストアイドルソングはNot yetの「週末Not yet」だと思うんだけどね」



司会者「このグループもみんな地方に飛ばされたり兼任になったりしてどうなるんですかね」

レジー「DiVAもフレキスも海外支店とか脱退とかソロとかいろいろあるわけで、派生ユニットの再編は免れない感じだわな」

司会者「確かに。ちなみに楽曲大賞ではどの曲に投票したんですか」

レジー「何曲かに自分の持ち点を傾斜つけて投票できるんだけど、先日取り上げたトマパイの「ジングルガール上位時代」にがっつり入れましたよ」

司会者「去年リリースですが時期の関係で今年のノミネートになってると」

レジー「今年は1位になるんじゃないかなあ。で、この企画の投票サイトには投票対象となってるアイドルグループがずらっと並んでるんですけど、その中にPerfumeがあって一瞬びっくりしました。びっくりした後にそういやそうだよなあと」

司会者「Perfumeはアイドルのなのか?みたいな話はたびたび出てきますよね」

レジー「別にどうでもいい話なんですけどね。ただ、「かわいさ」みたいなことよりも「音楽性」「スキル」といったところに重きが置かれていて、かつ年齢も徐々に上がってきてるわけで、従来のアイドル像とは異なるところにいってるなあとは思う。以前AKB映画についての鼎談で宇多丸さんとコンバットRECさんが「Perfumeはアイドルとして前人未到の境地に達した」みたいなこと言ってたけど、確かにそうだなあと思います」

司会者「で、先日そんなPerfumeの初海外ツアーのライブビューイングに行ったわけですが。今日はその話をするんですよね」

レジー「その予定だったんだけど、もはや旧聞に属する話になっちゃったからなあ。詳しくはナタリーのレポを見てください。とても良かったです」

司会者「それだけですか?前回の予告でも言ってるし前振りもしたわけで、もうちょっと何かお願いしますよ」

レジー「そうですねえ。すでにいろんなところで言われてますけど、Perfumeがあの規模のライブハウスでやるのって今やレアですよね。で、今の彼女たちの売りは大会場で映像・照明含めてすごいショーをやる「総合力」だったりするわけですよ。それゆえフェスで見るとちょっと物足りなかったりするんですけど。そういう「総合力」ってのをライブハウスでどう見せるのかなってのが一つのポイントだったと思うんですが、そこを「edge」でちゃんと示せてたのは良かったんじゃないかな」

司会者「直角二等辺三角形ツアーの演出をコンパクトにしたものを使ってましたね」



レジー「この動画はいつ見ても凄いな。ぜひ次はもっとでかい会場でやってほしいな」

司会者「アメリカでも注目されてるなんて話もありますからね。海外進出に関しては、そのためにユニバーサルに移籍した際の心情をあーちゃんが赤裸々に語っていましたね」

レジー「あれねえ。結構美談にしてたけど実際はいろいろあったんだろうな。徳間にとってPerfumeは超有力コンテンツだっただろうしね」

司会者「この移籍で徳間に09年春に設立された部署「Team Perfume」が解体されたようで、かなり影響はでかかったでしょうね」

レジー「そういういろんな人のいろんな思いを背負って、それでも私たちは海外で戦うことを選んだ、っていう決意の伝わるいいMCでした」

司会者「ライブビューイングには初めての参加でしたがいかがでしたか」

レジー「とりあえず感想としては首が痛かったですね。チケットが前から2列目で」

司会者「それしんどいですね」

レジー「もうちょっといいコンディションで見たかった。あとはああいう映画館でのライブの楽しみ方ってのはまだまだ定着してないから、これからいろいろと「お約束」が形作られていくんだろうなあと。たとえば自分が立った時に座ってる後ろの人はどのくらい見えづらくなるのかとかそういうことに対するイメージが全くわかなかったので、周りに迷惑かけてなかったかちょっと心配。僕府中で見たんですが、他の会場はどうだったんだろうか」

司会者「前方で見た分映像は迫力あったんじゃないですか」

レジー「そうね。全体的にローアングルのカメラワークが多くて。ステップをしっかり見せようというスタッフの意図だと思うんですが、あれだけ脚を見せつけられるとさすがにそこに目がいってしまいますな。かなりエロかった」

司会者「そういう話ですか」

レジー「今やPerfumeの脚は重要コンテンツですよ。少女時代よりも全然いけてますよ。こんなスレまで立ってますからね

司会者「これすごいな」

レジー「09年くらいまではあーちゃんだけ脚が見えない衣装だったのが10年の「不自然なガール」あたりから徐々に短いスカートになって、最近ではみんなしっかり膝の上まで見せてますから。ブレイクした頃から水着グラビアとかやってたわけじゃないし基本的に「色気」みたいな話とは無縁だったけど、最近は脚がっつり見せてあれだけ踊られるとさすがにセクシーですよね」

司会者「確かに「Spending all my time」とかエロスを感じます」



レジー「そのエロスがAKBのようなちょっと「品がない」方向のセクシーとは違うわけで、そのあたりはただエロいって話ではなくて女性層の支持とかにも影響してるんじゃないかなと」

司会者「言いたいことはわかりますがもうちょっと音楽の話をしていただけますか」

レジー「あ、そうでしたね。どうしようかな。個人的には「脚ジャケ」ってのに思い入れがあります」

司会者「はあ」

レジー「僕ツイッターアカウントでブー・カスペル・オルケステルっていうスウェーデンのグループの「アメリカ」ってアルバムのジャケットを使ってるんですけど」
amerika.jpg
司会者「これも美脚ですね」

レジー「このアルバム昔からすごい好きで、高校生のころの背伸びしてた自分の状況をよく表してるんですけど。で、これと同時期にワナダイズってバンドの「Bagsy Me」ってアルバムもよく聴いてました。こっちもスウェーデンです」

bagsy me

司会者「これも美脚だ」

レジー「当時「脚ジャケ」だか「ミニスカジャケ」だか忘れたけど、そんな呼び方で取り上げられてた2枚ですね。渋谷系の流れで「かわいいジャケットの作品を探すのがいけてる」みたいな風潮があった気がするんですが、この2枚はそういう90年代的な気分をすごくよく表してるなあと」

司会者「その頃はカジヒデキも「ミニ・スカート」なんてアルバム出してますしね」

kaji.jpg


レジー「そうそう。その流れで「ミニスカジャケ」とかそんな話になった気が。誰か知ってる人いたら教えてください。そんなわけで、女性の脚ってのはポップミュージックを語るうえで一つの重要なファクターになってるので、Perfumeの脚がエロいって言説にも音楽的な意味があるわけですよ」

司会者「(何を言ってるんだこの人は)そんな意味づけしなくても、単純にPerfumeの脚はエロくて最高!でいいじゃないですか。MARQUEE的な話法になってますよ」

レジー「あの雑誌を「レジーのブログよりアイドルわかってる!」って言っててそれについてリプライしたらブロックしてきた元フォロワーさん元気かなあ。まあそれはいいや。何でここで昔のアルバムの話をしたかというとね、ここで取り上げたアルバムジャケットにおける「脚」「ミニスカート」って、「セクシー」よりも「かわいい」ってイメージを与えると思うんですよ。で、一方で今のPerfumeは「脚」「ミニスカート」っていう記号を「女の子/かわいらしい」から「大人/セクシー」に越境するためのブリッジとして使ってると思うんですよね」

司会者「この前のVOGUEとかはそういうの意識してそうですよね」

レジー「うん。このあたりは歌詞の内容の変化、20代女性の等身大な感じを描く内容にシフトしていく部分ともリンクしていると思うんだけど。で、まとめに入ろうと思うんですが、こういう「越境」みたいな話が今のPerfumeの魅力なんじゃないかなと」

司会者「ほう」

レジー「かわいいとセクシーもそうですし、アイドルとアーティストって話もそう。都会と田舎という軸もあるかな」

司会者「確かに安室ちゃんみたいに「かっこいいアーティスト」方向に完全に振り切ったわけでもないですしね」

レジー「この「越境者ゆえの強さ」みたいな話はkenzeeさんが「童貞ミュージックとヤリチンミュージック」という概念で解説しているので興味ある方は読んでみてください。今後Perfumeの論点になるのは、この微妙なバランスをいつまでキープできるかでしょうね。完全に大人になった時に、今の魅力を保てるか」

司会者「そういう意味では今が一番面白い時期かもしれませんね、Perfume」

レジー「うん。「海外」って変数が入ることで今までとはまた違うゆらぎが出てくるかもしれないしね。純正の日本のポップミュージックが海の向こうでどう評価されるかってのも興味あるし。変わらず追いかけていきたいと思います」

司会者「わかりました。では次回はどうしましょうか」

レジー「もう12月なので、ぼちぼち今年の総括的なネタに行きたいと思ってます。その前に軽いのちょっと挟むかもしれませんが」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」

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