レジーのブログ(旧)

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アイドルと自意識、アイドルの自意識15 - Perfumeドーム公演が示したアイドルブームの先にあるもの

レジー「12月8日にPerfumeの京セラドーム大阪公演に行ってきました」

司会者「ちょっと前の話になりますね」

レジー「ほんとはもっと早くこの話やりたかったんだけど、東京ドーム終わってからじゃないとネタバレになっちゃうからね」

司会者「Perfumeファンの人たちはネタバレに関してはわりと徹底してますよね」

レジー「今回ドームで間口広がったこともあってか必ずしもそうなってない部分もあったようですが。というわけで、無事に24日25日のライブも終わったので遠慮なくライブについてやりたいと思います」

司会者「ケイクスの原稿では「24日25日は平日で日程が微妙だから確実に行ける土日の大阪へ」とのことでしたが」

レジー「それがねえ、予想外に仕事が炎上してて、水曜日くらいの段階ではもしかしたらこれ大阪行けないんじゃないか?ってのも覚悟してました」

司会者「へえ」

レジー「結局当初予定通り土曜日から大阪入りできたんだけど、会社のPC持参してちょこちょこ作業してましたよ」

司会者「サラリーマンも大変ですね」

レジー「まあこれでご飯食べてるから仕方ない。土曜日はこのブログの元ネタでもあるkenzeeさんに初めてお会いして、ここでは言えないようなネタも含めて盛り上がりました。kenzeeさんありがとうございました。その辺の話はこちらで

司会者「そして翌日、日曜日がドーム公演の日でした」

レジー「京セラドーム大阪って初めて行ったんですが、まず見つけたのがこの看板ね」

oosaka_kanban.jpg


司会者「ジャンピング禁止」

レジー「あとは物販に行きました」

司会者「普段あんまりグッズとか買わないのにね」

レジー「時間もあったし旅行気分だったから財布のひもが緩かったね。パンフレットとトートバックを買いました」

oosaka_buppan.jpg


司会者「関係ないものが混ざってますが」

レジー「これはこの前ティファニーでもらったVOGUEとのタイアップパンフレットですね。一応大人Perfumeしばりってことで。最近はこういういい女系の展開増えてておじさんは嬉しい。で、グッズも買って会場付近うろうろしてたらこんな一団に」

oosaka_dance.jpg


司会者「みんな踊ってるんですね」

レジー「うん。本気踊りですよ。コスプレしている人もたくさんいて面白かったな。その場でどんどん参加者増えてく感じが素敵でした。周りにも見てる人いっぱいいて、それぞれ自由に楽しんでる空気が良かった。3人が絡んで踊るパートは即席で3人組になってみたり」

司会者「外国の方もいらっしゃいましたね」

レジー「あの男の人超うまいなあと思ってみてたら、ライブ本番ではアリーナ席にいたみたいであ~ちゃんに絡まれてた。ダンスコンテストに応募してたらしい。そりゃ上手なわけだ」

司会者「ライブ自体はどうでしたか」

レジー「ナタリーに東京ドーム公演のレポが出てるけど、基本的には『LEVEL3』中心のライブです。冒頭3曲がアルバムと同じ流れでテンション上がりました」

司会者「『Spring of Life』では3人が離れた場所で踊ってました」

レジー「間奏部分で座ってるあ~ちゃんを2人が起こすところどうすんのかなと思ったら、それぞれがそれぞれの動きして映像見るとちゃんと引っ張り起こしてるように見えてておお!ってなった。ちなみに僕ライブ見てるときそういう「おお!」とか「すげー!」とか「なるほど!」とかぶつぶつ言いがちなんだけど、今回隣にいた大学生くらいの女子がそれにいちいち反応してこっち見てくるのが辛かった」

司会者「すごい迷惑かけてますね」

レジー「申し訳なかったけど、普段そんなことはないんだけどなあ。で、次の曲が『Magic of Love』ですよ。この記事にも書いたけどアルバムミックスのイントロが大好きなので、あれ流れたときは高揚しました」

司会者「他のアルバム曲はいかがでしたか」

レジー「『Clockwork』は後ろの映像も含めてかっこよかった。ちょっと残念だったのは『ポイント』で、クレーン的なものに乗って空中を移動するみたいな演出だったんだよね。この曲でがっつり踊るの見たかったんだけどなあ。あとはやっぱり『Party Maker』ですかね」

司会者「目玉的なパートに位置づけられてましたね」

レジー「ステージの縦、横、奥行きフルに使った演出で、当然映像とのリンクもあり。巨大なかしゆかが出てきたり、その体がパズルみたいに分断されたり、なんかちょっと狂気すら感じたわ。すさまじかった」

司会者「そこから『Spending All My Time』にいって、『コンピューターシティ』へ続きます」





レジー「『Spending All My Time』が終わった瞬間『コンピューターシティ』の最初のポーズになったのが最高だったなあ。そしてこのあとやった『エレクトロワールド』も含めて、この辺の曲は完全に体に染みついてるよね。たぶん寝起き5秒くらいでも踊れるんじゃないかってくらいの自然な感じで」

司会者「古い曲も効果的に使われてましたね」

レジー「うん。なんか『ワンルーム・ディスコ』久しぶりに見た印象なんだけど気のせいだろうか。で、『ワンルーム・ディスコ』の前後に『ジェニーはご機嫌ななめ』と『未来のミュージアム』をやってて。会場の前後を移動しながらのパフォーマンスでした」

司会者「3年前の東京ドームでも行われてた演出ですね」

レジー「このときの衣装が超かわいかった

司会者「サンタモチーフの赤白衣装です」

レジー「女子のサンタコスはほんと幸せになるね。この辺のパートは『LEVEL3』がっつりやってた前半部の緊張感との対比があって良かったです。ただ、こういう息抜き的な部分があったり面白いMCがあったりしながらも、全体にはすごくストイックなライブだったなあというのが一番の印象です。特にライブの終わり方でそう感じました」

司会者「アンコール後特にMCとかもなくアルバムのラスト曲でもある『Dreamland』が始まって、そのまますっと終わりましたね」

レジー「気品のある終わり方だった。で、今回のライブについて改めて考えたときに直近のアルバムである『LEVEL3』の話になるんですけど。このアルバムってしきりに3人が「ドーム公演のためのアルバムを作った」って発言してたじゃないですか」

司会者「そうですね」

レジー「セットリストもまずは『LEVEL3』の曲でがっつり固めて、あとは定番曲をちりばめてく感じで。逆に言うと、『LEVEL3』の楽曲以外ではあえて大きな見せ場は作ってないとも言えると思うんですよ。もちろんどの曲も良かったけど「いつも通り良い」って話であって」

司会者「とにかく『LEVEL3』というアルバムの世界観を伝えることに特化してたわけですね」

レジー「たぶんそういうことなんじゃないかなあ。アルバム後に出た『Sweet Refrain』をやらなかったのも、単純にライブ演出の詰めとリリースタイミングが合わなかったみたいな話もあったのかもだけど、「『LEVEL3』というアルバムを表現する」って立場で考えたがゆえの決断だったのかなと。で、なんでこんな話をしているかということなんですが、Perfume大好き経済学者でおなじみの小幡績さんがご本人のブログで今回のライブについてこんなことを言ってまして。大阪初日の感想です」

数々の目標を達成し

海外、というものが彼女たちにはピンと来なかった。

だから、今までのひたむきな勢いが失われている、と思っていた。

今日のオープニングから最初のトークではそれを感じた。

最初のドームのあの震えるような感覚。

それはもうここにはなかった。

突っ走る三人。

やはり、最初のドームのエンディングで彼女たちはひとつの極みに達したのだ。

あそこはひとつの区切りだったのだ。


司会者「うーん」

レジー「実際のところ「ひたむきな勢いが失われている」かはわからないんだけど、Perfumeにとっての「目標に向かって突き進む」みたいなフェーズが終わってしまったってのは確かにそうだと思うんですよね」

司会者「まあ大体のことはやっちゃいましたしね」

レジー「うん。海外にファンがいるのも確認できてるし、ドーム公演ですら今回が初めてではない。こういう流れで「念願かないました!ドームツアーです!」ってやるのは逆に不自然なわけです。で、この手の話をアイドルシーン全般に広げて見てみると、今ってこの「念願の・・・」って論法でしかいろんなものが進んでいかない感じになってますよね」

司会者「あー」

レジー「「武道館でやりたい」とか「紅白に出たい」とか、そういう目標を設定してそこに到達するまでのプロセスをゲーム的に楽しむ、ってのが行き渡りすぎちゃったんじゃないかなあと。このやり方って、じゃあ目標達成しちゃったらどうする?解散?って話になっちゃう危うさがあると常々思ってるんですけど」

司会者「AKBが東京ドームやったあとの何とも言えないぐだぐだ感はこの辺に起因しますよね。あっちゃん卒業っていうあまりにも偉大なことが起こってしまったというのを差し引いても」

レジー「4月の武道館のライブYouTubeで見たけど、5大ドームツアーが発表になった時に泣いてたのたぶんたかみなだけだった気がする。逆にあそこで泣けるたかみなすごいなって思ったけど。国立競技場ライブも何かねじ込んだ感じになってるけど、単に規模拡大競争したところでそれの意味がわからんみたいな。適切な「ゴール」を作れないから、もはや「ゲーム」が駆動しない状況になってるんじゃないかな」

司会者「国立と言えばももクロのライブも発表になりました」

レジー「あれは一応「目標」って自分たちで言ってたから意味は分かるけど、これだってやり終わっちゃったらどうすんのかなって感じはするよね。で、この辺の話って、ただただ「大きいところでやりたい」「注目される場に出ていきたい」ってことを言ってるだけで、「いい歌を歌いたい」「いい作品を作りたい」みたいなことは全然出てこないんですよ。こういう流れで見ると、今回のPerfumeの「アルバムの世界観を伝える」っていうトライの特異性が際立ちますよね」

司会者「単なる拡大路線・成長競争を終わらせた後に、「いい作品をベースにいいライブをやる」っていう表現者として当然の場所に立ったのが今回のドームツアーであると」

レジー「当たり前の話だけど、「念願の・・・」がなくたってミュージシャンの歴史は紡がれていきますからね。PerfumeはAKBよりも先にドーム公演やってるわけでこの手の規模拡大競争の先頭に立ってたとも言えるけど、そのトップランナーがそういうレースを終えて「いい作品をベースにいいライブをやる」っていうことをやった意味は大きいと思います」

司会者「文字にすると当然な感じですが、そういう視点とは異なる力学で動いてるのが今のアイドルシーンだったりしますからね」

レジー「僕は、というか僕に限らずいろんな人も言ってるけど、Perfumeってのはアイドルとして前人未到の道を切り開いてるし、他のアイドルにとってのロールモデルになるべき存在だと思っています。「動員拡大競争とそれを巡るゲーム化」みたいな話は必ず終わりがあるわけで、その次のフェーズにどうやっていくかってことをそろそろ考えるべきタイミングに来てると感じるし、そこに最初に立ち入ったのはやっぱりPerfumeだったってのはすごく納得感のある話だなあと思いました」

司会者「こういう切り替えというか発想の転換ができるかってのが、「売れたアイドル」のターニングポイントになるんですかね」

レジー「そうね。そういう意味で言うと、たとえば9nineは来年武道館が決まっててすごく楽しみなんだけど最近のシングル曲から考えると個人的には「規模拡大競争の“次”」が見えづらいのが気になってます。なんか世界観もへったくれもない気がしてるんだが、この前の舞浜のライブとかどうだったんだろ。4月の中野サンプラザ行くのでそのあたりも注目したいなと。あとももクロは以前『5TH DIMENSION』の再現とかツアーでやってたみたいだし、国立終わったらよりそういう方向に舵切ってくのかなとか。女子流の生バンドでやるライブとかも規模拡大・効率重視とは違う流れのものだよね」

司会者「48グループはどうですかねえ」

レジー「あの人たちは大箱のライブを「人を大勢集めるお祭り」としか捉えてないから、今のビジネスモデルのままだと方向転換はないと思うんだよね。だから結局キャラ頼みというか、ルーティンの中で誰かの覚醒を待つって話でしかないと思う。たぶん可能性があるのはむしろ乃木坂の方で、『16人のプリンシパル』とかすごく評判がいいじゃないですか。武道館ライブみたいなのをやりつつそういう新しいトライもしてるわけで、その2つの流れが合流していくところに面白いものがあるんじゃないかなー」



司会者「乃木坂はまだアルバムも出てないですからね」

レジー「そうね。それ聴いてからだね判断するのは。そしていまだに一度も見たことないので来年こそは。長くなってきたのでこんな感じで」

司会者「わかりました。Perfumeのライブの話からアイドルの規模拡大競争とその後みたいな話になりましたが、最後まとめていただけると」

レジー「そうですね、とにもかくにも今回のドームツアー体験できてほんとよかったです。Perfumeにとってもアイドルシーン全体にとってもすごく意味のあるライブだったと思う。作品の世界観とセットになったこういうライブをあのスケールでやれるアイドルがどんどん出てくればいいなと。来年は「初武道館組」がさらにいろいろ生まれるわけで、その人たちが「次」にどうやって進んでいくのか注視していきたいと思います。で、最後に、ちょうど今読んでる『新・日本人論』って本に載ってる『釈徹宗による井上雄彦論。』の冒頭にこんな記述がありまして」

もはや近代成長期を終えて近代成熟期社会となっている現代日本において、今なお「成長を自己目的とし、次のステージへと駆り立てる構造」なしには成り立たない世界がある。それが少年漫画の世界である。一般商業誌に掲載される少年漫画の多くは、基本的に読者を「煽る」ストーリー展開になっている。宗教社会学者・大村英昭などが言うところの「煽り型プロテスタンティズム」が、少年漫画には溢れている。



司会者「これって昨今のアイドルシーンの動向にもぴったりあてはまりますね」

レジー「僕もケイクスの原稿でここまでのPerfumeの足跡について「少年ジャンプ的世界観」みたいなこと書いたんだけど、今回のドームライブはPerfumeがいよいよ違う世界を見せてくれる「その次のフェーズ」に突入したなあというのをこれ読んで改めて感じました。というわけで、この先のPerfumeも当然のように楽しみに追っていきたいと思います」

司会者「わかりました。では次回はどうしますか」

レジー「もう今年終わるのでブログ全体の総括っぽいことやって最後にしようかな」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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