レジーのブログ(旧)

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渋谷系がつなぐ音楽のワ

レジー「今ちょうどWOWOWでロックインジャパンやってます」

司会者「そう言えば増刊号も出ましたね」



レジー「まだ買ってないな。これ読んでWOWOWの放送全部見たらなんかフェスネタ書くかな」

司会者「まずは積み残しをやっちゃいましょう。前回は初音ミクと渋谷系のコラボってのはある種必然だったのでは、というところで話が終わったと思います」

レジー「はい。ちなみにこのアルバムのコンセプトはこちら。公式サイトからの引用です」

「渋谷系」とは、ご存知のとおり90年代に東京・渋谷を中心に主には今回カヴァーしているピチカート・ファイブ(小西康陽・野宮真貴)、ORIGINAL LOVE(田島貴男)、フリッパーズ・ギター(小山田圭吾・小沢健二)、カヒミ・カリィなどのミュージシャンを代表とした“サウンド感とカルチャームーブメントの総称”ですが、この「渋谷系」はサウンドそしてジャケットデザインやファッションを、1960・70年代のデザインを引用し解釈していました。そこで現在の21世紀のカルチャームーブメントの代表である「初音ミク」をフューチャーする本作において、かつての「渋谷系」自体がそうであったように、約20年前のお洒落ムーブメントとして位置づけて引用し、「渋谷系」を新しい解釈としての未来POPカルチャーに昇華させる!!これはそんなボカロPたちの挑戦作品。

司会者「なんか微妙に分かりづらい文章の気がしますが、要は「渋谷系:90年代→約20年前の60・70年代カルチャーを引用」という構図に注目して、「初音ミク:10年代:約20年前の90年代渋谷系カルチャーを引用」という考え方で作品にしたと。この「20年」っていうスパンが、前回出た「必然」ということですか?」

レジー「いや、単に時間間隔の共通点だけでよければ、必ずしも渋谷系である必要はないですよね」

司会者「確かに。初音ミク×ビーイングだっていいですよね。そんな中で「渋谷系」を選んでいるのには意味があると」

レジー「はい。初音ミクと渋谷系、この2つに通底しているのは「カウンター」という概念なんじゃないかと思ってます」

司会者「対抗概念、みたいな話でしょうか。「渋谷系」に関してはわかりやすいですね。いわばオリコンチャートに対してのカウンターであったと。では「初音ミク」に関してはどうですかね」

レジー「僕が思うのは、今の初音ミクってのは「カウンターを気取ってるつもりになってる人たちに対するカウンター」になってるんだと思うんですよね」

司会者「ほう」

レジー「「渋谷系」もそうだし「ロキノン系という概念に収斂したオルタナティブなロック」もそうだけど、「一定期間メインストリームに対するカウンターとして機能していた音楽」ってのがあるわけですね。で、現状ではこういう音楽も「メインストリーム」の一部分に過ぎなくなっているわけです。でも、聴いてる人たちは「俺/私は大衆に迎合してない!」っていう意識が結構あるんじゃないかと思うんですよ」

司会者「以前の「ロキノン系って何?」について書いたエントリーの内容とつながりますね」

レジー「そうそう。で、初音ミクに代表されるボカロ文化ってのは、そういう「カウンター気取り」に対するカウンターなんだと思うんですよね。ある種自然発生的に生まれた究極のボトムアップカルチャーなわけで、こっちの方がよっぽどカウンターポジションだと思うんです」

司会者「うーん。わからんでもないですが、細分化されまくってる今の時代に「メイン」とか「カウンター」とかって概念も馴染まないような気もしますが」

レジー「それは確かにその通りだと思うんですが、文字通りユーザーサイドから生まれ出てくるこの動きは従来のものとは決定的に違いますよね。以前のエントリーでも書いたとおり、「ロキノン系」なんて言ったって結局は特定の雑誌、つまり旧来型メディアの影響下にあるわけで、実は完全に商業化された文化ですよ。「俺たち反体制」みたいな顔してるからわかりづらいけど、実際はそれそのものが強大な「体制」ですよね」

司会者「まあそれは確かにね。一方でオリコンチャート的なものが何かを代表しているような時代でももはやないし」

レジー「はい。そういう「アンチメジャーっぽいメッセージを体現しているように見えて実は資本の論理がベースにある文化」に対して、初音ミクってのは対抗概念として置けるんじゃないかと。それって「オリコンチャート=見るからに資本の論理で動いてる文化」に対する渋谷系って構造と同じだと思います。渋谷系も「音楽好きによって自然発生的に生まれた文化」みたいな言い方もされるわけで」

司会者「なるほど。趣旨はわかりました。で、一応指摘しておきますが、あなたボカロに関して全然知りませんよね」

レジー「はい、恥ずかしながらおっしゃる通りです。なので、あくまでも「知らない人から見たときにこういう位置づけができるのではないか」というものとして捉えてもらえれば。ただ、こういう置き方をすると、最近米津玄師がやたらと取り上げられてるってのも「こちら側に取り込もうとする動き」と考えることもできるし、補助線の引き方としてはアリなのではと思ってます」

司会者「米津玄師については柴那典さんのブログでわかりやすく取り上げられてるのでぜひご一読を。で、前置きが相当長くなりましたが、音としてはどうでしたかあのアルバムは」

レジー「うーん、ボカロ慣れしてない僕にはきつかったなあ。アレンジとして面白いのはあったけど、やっぱ歌の部分が気になっちゃうね。原曲知ってる分特に」

司会者「そこが引っかかっちゃうと無理ですよね」

レジー「たとえばオリジナルラブの「接吻」のカバーがあるんだけど、あの曲の魅力は田島さんの気だるい母音の発声ゆえってところが結構あると思うんですよね。それが今回のカバーだとやはり平板になっちゃってるわけで。あとは「ラブリー」も、オザケン独特の「音符に言葉を乗せる感じ」は当然損なわれますわな。この辺のニュアンスはいかんともしがたいですね」

司会者「せっかく「この組み合わせは必然性がある」って引っ張ったのに、結局コンセプト倒れってことでしょうか」

レジー「確かにこの作品単体だといろいろ突っ込みどころはあると思います。ジャケットの絵も109はないんじゃないの?とかね。でもこれはいろんなヒントになりますよ。こういうトライはいろいろあり得ると思うんですよね」

司会者「具体的には」

レジー「このアルバムで気になっちゃったのはボーカルのところなので、じゃあ人が歌えばいいと。「最近のアニソンは渋谷系みたい」って話もしましたが、だったら声優さんで渋谷系のカバーアルバムとか作っちゃえばいいんじゃないですかね」

司会者「「アキシブ系」なんて動きもあったみたいですね」

レジー「これ知らなかった。脈々とある流れなんですねえ」

司会者「そう言えば前回出てきませんでしたが、「けいおん!」の映画のオープニングの「いちばんいっぱい」なんて渋谷系感かなり高いですよね」



レジー「そうそう。放課後ティータイム×渋谷系とかやればいいんだよ。ジャケットで5人がボーダー着てさ。安直だけど需要あると思うんだよね。クオリティーも期待できる気がするし」

司会者「ビジュアルはすでにあるっぽいですよ」

けいおんボーダー

レジー「いい感じです」

司会者「一方でアイドルシーンについてはどうでしょうか。トマパイにせよバニラビーンズにせよ、渋谷系的な意匠を取り入れてる動きはすでにあると思いますが」

レジー「でんぱ組.incの「強い気持ち・強い愛」のカバーとかね」



司会者「前回取り上げたMARQUEEでも超フィーチャーされてる夢眠ねむがガチの渋谷系フリークみたいですね。で、このカバーのアレンジは前山田健一」

レジー「前山田さんがアイドルシーンに持ち込んでる「90年代的な感性」ってのはいずれ掘り下げたいんだよなあ。この人が「アイドル」と「渋谷系」の接点になってて、この先もなるだろうってのは疑いようもないですね。あとはT-Palette Recordsの動きでしょうか」

司会者「タワレコのアイドル専門レーベルですね」

レジー「奇しくも今年の11月に渋谷店がリニューアルするわけで、それと合わせて「渋谷からアイドル文化を発信!」みたいな動きになるのを期待してます」

司会者「まさに「アイドル×渋谷系」と。ここまで既存の動きの紹介になってますが、何かアイディアがあれば」

レジー「そうですね。AKBがこういう流れをどう見てるかわかりませんが、ユニット作って何かしらやってくれないかな。あのグループのメインどころでかつ文化系っぽい子が渋谷系的ギターポップを歌うユニット。きたりえと松井玲奈が2人で黒縁メガネかけて歌うとかどうですか」
きたりえめがねれな画像


司会者「いや、どうですかと言われても。まあいいと思いますけど」

レジー「名古屋から北欧の風をね」

司会者「バニラビーンズ潰し」

レジー「それは冗談ですが、渋谷系全盛のころ秋元康はああいう動きを苦々しい気持ちで見てたんじゃないかと想像するので、それについての何らかのアクションがあったら面白いなあと」

司会者「なんかそれっぽいバンドはプロデュースしてたらしいですけどね。長くなってきたのでそろそろ終わりたいのですが、ここまで挙げてきたもの、すでにやってるものからアイディアまで含めて、こういう動きってのは日本の音楽シーンに何をもたらすんでしょうか」

レジー「そうですね、これは半分願望ですけど、過去のアーカイブに触れる接点として機能すればいいなと思います。90年代初頭なんて知らない若い人たちにとっての」

司会者「はい」

レジー「ネットで無限に音楽を探せるなんて言ったって、きっかけとガイドがないと何探すんだって話になっちゃうと思うんですよね。普段見てるアニメ、普段聴いてるアイドル、そういうところから過去の音楽に触れる若い人が少しでも増えればいいし、メジャーな場所で音楽ビジネスをしてる人たちはそういう工夫をどんどんしていかなきゃいけないと思いますよほんとに」

司会者「90年代のシーン、特に渋谷系と呼ばれてる界隈は、今聴いても面白いものがいっぱいありますしね」

レジー「そうそう。大袈裟じゃなく、日本が誇る資産だから。宝の持ち腐れにならないような、おっさんおばさんを慰める道具だけで終わらないようなトライが出てくればいいなと思います」

司会者「わかりました。MARQUEEいじりからずいぶん遠くまできた感じがしますが、この辺で終わりましょう」

レジー「いやー今回は知らないジャンルに入っちゃったからしんどかったな。日々勉強です、と言いたいところですが、勉強しないといけない状況になってる時点でもう厳しいなあというのが実感ですね」

司会者「少しずつでもキャッチアップしてってください。では次回は」

レジー「そうですね、次はちゃんと体でわかってる領域について書きたいですね。詳細は未定です」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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