レジーのブログ(旧)

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ロックインジャパンについての雑記7 - 「踊ってはいけない国、日本」のフェス

レジー「磯部涼さんの「踊ってはいけない国、日本」を読みました」



司会者「宮台真司さんはじめいろんな方が参加されていますが」

レジー「津田さんとか開沼さんとか坂口さんとか人選がいいね。今話を聞きたい人たちが揃ってると思う」

司会者「風営法の話から始まって「規制が行き過ぎた社会」みたいなところまで話題が広がるわけですが」

レジー「これはかなり面白いですよ。起点はクラブの取り締まりの話題からですが、今の時代に音楽を聴くとは、音楽を聴きながら踊るとはどういうことか、みたいなことを考えさせられる内容になっています」

司会者「先日のタマフルで磯部さんがこの本について語ってましたね」

レジー「このポッドキャストも並行して聴くといいと思います。で、これ読んでて思ったけど、「規制が進む」「必要以上に漂白される」みたいなことは前回の記事で書いたロックインジャパン話とつながってるような気がしますよ」

司会者「前回の記事では、ロックインジャパンの「昔」と「今」の違いは「ダメな部分を曝け出しているか」というところで、初回のレポートでは「うまくいかなかったステージ」の様子を具体的に伝えていた、ということの紹介で終わりました」

レジー「はい。で、今回注目したのは00年~03年、つまり1回目から4回目までRIJ特集に掲載されていた「365・デイズ・オブ・ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」という長文記事です。ちなみに04年のRIJ特集は手元にないので、載ってたかはわかりません」

写真 (7)

司会者「05年、つまり増刊号として出るようになってからは載ってませんね」

レジー「そうですね。で、これかなり読み応えあるんですよ。365デイズ、つまり1年間。フェスができるまで、2回目以降はフェスが終わってから次のフェスが始まるまで、その間にどんなことがあったかってのが生々しく記述されています。1回目から3回目は鹿野さん、4回目は兵庫さんが書いてますね」

司会者「1回目の中止が決定される場面とかショッキングですね」

レジー「ちょっと長いけど引用します」

イエモン終演後、ステージ上に主要スタッフが集まり、ミーティングを開いた。PAスピーカーやモニターがイカレまくってしまったことで、もうストックが無くなっていた。しかもこのまま続けてもPA機材の不調子で音が止まる可能性があると舞台監督が言った。考えた。正直、続けたかった。しかし凄い風だ。ミーティング時は15、6メートル吹いていた。断続的に20メートルを超えている可能性が強かった。これはステージ設計ではなく、人間が何かを表現する場として不適切な環境だった。この条件の中で次のAJICOはやってくれるのか?まず、それを聞きに行こう。その矢先だった----。
バリンッッッッッ!!!!!!
雷が落ちたと、そうに違いないと思った。ステージに落ちたのか?それともまさか!?天井からヒラヒラと照明用のセロファンやゴムの破片みたいなのが落ちてきた。見上げると、ペロンと天井の幕がめくれあがっっている。「これ以上、続けられない。もう修復できない。終了しなきゃ!」
終わりを告げた。全ての失意と落胆を抱え込んで、ロック・イン・ジャパン・フェスは未完の終了を告げた。

司会者「うーん」

レジー「こういう壮絶な話以外にも、PAがどうした、ステージ前の場所取りがどうした、駐車場がどうした、なんてことまで含めて、どういうプロセスを経てこのフェスができあがっていくかがいろいろ書かれてて興味深いです。どんな問題が起こったか、それについてどう考えどう対処したか、ということが詳細に書かれている」

司会者「さっきの引用にAJICOが出てきましたが、2年後にUAが出ることになったけど渋滞に巻き込まれて出演時間に間に合わないかもしれない!みたいな話も書かれていました」

レジー「そう。バンプとの順番入れ替えまで検討したとか。かなり赤裸々」

司会者「今ではすっかりおなじみのみなと屋ができることになった経緯とかもいいですよね」

フジ・ロックの苗場食堂、北海道名産の食い物がずらりと並ぶライジング・サン、会場で鮎の塩焼きや手打ちそばを食えた昔のレインボウ2000など、他のフェスに行く度に「地元のものを食えるのっていいよなあ」と思っていたら、今年から公園とひたちなか市役所が地元の漁協やJAに呼びかけ、みなと屋をオープンしてくれることになったのだ。

レジー「これは2003年のやつね。こういうの読むとありがたみがわかる」

司会者「まあこの辺はフェスの「始まり」だからこそなんじゃないですかね。こういう作り上げてく喜びみたいなものを今のRIJのレポートに求めるのは難しいのでは」

レジー「ちょっとそこについてはひとまず置いておきます。で、この「365・デイズ・オブ・ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」で一番面白いと感じるのは、ブッキングに関しての話なんですよ」

司会者「ほう」

レジー「たとえば03年の岡村ちゃん」

それから、ある意味今年のフェスの目玉(という言い方は他のアーティストに失礼なので普段はしないが、今年のこの人に限っては他の皆さんも納得してくれると思う)。岡村ちゃんだ。
来ないかもしれない。
今だから言うが、鹿野が彼の出演OKとってきた日以来、我々の脳裏にこの不安が定住することになった。


司会者「こんなことまで言っちゃっていいんでしょうか」

レジー「ね。この年はHYDEのシークレット枠での出演なんてのもあって、それについても字数が割かれています。あとは01年のゆずとミスチル」

司会者「1年目にはなかったいわゆる「J-POP」的な人たちの出演ですね」

レジー「これに関しても「賛否両輪ある」旨を認めたうえで、なぜ彼らをブッキングしたのか、ということについて書いています」

司会者「しかしこのときのミスチルすごかったですよね」

レジー「目ん玉ひんむいた桜井さんの衝撃ね。で、そのステージが終わった後のこんなやり取りも」

ミスチル終演後、小林武史が僕の胸をグーで突つき、こう言った。「どーよ、これ以上のロックて何よ!」。ありがとう。

司会者「「ロックじゃない奴がなんで出るの?」みたいな人がいることを想定してですよね、このやり取りを載せてるのも」

レジー「たぶんね。あとは翌年の02年だと、バンプから「あまりいいライブができなかった」という報告を受けた、「バンプは野外向きじゃない」なんて声も聞いた、でもそんなカテゴライズはおかしい、みたいなことが書いてあったり」

司会者「なるほど。単に「裏側を見せる」だけじゃなくて、それを通して出演アーティストにどういう期待をしているかってことを読者に伝えてるわけですね」

レジー「そうですね。それによってこのフェスの「物語」をよりわかりやすいものにしてると」

司会者「では翻って「今」のRIJはどうなんですかね」

レジー「それを考えるにあたって、やはり引越しの片づけの過程で09年に10回目記念で送られてきたDVDが見つかったんですが、そこでの山崎さんの発言を引用します」

ロックジャーナリストとして、編集者として、長年いろんなミュージシャン、いろんな作品を通して彼らとコミュニケーションをとりながら、一つ一つのバンドに対する理解とか評価っていうのをしっかりできているっていう自負もあるので、どのバンドを、どういうステージに、どういう物語の中で出していくか、見せていくのか、その日一日の音楽フェスとしての物語、流れっていうものをどういうふうに作るのか、ってことに関しても深く考えられる、そういう部分はロック雑誌の出版社を長年やってきたっていう我々としての特色としてあるんじゃないかと思います。

司会者「今も「物語」を作ってると」

レジー「そのようですね。最近友人から「もうRIJのブッキングに「物語」みたいな視点はないんじゃないか」という指摘を受けたんだけど、作り手としてはまだこういうことを言ってるんですね。じゃあさ、今年ファンモンを出したのにはどんな「物語」があったの?って話ですよ」

司会者「確かに」

レジー「かつてはそういう話を誌面を通じてしてたわけだけど、今はそれがないから単に流行りもの数珠つなぎに見えるんですよね。で、最初の方の「作り上げてく喜びを今のRIJのレポートに期待するのは難しいのでは?」ってところに戻るんですけど」

司会者「はい」

レジー「結局運営に関しても、100%完成されてる状態なんてありえないわけですよね。だからこそステージが増えたり減ったり、今年はシーサイドトレインがなくなったり、ダイブモッシュの禁止が厳格になったりしてるわけで。そこに至るには苦渋の決断もあれば、うまくいってないことだってあるはずなんですよ」

司会者「特に去年は放射線量みたいなデリケートな問題もありましたしね。今年もか」

レジー「そう。それにもちろん、全てのアクトが素晴らしいなんてことは絶対ないわけで、コンディションが悪いバンドもいれば、タイムテーブルの兼ね合いで人が少ないステージだってあるわけで」

司会者「まあそうでしょうね」

レジー「そういう都合の悪いもの、うまくいかなかったもの、これらを全部無視して何でもかんでも「笑顔が溢れた幸せな3日間!」みたいにまとめるのにはすごい違和感を覚えるんですよね。すごく表面的というか、剥き出し感が全くなくなって「体よくコーティングされた感じ」になってるなあと。だからこそWOWOWの「初期のころが面白かった」コメントは衝撃的だったわけですが」

司会者「なるほど。長くなってきたのでそろそろまとめたいんですが、最近の増刊号でいうと最後の方に載ってるこぼれ話みたいなやつくらいですかね裏側っぽい情報は」

レジー「まああれはあれで面白いけどさ、ネガティブな話含めてもっとがっつりしたテキストで読みたいよね。また復活しないかな、「365・デイズ・オブ・ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」。鹿野さんと山崎さんの考え方の差とかもあるんだろうけどね」

司会者「10年経ってしがらみみたいなものも圧倒的に増えてるでしょうし」

レジー「いやー、ほんとそうなんだろうね。で、最近RO69でこの会社の最近の姿勢、しがらみにまみれてる状態を端的に表してるレポを見つけたんだけど」

司会者「「ギターが弦楽器かのように」ってやつ?」

レジー「確かにそれもクオリティという面で別の問題をはらんでるけど、それではなくてAIR JAMのレポートです。一か所何やらすごい文章があって」

誤解を恐れずにいえば、初日のステージにはいささかの固さが感じられもしたのだけれど(あくまで個人的見解ですが)、翌2日目のアクトは、もう掛け値なしに、腹の底から素晴らしかった!

司会者「どんだけエクスキューズしてるんだ」

レジー「「誤解を恐れずに言えば」って予防線を張った上で、さらに「(個人的見解ですが)」って公式の意見ではないって打ち消すというね。全体を読めばこれ書いてる奥村さんに揶揄する意図がないのは明確なのに、それでもここまでやらないと外に出せないのかとびっくりしました」

司会者「ハイスタファンは強烈ですからそれに気を使ったのでは」

レジー「まあ僕もツイッターでケンさんに拡散された後に激烈な反応にあったことあるから気持ちはわかるんだけど。でもさ、現状追認するだけじゃ何も生まれんわけで。「活字でロックする」とか言ってる人たちとは思えませんよ」

司会者「それはそうですね」

レジー「まあ勝手に自主規制して息苦しくなってく感じは極めて最近の日本的だし、そんなムードが広がっていくさまが冒頭で紹介した磯部さんの本では丹念に描かれてるんだけど。そういう意味で、RIJ、ひいてはJAPANそのものが「臭いものにフタをする」スタンスになっていってるのは、世の中の動きともリンクしてるのかもしれませんね。あんまり大きな話してもしょうがないので今回はこの辺で。引用が多いと長くなるなやっぱり」

司会者「わかりました。次回はどうしましょうか」

レジー「どうしようかな。ひたちなか以来バタバタしてて一度もライブ行ってないんだけど、来月パスピエが出る対バンとアイドルイベントのチケットとったので、その辺に関連したことでも書くかも。例によって予定は未定ということで」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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