レジーのブログ(旧)

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おじさんの知らない軽音楽部の世界2-先生と先輩に教わるけいおん!

レジー「文化系トークラジオLifeに出したメールが読まれました

司会者「「うれしはずかし文化的初体験」という回で、高校生の時に行ったフジロックのことを書いたら読まれたと」

レジー「せっかくなので晒しとくか」

初めまして、初メールさせていただきます。

僕の「初体験」、それは98年に参加したフジロック@豊洲です。

当時僕は高校2年生、ポップミュージックを聴き始めて数年というところで
「俺は音楽に詳しい」という自意識が芽生え始めていたタイミングでした。
そんな折、同級生と2人で東京で行われたフジロックに2日間参加したわけですが、
行ってみると周りは明らかに自分たちよりも年上ばかり。
ウッドストックとはさすがにいかないにせよ、
今まで体験したことのないその「大人」で「自由」な雰囲気に圧倒されました。
「俺ら最年少かな!?」と小声で話しながら、
アルコールも飲まずに控えめにしながらもすごく「解放」された2日間。
途中中断となったミッシェルガンエレファントの伝説のステージも、
ほぼ脱水症状になりながら最後まで喰らいつきました。

そのレポートを読むために買ったロッキンオン(本誌およびJAPAN)やクロスビート、
その時の楽しさを忘れられずに2年後から今に至るまで毎年通うことになるROCK IN JAPAN、
こういった経験が「三十路を迎えながら日経新聞の情報よりロックシーンの情報が気になる」という「今の自分」を形成しているのだなあと改めて思います。
(最近ではそういう気持ちをアウトプットできる術がついてきたこともあり、音楽ネタのブログを始めました→よかったら読んでみてください http://regista13.blog.fc2.com/)

社会学的には「95年」というのが区切りの一つとなっているかと思いますが、
僕個人としては、
フジロックに行き、さらには高校生クイズの東京決勝まで行き、ついでに文化祭実行委員として今では官僚になってるような切れ者のメンバーとともに一つのイベントを作り上げた「98年」という時代が「いまの自分を形作るきっかけ」になっているなあと思っています。


司会者「ちゃっかりブログの宣伝までしてるわけですが、さすがにここは読まれませんでしたね」

レジー「この後「98年分岐説」みたいな話をちょびっとだけしてくれて、なるほどなあと思いましたよ。このとき「最年少」ではなかったことが、後に会社の同僚との会話でわかるんですけど」

司会者「読まれて嬉しいってことはわかったんですが、前回の軽音の話はどうなったんですか」

レジー「はい。このメールを晒したのは一応意味があって、ここで挙げた98年ってのは僕が一番軽音楽部でちゃんと活動してた年なんですよ。今考えると多忙な時期だった」

司会者「フェス、高校生クイズ、文化祭、バンド、書き並べるとリア充感があるな」

レジー「まあ男子校だから狭義の「リア充」とは違うと思うけどね。充実してたのは間違いない。勉強はかなりお留守になってたけど」

司会者「軽音部はどんな雰囲気だったんですか」

レジー「進学校で大して部活が盛んな学校ではなかったんですが、なぜか軽音は専用の部室というか練習スペースがあって、放課後毎日どこかのバンドが練習してる感じでしたね。軽音「部」とは言いつつも、とりあえず部に入ってバンドを組んだらあとは勝手に練習って状態でした。そのスペースを使うためにとりあえず部活に入ると。そこ以外だと新宿南口の安スタジオの夕方の時間帯は大体うちの学校のバンドがやってたね」

司会者「縦のつながりとかはないんですか」

レジー「ほぼない。顧問の指導なんてのもない。卒業アルバムの写真撮影の時だけ登場したくらい」

司会者「部活と言えるか微妙だ」

レジー「そうね。曲ごとにメンバー組み替えて・・・みたいなのじゃないからね。やりたい音楽ベースで集まって、そのバンドで最低1年間は活動すると。学内で一番大きいイベントが文化祭で、そのオーディションってのが一つの目標でしたね。学年関係なくやって、うまいバンドからいい時間帯に演奏できると。文化祭ではどのバンドも1時間くらいのステージをやりました」

司会者「結構ヘビーですね。最低10曲は必要ですよね」

レジー「そう。6月くらいにあるオーディション用に2曲仕上げて、そこから9月の文化祭までに持ち曲を一気に増やすんですよ。だから夏休みはそれに結構時間とられる」

司会者「へえ。部のメンバーにはどんな人がいました?」

レジー「同じ学年で40人くらいいたのかな。お行儀悪い奴も勉強できる奴もいろいろいたけど、基本的にはみんな音楽詳しかったね。得意ジャンルは違ったけど」

司会者「何の指導もない場所に入ってくるんだからそうでしょうね」

レジー「一部の詳しくない人らはなんとなく馬鹿にされる傾向にあったと思う。みんな口には出してなかったけど。「あ、そんな曲コピーするの?へー。まあいいけど」みたいな」

司会者「嫌な感じだな」

レジー「そういうもんだろうと思ってたんですけどね。なぜこんな昔話を長々書いたかというと、先日朝日新聞に載ってた軽音楽部の特集記事の内容が、自分が体験してきた環境と全く違ったからなんですよ」

司会者「10月9日の「熱血!高校軽音部」という記事ですね」

レジー「まず冒頭から面食らった」

「ベースラインとキーボードが合ってない!」9月中旬、東京都渋谷区の都立第一商業高校の音楽室。顧問の片桐慶久先生(49)が声を張り上げた。

司会者「顧問の先生の指導」

レジー「そもそも自分のいた環境が普通なのか特殊なのかわかんないんだけど、とりあえず僕の知ってる軽音楽部とは違うなあと思いました。部員の人の声はこんな感じ」

「つらくて、楽器を触りたくない時期もあったけど、泣きながら必死に続けてきた。自分の曲を「好き」と言ってもらえるのがうれしい」と話す。

司会者「なんかすごいな」

レジー「ストイックなのは素晴らしいと思うんだけど、軽音ってこういうノリでやるものなんだなあと新鮮な驚きを感じました」

司会者「すごく「部活!」な感じがしますね」

レジー「顧問の先生の発言がすごく象徴的」

第一商業の片桐先生は「軽音部はアンプを通した吹奏楽部。ロックスピリットを教えようとは思っていない」と言い切る。

司会者「吹奏楽部と言われてしまうとさっきの部員の方の発言も何となく理解できる気がする。総じて、この記事では軽音楽部がすごく「品行方正な活動」として描かれてますね」

レジー「うん。「熱血!」なんて見出しをつけるあたりそのあたり狙って書いてるんだとは思うけど。ウェブ版の見出しは「高校軽音部、体育会系顔負け 黒髪・朝練・礼儀指導徹底」だし。それ差し引いても何か清々しいよね。少なくとも僕が通過してきた軽音楽部って、音楽好きが高じて表現欲求出てきちゃってプラス女の子にもモテたくて・・・みたいな感情が渦巻いてるもっとドロドロした場所だったので、すごくギャップがありました」

司会者「顧問の先生にちゃんと意思があってがっちり指導が入るとすると、部全体のカラーも似通ってきそうですよね」

レジー「そんな気はしますね。個人的にはプレー面じゃなくてどんな曲をやるかってところで顧問の先生がどういうアドバイスをしてるのか、もしくはしてないのかみたいなことが知りたかったです」

司会者「選曲の話で言うと、前回も引用した「kids these days! vol.2」にてこんなやり取りがありました。発行人の成松さんとシンコーミュージックの栁川さんの対談です」

栁川 コピーバンド数とコピー曲数のリストを見ると、今、軽音部でバンドをやってる高校生って、“プレーヤー”であっても“リスナー”ではない感じですよね。特に新しいバンドの曲はあんまり聴いてない感じというか。

成松 高校軽音部員がリスナーじゃないって指摘はたぶん正しくて、今もエルレやストレイテナーがコピーされるのって、おそらく部の先輩の影響ですから。(中略)ヘタしたら原曲を聴いたことない子すらいるかもしれない。

栁川 それ、スゴいわかります。リスナー文化とは別に軽音文化がありますよね。

成松 その典型はGO!GO!7188ですよね。CDセールスに比して、コピーバンドが多すぎますもん。


司会者「GO!GO!とかコピーされてるのか」

レジー「なんか「こいのうた」とかいまだにやってるらしいよ。あれ出たの2000年とかじゃない?僕出た時シングル買いました」



司会者「女子高生の着メロ?とか局地的に人気になったことはあったと思いますが、10年も歌い継がれる曲なんですねえ」

レジー「で、この状況に対して有識者から「先輩から引き継がれてきてる、原曲も知らないんじゃないか」という仮説が提出されてると。現場の声を拾ってる人たちの意見だから、そんなに大外れではないんだろうね。この状況も、縦のつながりなんてない軽音楽部しか知らない僕からするとかなり衝撃的」

司会者「うーん」

レジー「自分の経験から考えると、いろんな音楽に触れる中でやりたい曲と出会ったり「こんな感じのバンドやろう」みたいにインスパイアされたり、ってのはあくまでも「“自分”と“音楽”の間で起こる個人的かつ深淵な体験」だと思うんですよね。それが「先輩がやってた」みたいなものすごーく狭い世界で完結してるってのがなんとも。「リスナーであること」と「プレーヤーであること」が断絶してるってのも、それで面白い音出せんのかなあとは単純に疑問ですね。一部の天才だけでしょ、いろいろ聴かなくてもすごい音出せちゃうのは」

司会者「その辺について成松さんはこんなこと言ってますね」

ボクはバンドをやったり、曲を作ったりはしてないけど、なんていうの?90年代DJ文化っていうの?(笑)「優秀な表現者は優秀なリスナーでもあるんだ」みたいな?(笑)まんまとそんなノリに煽られて、音楽をいっぱい聴かなきゃいけないんだ、って真顔で信じて、バカみたいにCDやレコードは買ったもん。

レジー「確かにこういう風潮が行き過ぎてた部分はあったしその視点だけで語るのもそれはそれで視野狭窄ではあるけど、やっぱりいいインプットがないといいアウトプットは出ないと思うんだよね何でも。毎日コンビニ弁当しか食べてない奴がうまい料理作れるかって話ですよ」

司会者「それはそうですね」

レジー「そりゃそんな食生活でも超うまい料理作る人もいるかもだけどそれは一握りであって、やっぱり過去に食べた料理の材料や調理方法が自分の中で咀嚼されて「独自の料理」として表出するって形だと思うんですよ。インプットが足りなかったり偏ってたりすると、相応のアウトプットしか出ないはず」

司会者「インプットが「先輩の影響」と「顧問の先生のスパルタ指導」だけだと知れてるんじゃないかと」

レジー「いかんせん最近の高校軽音楽部の実際の演奏とか見たことないから想像でしかないんだけど、540曲のコピー曲リストとか手元の情報で考えるとそういう結論になっちゃうよね。この辺は「詰め込み」を否定した学校教育なんかとも絡んでくるのかもしれないですね。多様なインプットを自分の中で編集・解釈することでしかオリジナリティなんて出てこないのに、「ありのままの自分こそ素晴らしい」みたいな話になって単にいろんなものが浅くなってしまったみたいな側面はないのかな」

司会者「話が大きくなりすぎる前にぼちぼちまとめたいんですが」

レジー「了解です。とりあえず一番気になったのは、本来音楽に関与が高いはずの軽音楽部の人たちが音楽をあまり聴いてないってどういうこと?って話ですね」

司会者「はい」

レジー「で、この状況ってのは今の日本の音楽シーンで起こっていることが凝縮されるような気がします。次回そんな話をして、軽音ネタは終わろうと思います」

司会者「わかりました。できるだけ早めの更新を期待しています」
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