レジーのブログ(旧)

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音楽メディアユーザー実態調査2 -盗人猛々しい?

司会者「現在のBGMはこちらのプレイリストです」

レジー「ツイッターでやってた「この20年の20曲」がやっと完成したので、その曲でプレイリストを作りました。てかYouTubeの音源プレイリストにできるサイトがあるとは知らなかった。すげえ便利」

司会者「ツイッター見ていただいている方はご存知かと思いますが、まず50曲を選んで、その後20曲に絞ったと」

レジー「面白かったけど相当ハードでした。思い出さなくていいこと思い出したり」

司会者「この50曲についても別途お話しいただきたいのですが、まずは前回からの積み残しの話題を終わらせたいと思います。音楽メディア実態ユーザー調査についてですね。スマホユーザーという切り口に関して、ということだったと思いますが」

レジー「はい。まずその話題の前提として、「ここ数年で音楽に金かける人そのものが減ってますよね」という部分を押さえておきたいと思います。この報告書の冒頭には、「市場概要」としてどんな音楽の聴き方にお金を払っているかについての記述があります」

司会者「具体的には「CD購入・レンタル利用・インターネット有料音楽配信」の3つの利用状況ですね。それぞれのダブり等の数字も載っています」

レジー「今手元には2011年版と2007年版を紙に出力したものがあります。07年を選んだことに特に意味はありません。この2年について「CD購入・レンタル利用・インターネット有料音楽配信」の3つの利用状況をダブりのないように計算すると、3つのうちいずれかを使った人の割合は

07年 57.0%
11年 47.4%

となります。今の時代、世の中の半分の人は音楽にお金を払わない」

司会者「結構な低下率ですね」

レジー「それでも、逆に言えばまだ半分近い人は音楽にお金を使っている、という言い方もできるかもしれません。で、その「半分近い人」の中で、特に熱心にお金を払ってくれている層の切り口として、この調査では「スマホユーザー」をあげています」

司会者「性年代で言うと男女の大学生・専門学生、20代~40代の男性、20代の女性が多めですね。学生とビジネスパーソンが中心って感じでしょうか」

レジー「スマホユーザーは、ガラケー・PHSユーザーよりもひと月の音楽に関する支出が1.8倍もあります。グラフ上の目視では、パッケージ購入やライブに関する金額に差がありそうです」

司会者「配信にかける金額が圧倒的に高いとかそういうわけではないんですね」

レジー「そうですね。「パッケージ買ってライブに行く」という従来通りの「良い音楽ユーザー」像がイメージされます」

司会者「じゃあこの人たちをもっと大事にするのが音楽業界にとっては大事ですかね。間口の再拡大を目指す必要もあるけど、まずは優良顧客に対して丁寧に接すると」

レジー「普通はそう考えますよね。しかしなぜかこの報告書では、ここから「なぜこの人たちが音楽を買わないのか」ということについての記述が始まります」

司会者「え?買ってくれてる人たちなのに?」

レジー「「新たに知った曲を購入しなかった理由」というページのリード文はこんな感じです」

■音楽の購入に至らなかった理由についてみると、スマートフォン保有層では動画サイト等の視聴が購買行動を代替している傾向が特に強い。
■スマートフォンそのものによる影響は全体的に小さいものの、「無料で音楽を楽しめるアプリが豊富にあるので」(約8%)といった理由は無視できない。


司会者「無視できないって・・・」

レジー「ちゃんとお金払う傾向のある人たちに対してすらこの態度ですよ。「無料で音楽を楽しんでる不届きな奴ら」というスタンスが零れ落ちちゃってます。一つ目の文章は「購入しなくても好きな時に聴取できた(YouTube等を使って)ため購入しなかった」って回答がガラケー・PHSユーザーを大きく上回っていたが故のものです。確かに、「何で買わなかったの?」って聞かれたら「いやーつべでいつでも見れるしいいじゃないですかー」ってなりますわ。ただ、ここで見落としちゃいけないのは、この人は「その曲を聴くためにわざわざYouTubeにアクセスしてる」ってことですよ」

司会者「音楽に対して能動的な行動を起こしてるわけですよね。この瞬間はお金を払っていないにせよ」

レジー「その通りです。ここで見た動画がきっかけで他のアーティストを聴くきっかけになるかもしれないし、生で見てみたいと思ってライブに行くかもしれない。この「購入せずに聴いた」という行動がいろいろな音楽体験の入口なる可能性は決して低くない。それなのに、音楽業界はこういう行動を「お金払わないなんて!この盗人が!」になっちゃうんですよね。繰り返しますが、この層は音楽への関与が高くてよくお金を払っている人たちです」

司会者「『フリー』とか読んで勉強しなおした方がいいんじゃないですかね。この報告書書いた人も発注した人も」

レジー「「動画サイト等の視聴が購買行動を代替している」って言うなら、この人たちが音楽に全く金かけてないって事実がないと通りませんわな。逆にお金落としてる層なんだから、「動画サイト等の視聴」は「代替」じゃなくて「有料視聴へのきっかけ」になってる方が強いと捉えた方がいいんじゃないですかね。「ネットがなければこいつらもっとお金使ってるはず」ってのはちょっと都合が良すぎるんじゃないかなあ」

司会者「確かに。ではぼちぼちまとめに入りたいと思いますが・・・しかしまあなんでこういうおかしな見方をしてしまうのでしょうか」

レジー「たぶんバブってた時代を忘れられないんでしょうね。それは市場規模のこともそうだし、ポップミュージックというものの位置づけについても。「無料で聴ける音楽がなくなればみんな有料に来るはず」って発想は、「何とかして音楽を聴かないといけない」という前提に立ってますよね。たぶんもうその考え方が通用しないんだと思う。昔、と言っても10年か15年くらい前の近い昔ですが、その頃はポップミュージックってのはある意味「必修科目」だったんですよね。カラオケでのコミュニケーションみたいなことを含めて。でも今は「選択科目」になってるのが実情でしょう。別に音楽聴かなくたって困らない時代になったんですよ」

司会者「必修科目と選択科目」

レジー「そこの認識を間違ってるから、自主的に履修してくれてる人たちまで目の敵にしちゃうんじゃないかな。こっちの思惑通りに動かない奴は許さない的な」

司会者「その辺はちょっと前に拡散されてたライターの柴那典さんのブログにも書かれていましたね」

コンテンツビジネスを保護する立場の人間が、ユーザーを犯罪者予備軍としてしか見ていないということだ。そしてこれは、実際にCDを買ってほしいと思い、価値があると思って現場で音楽を作っているミュージシャンの心意気を踏みにじる言葉でもあると思う。端的に言って、ユーザーのことをここまで敵扱いする商売が成功すると思う人の気がしれない。

レジー「もうこれはほんとその通り。まずはここの考え方を変えないと。犯罪者予備軍と思われても音楽を聴き続けたい中毒者なんて、ほんと一握りだと思いますよ。360度ビジネスなんて言ったって、そもそも関与の高い人じゃないとライブには来ないんだから。いかに音楽との接点を増やすかってことを考えないといけないのに、そのための最大のツールであるネットを悪者にしてしまうセンスのなさにはほんと呆れますよ」

司会者「ライブのUSTが増えてきたりとか、プレーヤー単体では「タダ」と「有料」をいかに組み合わせるか、もしくはネットとリアルをいかに融合させるかみたいなトライが各所で始まってますよね。お役所の方々がそういう動きの足を引っ張るようなことがないようにしてほしいですね」

レジー「心からそう思います」

司会者「それではこのあたりでこの話題は終わりたいと思います。次回のネタのイメージはありますか?」

レジー「これから考えますが、だいぶ開催が迫ってきたしロックインジャパンの話とかしようかなあ。ぜんぜん違う話かもしれませんが。もうちょっと字数少なめで細かく更新できる企画も作りたいなと思ってるところです」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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