レジーのブログ(旧)

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おじさんの知らない軽音楽部の世界3-そして誰も一人で音楽を聴かなくなった

レジー「先日オリコンが発表した「音楽ファン2万人が選ぶ好きなアーティストランキング2012」の内容を確認すべく初めて「オリスタ」という雑誌を買ってみました」



司会者「ほんとは表紙が桜井翔なんですけど、さすがネットNGのジャニーズですね。こんなアフィリエイトのリンクでも画像を使わせないと。ところで音楽ファンってどんな定義なんでしょうか」

レジー「どんな人にどんな調査したかが載ってないのでよくわかんないんですが、デモグラで言うと10代から40代までの男女。割り付け等は不明。詳細は見えないものの、この規模で「好きなアーティスト」に特化した調査を継続的にやってるのは結構貴重でしょう」

司会者「上位3つは嵐、いきものがかり、ミスチルと。世代ごとで1番人気あるのは10代と20代で嵐、30代でミスチル、40代でサザンです」

レジー「このアンケートを見ると、「ロキノン系」とか「アイドルシーン」とかそういうのがいかに「狭い話」かってのが思い知らされるね。総合ランキングは50位まで載ってるんだけど、いわゆるギターバンドものって19位にバンプが入ってるだけだもんね。アイドルに至ってはAKB48とPerfumeだけ。ももクロすら入ってない」

司会者「開示されてる性年代別の20位圏内で見ても、ロキノン的なアーティストは10代男女と20代女性にバンプ、10代女性にラッドが入ってるだけですね」

レジー「10代にはもっとアジカンとかエルレとかワンオクとか入ってくるのかと思ってたんだけどなあ。で、このまま前回の続きに行きたいんですけど、当初は『新しい音楽聴かずに先輩から引き継いだ手垢のついた曲ばっかりやりやがって。どうせ周りもYouTubeで有名バンドの人気曲は何となく知ってるみたいな状況だから、もはや懐メロ化してるゼロ年代初頭の曲やってわっしょいしたいだけだろうが。「他人と違う曲を知ってたい」とかそういうキモいけど微笑ましい衝動はないのかね!』みたいなうざいおじさん話をしようと思ってたんですよ」

司会者「そりゃうざい」

レジー「ですが、このオリコンのランキングを見たうえで改めて「kids these days! Vol.2」のコピーバンドランキングを見ると、一応「バンドやってる俺らにしか知らない世界」っていう雰囲気になってるんだなあと」

司会者「10代の人気ランキングとコピーバンドランキングのトップ10でかぶってるのはYUIといきものがかりくらいですかね」

レジー「そうなんですよ。『軽音楽部というある種「突出するための装置」として効率の良いシステムですら、「みんな(それも目に見える範囲)とのつながりを確認する装置」となった。ゆえに今後の音楽シーンにおいて「未知との遭遇の驚きを提供する」という行為の重要度は低下して、その場の感情の盛り上がり(うぇーいwwwでも泣ける!でもOK)を生むための燃料投下こそが最優先となる。フェスで有名バンドが有名曲を歌いそれをBGMに騒いでいる若者、これが未来のポップミュージックの一般的な風景だ』って結論をイメージしてたんですが」

司会者「「突出するための装置」としてまだワークしてるんですね」

レジー「おそらく。その「突出」の幅が狭くなってるだけで、「俺こんなの知ってるぜ。Mステの世界とは違うんだぜ」っていう感じは変わらずあるんじゃないかと思いました」

司会者「そうすると、結局今も昔も軽音のあり方は変わってないね、程度の差はあれ、って話でいいですか」

レジー「うーん、そこまで言い切っていいのかはまだわかんないんだけど。少なくとも、「バンドやってる俺は違いの分かる男」みたいな感じがあるのはわかった。バンドやる奴はいつだってそういうもんだよね。一方で、また「kids these days! Vol.2」から引きますけど、挫・人間の下川さんがこんなことを言ってます。そもそも俺この人知らなかったんだけど、「SCHOOL OF LOCK」のリスナーの間では有名人らしい。世代間断絶って怖いわ」

ただ、あれはなんだったんだろうなぁ。「次の曲はノれると思うんですけど」って、みんなノリを意識してたじゃないですか。

司会者「成松さんも文化祭レポツイートでこんなことつぶやいてましたね」







レジー「この盛り上がり至上主義というのかな、この感じは今の時代の傾向なんじゃないかなあという気はするんですよね。文化祭というシチュエーションである以上、みんなで騒ぎたいって気持ちになるのは当たり前だと思うんですよ。でも、それがちょっと行き過ぎてるんじゃないの?ってのが下川さんの違和感の表明や成松さんのツイートの背景にはあるような気がするんですよね」

司会者「盛り上がり至上主義、もしくは一体感至上主義といいますか」

レジー「そうね、もしかしたら後者の方が近いかもしれない。去年から「絆」って言葉がバカみたいに連呼され始めて、ウェブ上でも「つながってる感」の確認作業がすごいもんね。この写真見たら幸せになりますRTしましょうみたいなツイート異様に増えてるけど気持ち悪すぎるよね」

司会者「世の中的にそういうムードがあるわけですよね。ハロウィンの妙な盛り上がりにせよ試合内容関係なく代表戦後スクランブル交差点で騒ぐ行為にせよ」

レジー「その辺この前柴さんとかとツイッターでやり取りしたんだよな。興味あったらこちら見てみてください

司会者「そういう状況になっていくと、やっぱり「他人と違う音楽を知ろう」という行為に対するインセンティブは低下しますよね。一体感を生み出すってのとは志向しているものが真逆なわけで」

レジー「そう思います。で、「ほんとに軽音楽部のギターバンドコピー連中は目論見通りに「突出」できてるのか?」って話に戻ると、コピーバンドランキングの表題が「エモい!速い!手数が少ない!」ってなってるんだけど」

司会者「わかりやすいですね。牛丼っぽいけど。エルレとかその典型だなあ」

レジー「で、その幅でみんなコピーするバンドを選んでて、聴く側もふだんはいきものがかりとミスチルが好きでもそういう音であればノれるリテラシーを備えてるってことなんじゃないかな」

司会者「なんだかんだでギターロックは浸透してるって側面はあるでしょうね」

レジー「うん。だから、「音楽好き」であるはずの軽音楽部の部員も、その範疇からは逸脱しないものにしか興味を示さないし、「自分しか知らない音楽」ってのはあまり価値のないものになってくる。結果的に最新の音やルーツになってる音楽は自分にとって不必要で、その場でスピーディーに消費できる音楽以外には目が向かない。それが果たして「突出している“音楽好き”」なんだろうか」

司会者「うーん」

レジー「改めて思ったのは、マスメディアの時代からネットの時代になって、これからは個人がそれぞれの趣味を楽しむ時代!とかいうけど、全然そんなことはないんですよね。オリコンの好きなアーティストランキングを見るとほんとに10年選手ばっかりで、これは音楽番組が懐かしのヒット曲集みたいなのばっかりやってるからですよね。音楽に関与の低い人に対しては、まだまだテレビの力はでかい。一方で、「俺マイナー好き」みたいな人たちは特定の雑誌の推奨印の付いたバンド群を順繰りに聴いてるだけ。最近ロキノンな人々のツイッターBioで米津玄師が載ってる率が高くなった気がするんだけど、この影響されやすさはすげーなと思いますよ。「みんな知ってる曲」はなくなったけど、その結果生まれた状況は「個人個人が違う曲を聴いてる状況」ではない。「「小規模のみんな」が同じ曲を聴いてる」ってことでしかないですよね」

司会者「島宇宙化とかよく言われる話ではありますね」

レジー「うん。なんら目新しい話はしてないんですが、こと音楽の話になると「最近の若者は羨ましい!若いころから無限のリスニング空間が広がってるとは!」みたいな言説が平気で出てくるじゃないですか。いや、そもそもその「無限のリスニング空間」にアクセスする動機がないよ、って話だと思います」

司会者「なんか結局当初想定してた結論に近づいてませんか」

レジー「ほんとだ。まあうざいおじさんだから仕方ないな」

司会者「うざいおじさん感が明確になったところでぼちぼち締めに入ります。軽音楽部っていうネタから日本の音楽の聴かれ方みたいな話まで来たわけですが」

レジー「はい。軽音楽部も一種の「ライブメディア」なわけで、大体こういうジャンルは「盛り上がり/一体感」ってものに収斂しちゃうもんなのかね。フェスにしろアイドルにしろ。何か切り口変えてもいつも同じところに来ちゃう気がする」

司会者「ほんとにそうなのか、確証バイアスなのかは微妙なところですね。両方あるんでしょうけど」

レジー「最近は「音楽はライブの時代へ」とか言うけど、結局この流れは旧来型の「音楽好き」、つまり特定のアーティストだけじゃなくてその周辺の「縦」と「横」への関心がある人たちがどんどん生まれづらくなってる環境にあるんだなあと感じました。「その場でしか聴けない音楽」はもちろんかけがえのないものだけど、「ほんとにその場でしか音楽を聴かない」状況が生まれてきてるんじゃないかな。ロックインジャパンの話で繰り返し述べたところですけど」

司会者「パッケージが売れないから日銭を稼げるライブで、ってやってると音楽という娯楽自体のフロー化が進むと」

レジー「うん。それの善し悪しは僕にはわかりませんが、少なくとも「ある一つの接点」でしか音楽を聴かない人が増えていくのは個人的にはさびしい時代なのかもとは感じます。まあこのブログも少しは読んでくれてる人がいらっしゃるみたいなので、そういう人には「こんな音楽の楽しみ方があるんだよ」ってのは伝えていきたいなあと思いますね。それが音楽に対する恩返しというかね」

司会者「わかりました。そんな感じで終わりましょうか」

レジー「はい。3回軽音絡み書いたけど、一番の問題は高校の軽音楽部なんてもう10数年見てないってことだね」

司会者「なかなか見る機会もないですよね」

レジー「もう今年はシーズンも終わるし、来年はどっか行きたいな。と言ってもふらっと行って入れるもんでもないよね。誰か招待してください」

司会者「最悪母校に見に行ってくださいよ」

レジー「男子校行ってもなあ。まあそれもやむを得ないね」

司会者「では次回はどうしますか」

レジー「どうしようかな。もう11月になっちゃったからね。今年の総括の準備をしつつ考えます。今ホットなandymoriの話とかしようかな」

司会者「また危ない橋を」

レジー「ファンの反応とか見ていろいろ思うところあったので。でも全然違う話するかも」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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