レジーのブログ(旧)

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アイドルと自意識、アイドルの自意識6 - トマパイ「散開」によせて

レジー「いやー宇多田ヒカルの「桜流し」凄まじいな」



司会者「エヴァの映画の主題歌ということで」

レジー「こういう緊張感のある歌を歌える人ってほんと少ないよね。その分本人は消耗するんだろうけど」

司会者「だからこそインターバルが必要だったんでしょうね」

レジー「今回みたいに何かしらタイミングがあった時だけでも曲出してほしいですな。こういうシリアスな音が日本には必要ですよ」

司会者「そうですね。この曲は日付変わって17日のタイミングで各所を駆け巡ったニュースなわけですが、同じ日の昼にもトマパイの解散という衝撃的なニュースが発表されました」

2012年12月29日をもって、2010年5月からスタートしたTomato n' Pineシーズン2を終了とし、それをもってTomato n' Pineは散開致します。メンバーはそれぞれ、2013年から新たなステージに向かって進んで行きます。

レジー「これほんと衝撃ですよ。何があったんだろう」

司会者「メンバーのブログを見ると微妙に温度差があったんだろうなあというのも伺えますね。HINAちゃんがこの先も音楽活動に意欲を見せているのに対して、YUIちゃんは「女優さんとしてお芝居やタレント活動」をすると言ってるし。WADAちゃんは芸能活動そのものをやめそうな感じ」

レジー「まあいろいろ事情はあると思うんですが、ちょっとばかしかっこよすぎるんですよねこのタイミングは。あんな素晴らしいアルバムを1枚だけ残して解散とは」

司会者「あえて「散開」という言葉を使ってますね。YMOを意識してるんですかね」

レジー「それならまたやるかもしれないね、って言っても40過ぎで再結成されても困るわ」

司会者「それは確かに。トマパイはいつから聴いてるんですか」

レジー「いや、もう超新参者ですよ。名前はうっすらとは聞いたことあったんだけど、何かのきっかけで「ジングルガール上位時代」を聴いたのが今年の5月くらい。で、しばらくこればっかり聴いてた」




司会者「インストバージョンも含めて聴きまくってたと」

レジー「うん。これトラックだけ聴いたらピチカートかオザケンかって感じですよ。そもそもタイトルがピチカートのオマージュだし。たぶん人生で一番はまったアイドル曲。なぜかこの曲の動画は埋め込み無効になってるのでリンクから見てください」

司会者「じゃあそこから過去の作品をさかのぼった感じですね」

レジー「そうですね。そうこうしてるうちに「PS4U」が出て。さっきもちょっと言いましたがほんと素晴らしいですよこのアルバムは。超名盤。もしかしたら今年のナンバーワンアルバムかも。もちろんアイドルの中でじゃなくて全体のナンバーワン」




司会者「そこまでですか」

レジー「それくらいのアルバムだと思います」

司会者「何がそんなにいいんですか」

レジー「そうですね、一言で言うと「音楽への愛にあふれている」というか。先達への感謝を忘れずに、新しいものを作っていこうという意思がすごい感じられる。それはさっきの「ジングルガール上位時代」もそうだし、1曲目に入ってる「Train Scatting」とか「大事なラブレター」とか、元ネタを上手に使いながらそれ知らなくても単純にハイクオリティの曲として聴けるってのが楽しいです」





司会者「いい曲ですが、パフォーマンスはゆるいですね。お世辞にも踊りがうまいとは言えないというか」

レジー「まあ文化祭レベルだわな。前も書いたけど最近のアイドルは歌も踊りも普通にレベル高いから、そういう中では異色ですね。そんな異色さはステージに対するスタンスにも表れてるんだけど

WADA 「TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL2012)は怖いな。会場も大きいじゃないですか。……怖いよ」

YUI 「でも1日だよね?(※トマパイは8月5日のみ出演) 1日やりきったら、そのプレッシャーから解放されるんだよ」

――TIFは2日間開催で、2日とも出演するグループもたくさんいるんです。トマパイは1日だけなんですから、1日で2日分頑張ってもらわなきゃいけないんです!

YUI 「小さいステージでいいです……」


司会者「清々しいくらい上昇志向がないな」

レジー「ね。この前AXでたくさんアイドル見た時は、出てくる人出てくる人「私たち売れたい!私を見て!」って感じでちょっと疲れちゃったんですよね。そんな中でこの雰囲気は超貴重」

司会者「バックにいるagehaspringsの玉井さんもこんなこと言ってますね

――そもそもTomato n' Pineのお仕事が始まるきっかけは何だったんですか?

「始める前はアイドル戦国時代みたいに言われる前夜というか、AKB48がすごいことになってきそうだなぐらいな感じで。(中略)そこにたくさん人を集めるとか、CDをものすごくたくさん捌く方法論を頭の中で考えてはみたんですけど、何やっても勝てそうになくて」

――あはは。

 「圧倒的な努力がそこには必要で。おこがましくも、それほどダンスとか歌も努力してこなかった子たちが、十代の青春すべてを捧げて戦ってらっしゃるアイドルの皆さんのところに参戦するっていうのは、ちょっと失礼じゃないかと」

――そんなことはないと思いますけど(笑)。

 「同じアイドルのくくりの中にドヤ顔で乗っかるのもどうかと思ったんですね。人数をいっぱい増やして、いろんな選択肢があるようなプロジェクトをしていくっていう考え方ももちろんあるでしょうけど、トマパイは極力少人数で、何かお腹いっぱいご飯食べたあとに寄る、いい感じのカフェみたいにしようと。駅前の食事の戦争には勝てないので、その辺はもうやめておこうっていう」

――激戦区過ぎるから?

 「そう、まず駅前を避けようと。一本通りを離れたところに、敷居は低いけどちゃんといい音楽が流れてて、ちょっと気になるねぐらいの女の子がいて、意外とそこで聴く曲が好きで、あとで調べてみたら古いブラック・ミュージックらしいとか」


レジー「ニワトリと卵の話になるけど、彼女たちのノリとこの戦略はすごく合致してますよね。単に「自然体」みたいなムードを醸し出してるけど、やってることはかなりしたたか」

司会者「アイドルシーンでは戦えないとか言ってる割には、シーンで何が起こってるかをすごく気にしてますよね」

レジー「そうじゃないと「戦わないアイドル」とか「会いに行けないアイドル」とか「音を楽しむガールズユニット」とか言わないでしょう。明らかに意識してる。で、元ネタをチラ見せする曲作りをしてクラブでライブをやると。ターゲット設定も明確ですよね。10代というよりはもうちょっと上の層、アイドル好きだけじゃなくてその周辺も視野に入れてると。戦略の一気通貫度がかなり高い」

司会者「「クラブ」ってのはキーワードの一つになってますよね。先ほど紹介したインタビューでは歌よりも芝居が・・・と言ってるYUIちゃんですら「agehaでやりたい」「音の良いところでやってみたい」なんて言ってますし。で、ちょっと話が前後しますがその「音」を支えているのがYUKIとかいろんな人たちの曲を作っているagehaspringsだと」

レジー「さっき「先達への感謝を忘れずに」って書いたけど、玉井さんはそういうのをすごく意識的にやってるみたいですね。たとえば動画紹介した「大事なラブレター」についても先ほどのインタビューでこんなことを言ってます」

 「<大事なラブレター>は、一言で言うと、カタカナの“シブヤ”をもうそろそろさらっておいた方がいいのかなっていう、そこからスタートしてますね」

――歌詞が分かりやすいですよね。渋谷系は、もうなんと20年近くも前になろうとしているという。

 「そうですね。これは悲観的な話なんですけど、あの時の渋谷の感じってもう二度とないだろうって思うので」

――豊かな感じが?

 「ローファイなものを愛でたりとか、本流じゃないことを楽しめたりとか、そしてそれを提供してくれる場所があったとか、今の日本にどれだけあるんだろう。僕ら自身そういうことをやらなきゃいけないんじゃないかとか、そんなことまで考えてたりさせられている中で、今の世代の人にも、それを知ってる世代の人にも、このテイストを感じてほしかった。薄いんだけどしっかりジャズがあって、ほんのりソウルもあって、でも全体はちゃんと音楽的でカジュアルで楽しめるっていうのが、実はものすごく難しいっていうか、それがもしかして一番貴重かもと思って。だからこれは、わりとそういう思いで作ってますね」

――すごくざっくり言うと、若い人が洋楽を聴く機会が減ってますよね。

 「全然売れてないみたいな話よく聞くんですけど……。そこを楽しめる原体験が減ってるだけだと思うんですよね。なので、トマパイというミッションでそこはやりたかったことのひとつです」

司会者「ふーん」

レジー「トマパイというフォーマットを使っていい音楽を世の中に広めようってのがはっきりしてますよね。こういう意識でやってるアイドルグループってたぶん他にはないと思うんですよ。このインタビューは面白いのでぜひ全部読んでいただきたいです。商売ネタで突然ブギーバックのカラオケをリリースするような人たちとは全然違うわけですよ」

司会者「あれほんとひどいですがここでこれ以上触るのはやめます。話戻すと、もしかしたらこういう「作り手のコンセプト先行型」であるがゆえに長続きしなかったのかもしれないですね。メンバーにも裏方にも「トマパイでなければいけない理由」が生まれなかったというか」

レジー「それはあるかもしれない。たとえばPerfumeもメジャーデビュー時に音楽的野心の大きいチームがバックについてある種「操り人形」にされてたわけだけど、そこまでに培ってきた自我があったから最終的にいいバランスに辿り着けたんですよね。トマパイのような「寄せ集めグループ×がっつり戦略的なチーム」という構造ではこれ以上の何かは望めなかったのかもしれないですね。そういう意味ではここで終わるのは必然であり運命でもあると。そう捉えた方がこっちも幸せだわな」

司会者「最後のライブは12月29日、毎月やってる西麻布elevenにてです」

レジー「結局最初で最後になっちゃうけど何とかして行きたいな。しかしこういうことあると、見たいライブがあったらすぐ行くってのがほんと重要だなあと思いますね。トマパイも今まで行こうと思えば行けるチャンスはあったんだけど、日曜日の夜に西麻布はだるいなとか思ってたらこれですよ」

司会者「好きなアーティストがいつまでも続くかわからない、って意識は持ってないとダメですね。ではぼちぼちまとめたいのですが、トマパイがなくなることは「一応活況を呈していることになっているアイドルシーン」にどんな影響を与えますかね」

レジー「うーん、まあ支持の大きさとかから考えると直接的な影響はそこまでないってのが実情ではないでしょうか。ただ、以前も書いた通りトマパイは「画一化が進むアイドル戦国時代」の中で多様性を担保する重要な存在だったわけですよ。それがなくなってしまうのはじわじわ効いてくるかもしれない。縦ノリでオイオイやるのが苦手な人はアイドルに入ってこられなくなるというか」

司会者「トマパイは「アイドルに興味のない音楽好き」に気兼ねなく勧められる感じでしたね」

レジー「そのポジションが空いたので、アイドルシーンへの参入をご検討されてる方はこの辺が狙い目ですよと。しかしトマパイも止まっちゃうし、リリスクもメンバーの入れ替えがあったり、エッジを立てた音楽をやってるアイドルはなかなか厳しい感じになってるね。盛り上げればOK!の人たちに負けないように頑張ってほしいです。CD買う以外金落としてない自分が言うのも微妙なんですが」

司会者「わかりました。では次回はどうしましょうか」

レジー「そうねえ、久々にフェス話やるか、今回やろうと思ってた個人的な音楽体験ネタかで考えます。最近予告と書くネタの乖離が大きいので今度もそうなるかも。予定は未定ということで」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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