レジーのブログ(旧)

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「洋楽離れ」と「ビール離れ」の話

レジー「いやー3連休ですね。今週はまあまあ仕事がタイトだったのでしんどかった」

司会者「連休はどうするんですか」

レジー「今日は女子流のライブに行きますよ」

司会者「武道館ですね。チケット結局余らせてるじゃないですか」

レジー「当日券出るらしいから売り場付近で半額で売るか。それってダフ屋行為になるのかしら。あと明後日はプリプリ見に行きます。東京ドーム」

司会者「ロックインジャパンで感動してワンマンのチケットも思わずとったと」

レジー「楽しみです。年末は30日にカウントダウンジャパンに行きます」

司会者「ここぞとばかりにライブ行きますね」

レジー「今年のライブ総括は大みそかか新年早々にやろうかな。で、プリプリのライブの予習としてTSUTAYAにベスト盤借りに行ったんですが」

司会者「フェスでやるような曲しか知らないからね」

レジー「何気に昔から「ジュリアン」とか「KISS」とか好きなんですよ。奥居香って結構なメロディメーカーだよね。そんなことを思いつつ店頭をぶらぶらしてたら、こんなものに出会った」

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司会者「おお」

レジー「これがいつから掲出されてたかは知らないんですが、ここ最近ネット上で「洋楽聴こう」運動を目にすることが何度かあったので妙にタイムリーだなと」

司会者「ネットの記事で目立ってたものはこの2つですかね」

第47回:いつの間にロック少年は「洋楽」を聴かなくなったのか? | DrillSpin Column(ドリルスピン・コラム)

邦楽ロック好きが知らないと損する洋楽アーティスト全20組(前編) 音小屋のすゝめ−いぬたく編- - NAVER まとめ


レジー「なんか業界あげてやってるのかね。音小屋の人のも鹿野さんの影響あるのかなあとか」

司会者「そんなツイートしてたじゃないですか」



レジー「まあでもテレビとかでやってるわけでもないしちょっと違うかもね」

司会者「この手の「洋楽聴こう」的な言説についてはどう思いますか」

レジー「うーん、難しいよね。ここで紹介されてるアーティストがかっこいいかどうかって話とは別に、そもそも「洋楽を聴かない人が多い状況」というのを「異常」「あるべき姿ではない→だから聴くべし(それがあるべき姿)」と捉えること自体が違うような気がするんですよ。で、こういうツイートしたんですけど」



司会者「ちょうどナカコー氏も似たようなこと言ってましたね」



レジー「まさに。これ意外と言ってる人いなかった気がするんですけど、そもそも「なんで洋楽聴かないといけないのか?」「洋楽を聴かないことで生じる不都合って本当にあるのか?」っていう観点から考えるべきなんじゃないかなあと。ここでいう「不都合」ってのは情緒的なことも含めてですよ。「聴くともっと楽しい」はあくまでも「洋楽聴いてる人の論理」で、「別に洋楽聴いてなくても楽しい」っていう大多数の人たちには響かないと思うんですよ。前提がずれてるというか」

司会者「あえて扇動的なフレーズを使っているとは言え、「聴かないと損する」ってタイトルづけにその辺の意識が表れてるような気がしますね」

レジー「うん。これは個人の肌感覚でしかないんだけど、ここで言ってる「邦楽ロック好き」で「洋楽聴いてなくて俺損してた!」っていう人は少数のような気がします。そりゃ間違いなくいるとは思いますけど、結構レアケースなんじゃないかな」

司会者「ほう」

レジー「「邦楽ロック好き」って言っても大きくは2タイプあるかなと。1つはいわゆる「ロキノン」「邦ロック」的なもの“だけ”を愛してる人たち。仮に「ロキノン保守」とでもしておきましょうか。こういう人たちは音楽そのものに加えて、歌詞の背景とかアーティストそのものの生き様とかそういう周辺情報含めて自己同一化してる感じがします。もう1つは複数ジャンルを聴いてて、その中では「ロキノン」「邦ロック」的なものが一番好きって人たち。ヒットチャートもの、アイドル、K-POP、ボカロ、いろいろある音楽の在り方にも目配せをしてる人ですね。こっちは「ロキノンリベラル」と仮に置いておきます。こう分けた場合、「洋楽聴いてなくて損した!と思う邦ロック好き」ってのは「ロキノンリベラル」だけかなと。で、印象として絶対数はロキノン保守>>ロキノンリベラルなんじゃないかと思います」

司会者「「ロキノンリベラル」は複数あるジャンルの一つとして洋楽を受容できるけど、「ロキノン保守」は自分にとって関係ないものと感じるってことですよね」

レジー「おそらくね。「同じロックじゃないか」みたいな括りはたぶん無意味」

司会者「より広くアプローチするには「ロキノン保守」にとっていかに自分ごとだと思ってもらうかが重要そうですね」

レジー「そういう観点で見るとさ、柴さんのやつもやっぱりちょっと違うような気がするんですよね。さすがロッキングオンで書いてた方だけあって「周辺情報含めて自己同一化」ってところへの言及に関しては体にしみこんでると思うんですよ。それゆえジェイクバグの紹介もこういうことになってると思うんだけど、この内容が柴さんの言う「10代のロック少年」ってのに本当に響くのかと」

イギリス北部、公営住宅出身の18歳のシンガーソングライターである彼。前述のマムフォード・アンド・サンズを彷彿とさせるフォーキーなテイストもありながら、オアシスやアークティック・モンキーズに通じるサウンドを鳴らしている。歌っている内容も、ワーキングクラスのリアリティに満ちている。いわば、今の時代の理想的なロックンロール。個人的にも、とにかく曲を聴いて一発で好きになったアーティストだ。ルックスもいい。きっと自分が中学生だったら部屋にポスターを張っているだろうな、と思わせるようなスター性がある。デビューアルバム『ジェイク・バグ』は、UKアルバム・チャートで初登場1位を獲得した。

司会者「ワーキングクラスのリアリティねえ」

レジー「たぶん柴さんは「曲を聴いて一発で好きになった」って言いつつも、単にそれだけじゃ伝わらないことをわかってるんだと思うんですよ。でもそれで出てくる付加情報が「ワーキングクラスのリアリティ」だと絶対「ロキノン保守」にとっては自分ごと化しないですよ。それこそ昔、僕がまだ10代のころとかは「これはイギリスのワーキングクラスのリアリティなんだよね~」って言うことがかっこいいというか音楽よくわかってるみたいに捉えられる文脈があったような気がします。でも今やそういうコンテクスト崩壊してるでしょ」

司会者「オアシスとブラーどっちが好きかみたいな話でそういうネタ勝手に出してくる奴とかいましたからね」

レジー「そうそう。高校生のくせして「やっぱ労働者がパブでみんなで歌っちゃうようなさ!」とか言ってね。お前そもそも働いたことも酒飲んだこともないだろうみたいな。まあでもそういうこと言って優位に立つゲーム、みたいなコミュニケーションは間違いなくあったと思う。自分もやってたし」

司会者「今それを復活させることが洋楽シーンの広がりにつながるのかって話ですね」

レジー「うん。甚だ疑問。でね、よく「若者の○○離れ」みたいな話ってあるじゃないですか。何か似たような例ないかなと考えてたんですが、この洋楽の状況って「若者のビール離れ」って話に近いんじゃないかと思ったんですけど」

司会者「あーなるほど。「お前ビール飲めないの?人生の半分損してるよ!」みたいなこと言うおじさんいますよね。お前の人生の半分はビールなのかと」

レジー「よく言われることですけど、ビールって「苦味=生物にとっておいしくないと感じる味のタイプを楽しむ飲み物」だから、おいしいと感じるまでには訓練が必要なわけですよ。で、先輩や上司と酒を飲む場が回避できない状況で、加えてお酒のバリエーションもそんなにない時代だと文字通り「とりあえずビール」なわけでしょ。で、まずいとも言えず我慢して飲んでるうちに気がついたら体が欲するようになる、みたいな流れがあって。そういう構造が大学や会社で再生産されてきたわけですよね。ただそれが崩壊しつつある。上の人がうかつに飲みに誘うとうざいとか下手するとパワハラセクハラとか言われるし、仮に食事に行っても気軽に飲まそうとするとアルハラって言われる。そういう世代間の断絶の中で、ビールというものを楽しむ文化が着実に失われていっていると」

司会者「古いデータですが、ビール嫌いな人ほど上の人と飲みに行く頻度が少ないという調査結果があるみたいです

レジー「ちょっとニワトリと卵の話っぽいところもあるけど「飲まない人がますます飲まない」構造になってることは間違いないですね」

司会者「最近は「とりあえずビールを人数分・・・→え、ビール飲まなくてもいいですよね?→お、おう→じゃあカシスオレンジで」って流れになってるわけですよね。別にこれ全く悪いことじゃないですもんね。今までの「ビール同調圧力」が謎だっただけで。「乾杯の時くらいビール飲めよ」ってのは、オペレーションの煩雑さって点を除くと超理不尽な話なんですよね」

レジー「うん。これだと一生ビールは飲まないですよね。でも困るのは基本的にはビール会社だけっていう。この辺の話、「ビール」を「洋楽」に置き換えてもほぼ意味が通ると思うんですよ」

司会者「ビール嫌いが増えてもビアフェスは大盛り上がり!みたいな話もどこかで聞いたことのある話ですよね。そのままロックフェスの話になる」

レジー「そうそう。念のため言っとくと僕はビール大好きで家には缶ビール常備してます。でね、ビールの話で考えるとさ、例えばビール業界が「ビールを飲む人こそ真の酒好き!」「男は黙って瓶ビール!」「飲めばわかる、だから飲んで!」みたいな訴求を今したら、お酒飲み始めの若者はどう思うかって話なんですよ」

司会者「もちろん反応する人もいるでしょうけど、そもそも何で?ってなりますよね」

レジー「「伝統芸能」「お約束」としての意味はあるのかもしれないけど、何か世の中にインパクトを与える言説にはなり得ないですよね。で、今巷で見られつつある「洋楽を聴こう」運動はこの構造にはまってしまってることを自覚しないといけないと思いますね」

司会者「わかりました。そろそろまとめに入りたいんですけど、今蔓延ってる物言いがワークしないとして、どういう観点でのカタログやオピニオンが出てくるといいんですかね」

レジー「そうですねえ。とりあえずいろんな論点がぐちゃぐちゃになってるので整理した方がいいと思います。3つくらいあるかなと思うんですが」

司会者「はい」

レジー「まず1つ目は、「洋楽を聴かない邦ロック好き」っていうけど、たとえば「ビートルズもストーンズも聴いたことない」ってのと「最近の米英の音楽を聴かない」ってのは結構意味が違うと思うんですよね。ここは一緒くたに語ってはいかんなと思います。で、2つ目はさっきも言いましたが、「そもそもなんで皆洋楽を聴いてたの?」って問いですよね」

司会者「ビールでいう「お酒の種類が他にあまりなかった」「上の人に飲まされる中で好きになった」みたいなことですね」

レジー「うん。ここについてはそのうち取り上げる予定です。自分が洋楽聴き始めたきっかけを丁寧に紐解くだけでヒントがあると思う。で、3つ目なんですけど、「ロキノン保守」がその他ジャンルと断絶してるってのは別に洋楽に限りませんよねって話ね」

司会者「あー」

レジー「たとえばこのブログではアイドルについてたまに書きますけど、そこに対しての蔑視というか偏見というかそういうのは根強くあるわけで。次回はその話をやろうと思います。年内にいけるかな。もしかしたらライブ総括挟んでその次になるかも」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」


※反響をまとめた感想戦はこちら
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