レジーのブログ(旧)

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「自由」と「一体感」の狭間で ユニゾン「CIDER ROAD」の話とライブの「盛り上がり方」の話

レジー「先日アップしたトライセラのライブに関する記事ですが、林さんに続いて和田唱からも反応がありました」

司会者「なぜ片方だけ呼び捨て・・・」

レジー「失礼だと思いつつなんとなく。ついついフルネームで呼んじゃう人いるよね。中村俊輔とか」

司会者「ツイートも何か人となりが表れてて面白かったですね」







レジー「どなたですかって言われても」

司会者「その後吉田さんもRTしてたので、メンバー全制覇です」

レジー「いやーすごいね。ラズベリーをコピーしてた15年前、「将来君はインターネットを介してバンドのメンバーとやり取りすることになるよ」なんて言われたとしても絶対信じないよね」

司会者「ツイッター恐るべしです」

レジー「ミュージシャンの方から直々にレスポンスがあると身が引き締まる思いだよね」

司会者「「ミュージシャンの方からのレスポンス」と言えば、年末の洋楽離れビール離れに関する記事で丁寧にご対応いただいて一気にファンになってしまったUNISON SQUARE GARDENの田淵さんですが、先日ユニゾンの新譜「CIDER ROAD」がリリースされました」



レジー「いやー超いいよこのアルバム」

司会者「まさか親切にしていただいたからって評価水増ししてませんよね」

レジー「してるわけないじゃないですか。これほんといいアルバムですよ。ただ、去年の一件がなかったらスルーしてたかもしれないのは否めない。フェスで見てかっこいいなと思いつつもちゃんと聴いてきてないので。メディアからの動機づけもあんまなかった気がするし」

司会者「そのあたりの話は以前世界の終わりに関する記事で書きましたね

レジー「てかあのアルバムを「新世代のエンターテイメント!」とかって持ち上げてた人たちは当然ユニゾンもそれ以上にがっつり持ち上げるんだよね。改めて聴き比べたけど、ユニゾンのがはるかにエンターテイメントだよ。まあこのアルバムについてはそんな比較をするまでもなく素晴らしいと思います」

司会者「すごく開かれた音ですよね。そのあたりはナタリーのインタビューで田淵さんもコメントしてます」

ああいった音(注:鍵盤やホーン)って自分が作ってる音楽に必要なものとして以前からずっと存在してはいたのですが、僕の頭の中だけで鳴ってたんです。今まではそれを鳴らさなくても、リスナーにイメージは伝わるかなって思ってたんですよね。だけど「伝わらないんだな」って気付いたというか。それで3rdアルバムのあたりで入れてみたんですよ。その試みをしても、チャラくは見えないくらいにバンドが成長してきてるのはわかってたので。多分ファンの方を戸惑わせるようなことも、そんなにないだろうなという考えもあったし。

──なるほど。ということは、どこか「伝わってないな」っていうもどかしさが、少なからずあったわけですよね?

なんなんでしょうね……自分の中では音が鳴ってたから、それで結構満足しちゃってたところがあったのかな。でも伝わってるかどうかなんて、憶測でしかわからないじゃないですか。やっぱりバンドを続けていくうちに、僕らに対する評価で悩んだりもして。


レジー「わかる人だけわかればいいという世界からの脱却。そのためにタブーをなくして、「ロック」を軸足にしつつも「ロック」からたくさんのアイデアがはみ出した。その結果、超絶に「ポップ」なアルバムになったと」

司会者「ツボを確実に押してくる感じですね」

レジー「個人的には10代のころにラルクの「heavenly」とか「True」を聴いた時の感覚を思いだしたんですよね。がっちりしたロックなんだけど異様にキラキラしててポップっていう。なんかそういう衝撃を受けました」

司会者「そう言えばナタリーのインタビューでは「洋楽志向ではないですよね?」とか唐突に出てきてびっくりしました」

レジー「あれね。文脈と全然関係ないけど、ネットでの動きとか見てるんだろうか。それに関しての田淵さんの発言がなかなか味わい深かった」

──このタイミングで聞くのもなんですけど、UNISON SQUARE GARDENって、洋楽志向ではないですよね?

鈴木 J-POPの影響が強いですね。田淵は一時期、洋楽を死ぬほど聴いてましたけど。でもあまり響かなかったんだよね?

田淵 そうそう。ま、死ぬほどってのは大げさですが、ひととおりはチェックしたのかな。人並みに話ができるレベルには聴いてみました。で、カッコいいんですけど、自分が取り入れるべきものがそんなになかったんですよね。「日本語をメロディに乗せることを、どれだけ面白くやるか」が好きだったので、大人になってからもそこは変わらなくて。


司会者「自分が取り入れるべきものがない、か。最近坂本龍一が「日本の若いバンドが洋楽を聴かない」って嘆いてましたけど、この発言を見てどう思うだろうか」

レジー「結局何を目指すかによって咀嚼の仕方も違うよっていう当たり前の話なんですよね。自分たちがやろうとしていることに必要なら取り入れればいいというだけのこと」

司会者「そのあたりフラットなミュージシャンの方が信頼できますね。で、アルバムリリースに合わせて全国ツアーがあるんですが、ファイナルがNHKホールです。ユニゾンは前回のツアーファイナルも渋谷公会堂、つまり「ホール」だったわけですが、この「椅子つきのホールでライブをやること」について、田淵さんが昨年9月のブログでこんなことを書いています

ツアー決まった時にも言った気がするけど、ファイナルの東京は椅子があります。野音にもあったけど室内だとなんかカテゴリが違うみたいです(わからんが)
・・・
ロックバンドがライブをやる上でいつぞやか重みを増してきたスタンディング至上主義みたいなものが"ロックバンドのライブは人と密着してないと楽しめない"という空気を生み出してしまった様な気が、少しだけしているのです。考えすぎなんだろうけど。
でも、音楽を楽しむのにそんな事は関係ないと思うのです。
スタンディングと指定席、僕はどっちも好きで、どっちも変わらない


レジー「スタンディング至上主義ね。面白い」

司会者「確かにそんな雰囲気はある気もしますよね。売れてもライブハウスを細かく回ることが美徳とされてる感じとか」

レジー「昔から「ライブハウスはロック、ホールは歌謡曲」みたいな切り分けがあったのかもしれないけど、最近のシーンへの影響で言うと99年のミッシェルの横浜アリーナがでかかったんじゃないかなあ」

司会者「今となってはあそこでスタンディングでやるの普通ですけど当時は前代未聞って感じでしたよね」

レジー「高校の友達が大挙して行ってた気がする。僕あれなんで行かなかったんだろう。たぶん金がなかったとかそんな話だな」

司会者「フェスが興行の中心になりつつあるのもスタンディングの方が上に見られる感じに拍車をかけてるのかもですね。「椅子があるなんて自由じゃない!」みたいな一義的な解釈をしている人がいるのかも」

レジー「それはありそう。ただ実際問題として、スタンディングだから自由なのか、みたいな話は別であるよね」

司会者「みんな同じ動きしていること多いですからね。体揺れてないけど手だけは機械的に前拍で動いてるパターン、もしくは何でもいいからモッシュとか」

レジー「この前Mステ見てたらモンパチとブルーノマーズが出ててどっちもスタンディングライブ形式でやってたんですけど。ブルーノマーズの客が「本物のブルーノマーズ!わー!!」みたいな感じでどんどん前にせり出して無秩序な感じになってる一方で、モンパチの客は盛り上がってはいるんだけどみんな規則正しく手を伸ばしてるだけなんですよね。なんかすごく印象的だった」

司会者「その方が安全でいいとは思うんですが、「こうやってのらなきゃいけない」みたいなものに縛られてる感じはありますよね」

レジー「うん。しかもそのバリエーションが少ない。これはカウントダウンジャパンに行ったときに感じたことなんですけど」




司会者「複数のリズムパターンへの耐性がないと」

レジー「この前くるりの武道館行ったときにも「ワンダーフォーゲル」で前拍ノリをしてた人たちがちょっとだけいたんだけど、逆に盛り上がりづらいと思うんだよね。で、こういう感じに対してやってる側はどう考えてるのかなあって話で、ユニゾンの田淵さんもこのネタに関してツイッターでいろんな発言をされてるんですけど、ここでは他のミュージシャンの意見を引用したいなと」

司会者「まずは細美さんの2011年のカウントダウンジャパンでのMCです。こちらのブログから引用させていただきました」

また、こういうこと言うとネットで書かれるかもしれないけど…まあいいや、俺ネット見ないから。あのステージ指差すあのポーズあんじゃない?あれ何なの?何でステージ指差す必要あんの?(途中省略)ここにいる80%くらいの奴は良いやつだと思うから、右ならえだけは止めてほしい。

レジー「これ現場だとどんな反応だったんだろうね。ちょうどこの翌日かな、ツイッターで流れてきたの見て細美すげえって思ったんだけど」

司会者「あとはゴッチさんのブログのこんな記述

皆、「猿みたいなステップ」でも「大丈夫」なので、どんどん踊って下さい。なるべく、隣の人と違うやり方で!(それを自分で選ぶなら、もちろん誰かと同じでも良いけど)。マスゲームじゃないからさ。自由に!っていうのは、まあ、ロックのひとつの主張だと思います。青臭いけれど。これが案外、浸透していない、ような気もしますし。隣の人の動きを見て、「俺、変なことしてないかなぁ」なんて思う必要なくて、もう好き勝手にやっちゃって!っというか。俺らはステージから、うわ!変な踊りしているヤツがいる!って引いたりしないしね。むしろ、アガります。笑。

レジー「この方は一貫してますね。先日のJAPANのインタビューでも、「ロックがスポーツ化しすぎた、オイオイ言うのもいいけど違う楽しみ方もあるのでは?」みたいなこと言ってたし、お客さんの受け止め方に対して気になってる部分はあるんだなあと」



司会者「「マスゲーム」「スポーツ化」ってのは今の日本のロックシーン、というか日本におけるロックの受容のされ方のキーワードかもしれないですね。細美さんが指摘してるのも「オーディエンスのマスゲーム化」ですよね」

レジー「うん。僕が延々やってたロックインジャパンの話軽音楽部の話もこれで説明できると思う。なんかこのコードに沿ったバンドしか消化されないようなムードがあるなあと思うんだよね。たとえばホルモンってこの2つのキーワードを究極的に凝縮したことやってるわけでしょ。ライブちらちら見たことあるだけなので違うかもしれないけど」

司会者「ぐちゃぐちゃに盛り上がってお決まりのところで皆でヘッドバンギング、そしてまたぐちゃぐちゃ、みたいな感じですよね」

レジー「個人的には「邦ロック」とか「ロキノン」とか呼ばれる領域の音楽周辺に感じる閉塞感の根源ってのはそういう部分なんじゃないかなあと思いました」

司会者「なるほど。長くなってきたのでぼちぼちまとめに入りたいのですが、ユニゾンの「CIDER ROAD」の話とそこから派生してライブでの「のり方」に関する話をしました」

レジー「はい。ユニゾンに関しては、かつては「邦ロック」的なバンドたくさん聴いてたけど最近食傷気味みたいな人たちにぜひ聴いてほしいですね。僕最近「あーもうなんかいわゆる日本のギターロックとかさすがに飽きたな」って感じだったんですけど、別に「日本のギターロックに飽きた」のではなくてフィットするバンドがいなかったんだなってことに気づきました。「他にやることない/できない」から勢い任せにやってるんじゃなくて、必然性があってああいう爽快なフォルムの音を選んでるんだと思います。で、最後にまた田淵さんの別のブログ記事を引用したいんですけど。ちょっと長いですが」

とある場所でのライブ、初めてライブに来たのかなという青年がいた。
我々の音楽をどう聴いていいのかわからない様子で、スタンディングホールの中ほどで途中までずっとつっ立っている体勢だった。表情も硬い。
もちろん自由な楽しみ方でいいと思っているので、そのままでもまったく構わなかったわけではあるのだが。
ライブも終盤に差し掛かった瞬間。彼はネジが外れたように体を動かし手を挙げ表情も笑顔に変わった。(もちろん周りに迷惑のかからない形でね)

彼は自分の力で自分の楽しみ方を見つけたのだと思う。彼の人生にとって最高の瞬間だったのではないかと思う。
ステージの我々が手拍子を煽っていたらその瞬間は体験できなかっただろう(やんないけど)
ステージの我々が強制的に声を出させていたらその瞬間は体験できなかっただろう(やんないけど)
そういうことをするステージが悪いなんてことは全くないし良いところも多分にある。
ただ、個人的に今のスタイルを取るのには理由があって、単純に「自分がそうしたいから」が一番なのだが、
音楽を楽しむのに、どれだけかかってもいいから、自分の力で時に選び、時に間違えながらでも、自分なりの楽しみ方を見つけていって欲しいからというのもあるのだ。


司会者「2つ目の話に関してはこれ以上のまとめはないですね」

レジー「うん。押し付けもしくは上辺だけの一体感からは何も生まれないわけで。別に無理して手をあげなくてもいいんだよ、その代わり体動かしたい!と思ったら誰にも遠慮せず全身で動かしてね、っていうのは多くの心あるミュージシャンの本音のような気がするので、そのメッセージがもっと広く伝わっていったらいいなあと思います」

司会者「わかりました。今回はこの辺で。では次回はどうしましょうか。AKBの諸々の話でもしますか」

レジー「いや、あれは音楽とは関係のない話だからここではしないよ。一旦予定は未定ということで」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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