レジーのブログ(旧)

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ロックインジャパンについての雑記3 - フェスと雑誌の主従関係

司会者「さて、ロックインジャパンについてもこれで3回目ということで」

レジー「今回で完結予定です」

司会者「ロックインジャパンがテイの良い夏のレジャーとなった、そんな中でロッキングオンどうするよ?という問題提起で前回は終わったかと思いますのでその続きを」

レジー「今回考えるにあたって、『別冊サイゾー×PLANETS 文化時評アーカイブス2011-2012』に掲載されている座談会「AKBとボカロの時代にロックと音楽批評は一体何ができるのか?」を再読しました」




司会者「剛力彩芽かわいいなあ」

レジー「ちなみにこの座談会の初出は『PLANETS SPECIAL 2011「夏休みの終わりに」』です。この表紙の有村架純もマジかわいい」




司会者「若手女優トークはこのくらいでお願いします」

レジー「失礼しました。この座談会自体とても面白いのですが、今回特に関係するのは柴那典さんの下記の発言です」

ロック・イン・ジャパンは、ロッキング・オンという活字の会社がそれをやったことで、言論の批評性がフェスのメディア性に従属するものになった。雑誌ジャーナリズムがフェス文化に手を出したことの弊害は誰かが言わなきゃいけなかったことですよ。

司会者「古巣批判ですか」

レジー「批判というよりは、あるべき姿に向かうための前向きな投げかけかと思います。で、この「言論の批評性がフェスのメディア性に従属するものになった」ってのはすごく重要な指摘だなと」

司会者「具体的にはどういうことでしょうか」

レジー「ここからは僕の解釈なんですが、要は「楽しけりゃいいじゃん!盛り上がっちゃいなよ!の前では理屈が通用しない」ってことかなと。JAPANがこれまでやってきたことってのは、多少悪意もこめて言うと「ジャーゴンを駆使して排他的なムラをつくる」ってことだと思います。それを彼らは「批評」と呼んできたわけです。でも、夏の野外で音楽と酒が溢れた場所にそんな辛気臭い話はいらないですよね。フェスという場は「音楽がよりフィジカルに響く場所、頭じゃなくて体で聴く場所」です。JAPAN的な理屈系音楽批評ともっとも相性の悪い空間を自ら生み出してしまった」

司会者「なるほど。つまり、その「生み出してしまった」ものにロッキングオンは「従属」しているということでしょうか?」

レジー「僕はそう思います。一番わかりやすいのが今年初出演でグラスに出るFUNKY MONKEY BABYSでしょう。あれは「盛り上がれれば良い」の最たるもんだと思うんです。実際、ロッキングオン側もわかっててやってるふしもあるんじゃないかな。これはロッキングオンが協力しているGO!FESに、ファンモンが今年出演した際のレポートです」

ファンモンが歌う肯定のメッセージは決して目新しいものではないけれど、それを過剰なほどの熱さと実直さで伝えることにより、他の誰しもが真似できない大きなうねりとなってリスナーの胸を揺さぶっていくというファンモンならではの魔法が、この日のアクトには確かに生まれていた。

司会者「中身はどうあれ熱けりゃ盛り上がるよ、と」

レジー「JAPANの価値観的にはアウトのような気がするんですが、これを許容してたら何でもありになっちゃうと思うんですよね」

司会者「昔は「何でもあり」じゃなかったんですかね?」

レジー「少なくとも立ち上げ当初、このフェスは「自分たちが雑誌で発信する物語を強化するための装置」という位置づけだったと思うんですよね」

司会者「宇野常寛さんのAKB論で言うところの「ブースター」ってやつか」

レジー「そう。だからこそ、00年の初日はエレカシが「ガストロンジャー」「コールアンドレスポンス」をかました後にシュガーソウルZEEBRAラッパ我リヤからDragon Ashっていう「軍団」がステージを占拠したし、2日目は民生スピッツイエモンというシーンの「良心」をナンバガと中村一義でサンドイッチするっていう「世代」を意識した見せ方になってたわけで。さらに、一義が演奏できなかったことでその物語が翌年まで続いた」

司会者「物語の可視化」

レジー「その通りです。「JAPANは毎月革命が起こって大変」みたいなこと言う人がいるけど、このフェスはそういう「革命」を目に見える形で表現するために企画されたんだと思うんですよ。そこで起こる化学反応が、雑誌の論調に正当性を与えるという仕組みです。でも今はどうでしょう。大物アーティストが有名な順に出てくるだけ。もはやジャーナリズムとは関係のない、単なる商売の場ですよね」

司会者「まあロッキングオンもフェス会社みたいになってますからね。しかしいつからそんな風に位置づけが変わっちゃったんでしょうか?」

レジー「僕は06年の矢沢永吉がキーだったと思うんですよね。このときの永ちゃんの出演は唐突だった。少なくとも当時のJAPANの文脈からはかけ離れていたと認識してます。で、みんなタオル投げて楽しい!ってなった。運営サイドとしては日本のロックの歴史の一つを見せたつもりだったのかもしれないけど、僕はあのアクトこそロックインジャパンが「JAPANの物語なんて関係ない、今この時間を刹那的に楽しんだらOK」という方向に転がりだした決定的瞬間だったと感じています」

司会者「最初に「矢沢がターニングポイントだった」と言ってた話がここにつながってきたわけですね」

レジー「で、そんな土壌ができたところに「夏フェス」のお茶の間侵攻が始まって、ロックインジャパンはリア充たちの祭りとしての意味合いを強めていくと」

司会者「世間的な流行の話と矢沢の話は同列で語ってもいいんですかね?位相が異なるような気がするんですが」

レジー「そういう疑義もあると思うんですが、ここではこのフェスの「空気」に影響を及ぼしたものとして同列で捉えてます。結局同じフェスと言っても参加者は毎年違うしこういう議論は意味ないんじゃないかって言う人もいるかもしれないけど、僕はやはりフェスごとに参加者の行動を規定する「空気」みたいなものがあると思うんですよね。で、その空気がじわじわと変わってきてるのでは、ってことをこの3回の記事で言いたかったわけです」

司会者「わかりました。冒頭の伏線も回収したところでぼちぼち終わりに向かいたいと思うのですが、文句ばっかり言ってても仕方ないので最後にロックインジャパンへ何かしら提言をしていただければ」

レジー「そうですね、僕はとにかくこのフェスがもっと「音楽を楽しむためのもの」になってほしいと思ってます。もっと言うと、「音楽を楽しめない人は来たくなくなる」ってのが理想です。で、そこには何らかの「物語」が通底していてほしいなと。そこにこそジャーナリズムを掲げる会社がフェスをやる意義なんじゃないかと。こういう細分化された時代だからこそ、「俺たちから見たシーンってのはこういうものなんだよ」ってのをマーケットへの媚び抜きにして提示してほしい」

司会者「当たり前のことのような気もしますが、そこに立ち返るのが重要と。具体的にこんなことやったらいいとかってのがあればお願いします」

レジー「結局のところブッキングで特色を出すしかないわけですが、まあまずファンモンは出さない方がいいでしょうね。ここは個人的な好みもあるので何とも言えませんが。あとはメガセールスを記録してなくても、推していく覚悟のあるバンドならさっさとグラスでやらせればいい。1回目の中村一義なんて典型ですよね。そういうチャレンジを積み重ねていくことが、このフェスが「音楽」や「物語」を取り戻すことにつながるんじゃないですかね」

司会者「ふむ。何か普通ですね。もうちょっとフェス感のあるアイディアはないですかね」

レジー「そうですねえ。一つ思ってるのは、JAPAN JAMってイベントはすごくいいんですよね。あのカラーをひたちなかにも持ち込めないですかね。例えば1年でなくなったパークステージ、あそこをセッション限定のステージにするとか」

司会者「なるほど」

レジー「もうタイムテーブルも非公開でいいですよ。みなと屋をその辺に移して、ここだけで独立したフェス空間を作ってもいいかもしれない。ここに1日いれば贅沢な音楽がたっぷり楽しめると。今のひたちなかでもシーサイドステージなんかはすごく「音楽に対する純度」が高い場所だと思うんですが、そういうところがもっと増えるといいなあなんて思います」

司会者「わかりました。いい時間になってきたのでこのあたりで終わりたいと思います。3回に渡って語っていただきましたがいかがでしたか」

レジー「そうですね。なんだかんだいろいろ言ってきましたが、たぶんこの先も毎年このフェスには行くと思うんですよね。だからこそ、いい音楽が鳴っていてそれをいいオーディエンスが受け止めている、そういう状況になったらいいなあと思います。今年も楽しみです」

司会者「もう明日ですからね。しっかり焼けて帰ってきてください。次回以降のネタの予定は見えてますか?」

レジー「アイドルネタにいきたいなあと思いつつ、まだちゃんと決めてません。下調べも必要そうなのでちょっと悩みどころですね」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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