レジーのブログ(旧)

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アイドルと自意識、アイドルの自意識9 - アイドルにとって「楽曲」とは何か? SKE48とSMAPとソウルミュージック

レジー「先日TBSラジオで放送された秋元康宇多丸対談を聴きました」

司会者「YouTubeにまるまるあがってたのは削除されちゃったみたいですね。今はポッドキャストで聴けます

レジー「もちろん全てを吐露したわけじゃないだろうけど、本音も含まれてたような気もします」

司会者「何でも狙ってると言われるのが辛い、ってまあそりゃそうですよね。そしてあの対談すらも「狙ってる」と言われるでしょうし」

レジー「「商法」としてやるならもっと違うやり方があるってのもほんとそうなんだろうね。この前BSでやってたドキュメンタリーも見たけど、たぶんあの人あそこまで身を削らなくてもお金なんて儲けられるよ。そもそももう十分あるだろうし」

司会者「「秋元はAKBを使って儲ける金の亡者」みたいな話はやっぱり的外れですね」

レジー「それゆえの不気味さってのもあるけどね。じゃあ何が彼をあんなに駆動させるのか、みたいな。とにかく刺激がほしいっていうシャブ中体質の人なんだと思います」

司会者「ちょうど先日ブログで取り上げたノースリーブスのコンポーザーの人選についても言及してましたね。実験的にやってみたと」

レジー「ここはやっぱりねって感じでした。しかしまああれだけ面白いメンツ集めたのに大して話題になってないよね。みんな「AKBだから」ってのでバイアスかけすぎなんじゃなかろうか。ももクロで同じことやったら大騒ぎが起こりそうなのにね」

司会者「48関連の楽曲で言うと、SKEの「チョコの奴隷」がバレンタイン以降もロングヒットを続けてます」



レジー「いやーこれ超いい曲じゃないか。どストライクなんですけど」

司会者「ちょっと昔のモー娘。を思わせるようなところもありますね」

レジー「そうね。モー娘。の音がある種「先鋭化」していってる中で、48界隈からこういう世界観が出てくるのは面白いね。「真夏の光線」を思い出しました。これも昔好きだったなあ」



司会者「あと間奏部分に「ザ☆ピ〜ス!」っぽいところがありますよね」

レジー「何か意識してるんだろうか」

司会者「作曲は重永亮介さん、編曲は武藤星児さんという方です。この武藤星児さんっていう方は「チームB推し」とか「ヤンキーソウル」とかをアレンジされてるみたいですね」

レジー「48グループがアッパーな曲をやる場合の選択肢の一つなんだろうねこの方は。いやーしかし「チョコの奴隷」はほんとツボですよ。この前のみいちゃんの「君に恋をした」と同じタイミングでこういう曲が出てきて喜ばしいです。で、そんなことをちょうど思っていた矢先にSMAPの「Mistake!」を聴いたんですけど、これも超かっこいいじゃないですか」


SMAP - Mistake (2013.02.11 SmapSmap) [HD|720p] 投稿者 makino-tsukushi

司会者「カウントダウンTVで見たんですよね」

レジー「タイムシフトでチャートだけチェックしてて、飛ばそうと思ったんだけど何となく見てみたんだよね。そしたらすごい良かった」

司会者「いしわたり淳治が作詞です。作曲がHIKARI、アレンジがCMJK」

レジー「淳治さんほんと手広いね。でも今回注目すべきはそっちじゃなくて、作曲のHIKARIさんですよ。これまで存じ上げなかったんですが、wiki見てびっくりした」

司会者「ELTの「ソラアイ」「恋文」を作曲してるんですね」

レジー「そう。これはびっくりした。ELT2大名曲を書いてる方だったとは。そりゃいい曲なわけだよ。この2曲の知名度ってどれくらいなのかな?曲の出来の割には評価が不当に低いような気もするんだけど」





司会者「ELTは初期のインパクトが強すぎますからね」

レジー「2曲とも2004年リリースで、「恋文」は紅白で歌ってるんだ。知らなかった。このタイミングでなんでこういう曲が出たのかよく知らないんだけど、ELTにとって2004年は当たり年だったんだねえ」

司会者「kjがこのあたりの曲好きなんて話もありますよね」

レジー「そこから「Wipe Your Eyes」につながってるんだもんね。そういやひたちなかで見たなこのコラボ。もっちー声量なくて残念だった」

司会者「去年「道との遭遇」で見たときもそんな感じでしたね」

レジー「うん。デビューのときからそんなに歌うまい印象はないんだけど、まあELTの話はいいや。SMAPの「Mistake!」ですよ。何か「SMAPの曲面白いんじゃね?」ってなったときの曲と同じようなにおいを感じるね」

司会者「このあたりは「ジャニ研!」ちゃんと読んで勉強してから何か述べた方がいいと思います」



レジー「確かに。あれずっと積読になってるんですよ。そろそろ読まなくては」

司会者「SMAPは去年も山口一郎を起用したりといろいろなトライをしていますね」

レジー「アルバムに参加してる人たちとかもね。このアルバム聴いてないから結局こういう人選でいい作品になったのかはよく知らないんですが。でも個人的には「ロキノン」への接近よりもこういう職業作家的な人とやる方が刺激的だな」

司会者「「え、この曲もこの人が書いてたんだ?」みたいな驚きはそっちの方がありますよね」

レジー「そうそう。もちろんシンガーソングライター型の人がアイドルの曲書くのもそれはそれで面白いんだけど、予定調和というかあんまり狙いすぎてる感じになるとちょっとねえ」

司会者「確かに。ちなみに、「チョコの奴隷」も「Mistake!」もいわゆるソウルミュージックが下敷きになってる感じですよね」

レジー「そうですね。これ系の音好きなんだけど何て言語化していいのかわからなくて。ツイッターに投げかけたら、ライターの宇野維正さんからこんなレスをいただきました」







司会者「さすが音楽ライター」

レジー「ね。ツイッター便利すぎる」

司会者「この辺のジャンルは知ってるんですか」

レジー「いや、知ってると言えるほどには知らないです。フィラデルフィアソウルはわかるよ。昔オザケン聴いてた時に学んだ。当時から「強い気持ち・強い愛」みたいなストリングスもホーンもがっちり鳴ってる曲好きなんですよ」

司会者「筒美京平の得意分野らしいですね」

レジー「そうみたいね。いくつか有名どころ調べてたんだけど、こういうのとか超好み」



司会者「かっこいいですね」

レジー「この辺もっと掘り下げたいな。あとサルソウルは不勉強で知りませんでした。これもすげーかっこいい」



司会者「確かに「チョコの奴隷」と同じムードを感じますね」

レジー「あとフォロワーさんでいろんなジャンルに詳しくてその中で最近はアイドルどっぷりっていうすごく今時な音楽遍歴をたどってる模様の@DubTheWorldさんからもこんな指摘が」




司会者「ブルーアイドソウルね。確かに」

レジー「「チョコの奴隷」にぴったりくるこのジャンルの代表曲を出せるほど知らないんだけど、雰囲気はわかる」

司会者「こうやって見ると、アイドルソングと言ってもバックグラウンドにはいろいろ流れているということがわかりますね」

レジー「そうね。で、ぼちぼちまとめに入っていきたいんですが。僕宇野常寛さんの有料メルマガをとってるんですけど、その中にあったこんな一節が気になっていて」

おそらく、アイドルやV系バンドの楽曲だけを単体で批評していい/悪いを論じることにほとんど意味はない。この種の楽曲はアイドルやバンドメンバーのキャラクターを消費する総合的な体験の一部でしかなく、だとすると楽曲がその体験の中でどう作用しているのかを論じるという視点や、そのアイドルを応援する(消費する)という総合的な体験を論じるという視点がないと意味がないことになる。同じことがアニメソングやボーカロイドの楽曲にも言える。

司会者「アイドルにとって楽曲はあくまでも「キャラクターを消費する総合的な体験の一部」でしかないと」

レジー「この文章で宇野さんが言わんとしていることは理解しているつもりなんですが、僕が思うのは「アイドルやV系バンドの楽曲だけを単体で批評」することは決して「ほとんど意味はない」ことではないよなと。少なくとも「音楽が好き」な人にとっては。「これいい曲だなー→これ誰が作ってるんだろう→歴史的に見てどういう流れの中にあるんだろう」って話は「総合的な体験」とは関係なくできるんじゃないかなと思いました」

司会者「特にアイドル周辺に関しては、いろんな作り手が介在する分むしろ他のジャンル、それこそ自作自演を絶対善とする「ロック」よりも音楽的に豊饒な場合もありますしね」

レジー「うん。だから「アイドルの曲なんて聴く価値ない」っていう言説に対しての反論として「いや、アイドルの曲は単体で評価しても意味がない、総合的な体験の一部として位置つけるべき」っていうのは一つの正解だとは思うんだけど、オルタナティブとして「いや、聴く価値のある=掘り下げたりすると面白い曲もたくさんある(もちろん「聴く価値ない」曲もたくさんあるけど、それはどのジャンルでも同じですよね)」というのもあると思うんですよ」

司会者「この辺はそれこそ宇多丸さんだったり、あとベボベ小出さんだったりがそういう立場から発言してますよね。この二人の対談も聴きごたえがありましたね。最初に紹介したリンクからポッドキャストで聴けます」

レジー「「楽曲派」なんて言葉もややもするとちょっと揶揄するようなニュアンスが含まれる場合が多いと思うんだけど、脊髄反射的に「はいはいサブカルワロス」みたいな反応をするんじゃなくて、そういう楽しみ方がもっと確立されていいと思うんだよね。最近アイドル論、といっても大半はAKB論だったりすると思うんだけど、まあいろいろあるじゃないですか。これ系の話って基本的には宇野さんの言う「楽曲は総合的な体験の一部」っていうスタンスから始まることが多い印象で、それゆえ「アイドル論(本格的なものから俗流社会学っぽいものまで)」はあっても「アイドルソング論」ってあまりないなあと。それこそさっき挙げた2人くらいでしょ、「歌手としてのアイドル」について言葉を持ってる人は。あとダイノジ大谷さんか」

司会者「ロキノン的音楽評論からももちろん無視されてますしね」

レジー「そうねえ。実際問題としてあんま需要もないんだろうね。ガチなアイドルファンは楽曲について理屈こねるより現場行って握手する方が楽しいだろうし、って話は以前もしたところです。まあただ、今回SKE48とSMAPからソウルミュージックの歴史に接続できたわけじゃないですか」

司会者「これってまさに、年末の洋楽聴こう運動どうよってネタの中で出てきた「ルーツを探る」って話ですよね」

レジー「そうそう。こういうある種スタンダードな、というか「古くからスタンダードとされている」と言った方がいいのかな、そういう音楽の楽しみ方がアイドルソング起点でできるんだよと。アイドルソングを「キャラクターを消費する総合的な体験の一部」として捉える考え方ももちろんあると思うんだけど、一方でアイドルソング単体を取り出したとしてもそれを音楽の歴史の中に位置づけることも可能ですよね、というsuggestionでした。単純に「チョコの奴隷」も「Mistake!」もかっこいいので、アイドルに関与ない方もぜひ聴いてみてください」

司会者「わかりました。こんな感じで今回は終わりましょうか。次回はどうしますか」

レジー「そうですねえ。この前も書いた「ソーシャル化する音楽」ちょっとずつ読んでるので、キリのいいところまで行ったらそれについてやるかも」



司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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