レジーのブログ(旧)

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パスピエ『フィーバー』リリースにあたってインタビューを敢行しました

レジー「前回のエントリーでも最後ちょこっと触れましたが、パスピエの新曲『フィーバー』が3月20日にリリースされます」



司会者「シングルとしては初リリースですね。パスピエについては去年の秋ごろ年初にそれぞれこのブログで取り上げています」

レジー「PVも公開されました」



司会者「初めてメンバーが実写で登場してますが、顔は見えそうで見えない感じです」

レジー「このあたりの意図については先日成田ハネダさんとツイッターでやり取りしました」







司会者「「顔を見せないバンド」から徐々に生身のパスピエを見せていく、という流れを意識していやっていると」

レジー「バンド運営に関する明確な戦略があるのが面白いですね」

司会者「このブログで何度も扱っている「自己表現至上主義」的な立場に立ってる人たちは「戦略」みたいな概念の匂いがした瞬間に「あざとい」「マーケティング(笑)」「そういうことを考えずに爆発した表現衝動こそ本物」みたいなことを言いそうですが」

レジー「そういうこと言う人もいるだろうけど、「自分たちの表現を的確に伝えるための手段を考え抜く」なんて当たり前のことだよね。その「当たり前のこと」に考えの至らないミュージシャンが多いってだけで。僕は全面支持です」

司会者「このあたり、パスピエというバンドがどういう考え方で動いているかってのは興味深い部分ですね。直接聞いてみないとわからないことではありますが」

レジー「そうなんですよ。というわけで、直接聞いてみようと思ってアプローチをしてみたらなんとコンタクトがとれました」

司会者「ん?どういうことですか?」

レジー「僕パスピエのこと好きです、こんなブログやってます、パスピエの内面にもっと迫りたいので、メールで良いのでインタビューさせてください!ってお願いしてみたんですよ。メジャーデビューしてる人たちだし個人ブログからのアプローチは難しいだろうなあと思ってたら、なんと快諾していただきました」

司会者「ワーナーさん意外とフレキシブルですね」

レジー「ね。びっくりしましたよ。というわけで、バンドのこと、新曲のこと、いろいろと質問してみました。回答いただいたのはボーカルの大胡田さんとキーボードの成田さんです。いちブロガーの質問に丁寧に答えていただいてほんとに感謝してます」

司会者「「メールで質問を投げる→それに関して文面で答えていただく」というスタイルで取材をしたので、回答内容についてはお二人が書いてくださった文章をそのまま掲載しているという理解でよいですかね」

レジー「そうですね。一部句読点とかカギかっことかいじって読みやすくなるようにはしてますが、基本的にはご回答いただいたものそのままです。文面からもお二人の個性が出ていると思いますので、そのあたりも感じ取ってもらえれば。それではお楽しみください」

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■今回はこのような機会を与えていただきありがとうございます。私がパスピエのことを知ったのは2011年の秋ごろで、初めてライブを見させていただいたのもその時期でした(2011年11月の下北沢BASEMENT BAR)。当時と比べるとライブの動員も増え、パスピエというバンドの存在が着実に浸透しつつあるように思いますが、「自分たちのやっていることがリスナーに届いてる」という手ごたえを感じる瞬間はありますか。

成田「動員っていう事実に対してその都度の喜びはありますが、まだ実感はないです。リスナーにというよりはメンバー間のパスピエ像がだんだん色濃く出せるようになってきたかと思います」


■12月にZEPP TOKYOでのイベント出演がありましたが、普段より大きなライブハウスで様々な人気アーティストと同じステージに立ったことで何か影響を受けた/触発された部分はありましたか。先日下北沢GARAGEでのライブを見させていただきましたが、私がその前に見た新宿レッドクロスでのライブ(および過去何度かライブハウスで見たライブ)と比べてバンド全体がものすごく堂々とした感じになったなあという印象を受けたのですが。

大胡田「12月のライブでももちろんですが、ライブでは毎度何らかの発見があります。それは自分の外側からも内側からも。会場が大きくなれはなるほど、歌も、気持ちのような部分も遠くまで届けなければいけないな、と感じたので、今年は「もっと近くに感じてもらう」ということを意識しようと思っています」

成田「小さいライブハウスだと人ひとりひとりがよく見えて、「フロアに届ける」というよりは個人個人に届けと思ってるところがあったかもしれないです。大きなライブハウスや野外、しかも大勢の人がいるところでやるとひとりひとりを見る余裕はないので、「一つの団体、一つの塊」を相手にライブをするんだという気持ちになれたのが大きいかもしれません」



■下北沢GARAGEのライブでは、今まで以上にステージを動き回って全身でパフォーマンスする大胡田さんが特に印象に残りました。オーディエンスとコミュニケーションを取ろうという気持ちがより強く出ていたように感じましたが、ライブの回数をこなしていく中でステージに立つ際の意識として変わった部分はありますか。

大胡田「あります。今まではすこし距離を置いていたようなところがあったのですが(これは悪い意味ではなくて、表現の方法のうちのひとつ、として)今年から、ライブへ来てくださった方ともっと近づこうと試行錯誤しています。自分が発信したことにお返事が来て、それをすぐに感じられることってライブならではのことだと思うので。楽しめたらいいなと思って。いっしょに」


「ロックフェスがきっかけでバンドを組もうと思った」という成田さんのエピソードもあるように、パスピエというバンドは「肉体的で、記名性の高いバンド」だとライブを見るたびに実感します。一方で、それとは対極の「匿名性」を重視する相対性理論やその界隈のバンドと同列で語られることも多いです。このような周囲からの評価にギャップを感じることはありますか。

成田「それもう言われすぎて慣れましたね(笑)。ギャップはありましたよ。ただ、カテゴライズしてもらうと一歩目が踏み出しやすくなるんで、初めて流通盤出したときに自分らの気持ちは置いといて「パスピエってこんなバンドだよ」と認知されたのはよかったかなと。ただその分、そういうバンドなんだってイメージがついちゃうとそれが天井になっちゃうので、なにか別のアプローチをしていかなきゃなと思ってやってました」


■楽曲作りの際には「家庭のスピーカーや音楽プレーヤーのイヤホン」で聴かれることと「ライブハウス」で聴かれることのどちらを強く意識していますか。アレンジの緩急とそれを生かしたパフォーマンス(『電波ジャック』で「2番のAメロで音数を減らして、それに伴ってハンドクラップを煽る」など)を見ると、最初から「ライブでの盛り上がり」を想定した楽曲制作をされているのでは?と想像しているのですが。



成田「曲によりけりですね。曲が出来上がった後で、前者寄りの曲ならライブ用にアレンジを、後者寄りの曲ならレコーディング用にアレンジを少し加えます。キーボードだけでいうと、音源とライブは結構違う事をやってますよ」


■今回リリースされるシングル『フィーバー』についてお聞きします。『名前のない鳥』『ON THE AIR』ではパスピエの「ポップで爽やかな側面」が前面に押し出されていたと思いますが、今回の『フィーバー』では「妖艶で怪しげな側面」が強調されているように感じました。この曲を通してバンドのどんな魅力を知ってほしいと考えていますか。

大胡田「より、生に近いパスピエ」

成田「熱量ですかね。あとバンドでしか出せない部分を求めているので、そこを前作と比べてみてほしいです」


■一聴して耳触りの良い『名前のない鳥』『ON THE AIR』のような曲でなく、『フィーバー』のような「ちょっとくせのある、ひねくれた曲」を初のシングルとした狙いがもしあれば教えてください。

成田「1stシングルですし、新しいイメージを持ってもらいたいと思ってます」


■『フィーバー』の歌詞は「左目が溶け出した」「ピンクのケロイド」などいろいろな解釈のできる「イメージワード」が並んでいます。このような歌詞を書く場合と『ON THE AIR』や『最終電車』の歌詞のように具体的な情景描写をする場合では、大胡田さんの中では何かしらの「モード」の切り替えが行われているのでしょうか。

大胡田「モードの切り替えと言うのかはわかりませんが、確かに、歌詞の書き方には違いがありますね!確かに!たとえば『フィーバー』は「フィーバー」という単語から広げていった歌詞なので、お話の流れよりもテーマを大切にして書いています。『ON THE AIR』や『最終電車』は見えている景色や、頭の中の物語を文字に起こす、というふうに書いています。ほかにもいろいろありますよ」


■今回カップリングの1曲として、大野方栄さんが1983年にリリースした「Eccentric Person, Come Back To Me」のカバーが収録されています。成田さんがルーツと公言されている80年代の日本のポップスは若いリスナーにとっては必ずしもなじみのあるジャンルではないと思いますが、このシーンについて「こんなに面白い音楽があるんだよ」と紹介したい気持ちはありますか。



成田「ありますね、その言葉通りです。単純に自分らでやってみたかったというのもあります」


■「Eccentric Person, Come Back To Me」のボーカルスタイルはこれまでのパスピエの曲とは異なるように感じましたが、実際に歌ってみての発見や難しかったことなどあれば教えてください。

大胡田「早口楽しいです。あと、歌詞に入っている言葉から時代を感じました。興味深いです」


■個人的には、パスピエの曲からは80年代の日本のポップスだけでなく、たとえばピチカートファイブやJUDY AND MARYなど90年代のJ-POPからの影響も感じられます。楽曲制作において、この時代のシーンから何かしらインスパイアされている部分はありますか。

成田「この時代のシーンからインスパイアされてるのは、その時代感ですかね。やっぱり、その時代のポップミュージックにリアルタイムで触れてこなかったので、その類の音楽を聴くたびになんか新鮮なんだけど、頭の片隅に引き寄せられるものがあって」


■山下智久さんに提供した『怪・セラ・セラ』もまさに「パスピエ印」の一曲だと思いました。自分たち以外の方に楽曲を提供するにあたって、普段の制作と異なる部分はありましたか。



成田「この曲はもともとパスピエの新曲として作っていた曲なので、作曲面の心がけはなにも変わらないです。歌詞については、言葉のひっかかりやすさを意識して作りました」


■今回は男性アイドルへの楽曲提供でしたが、もし女性アイドルに対して同様の機会があるとしたらどんな楽曲を提供したい/世界観を提示したいですか。(もちろんいろいろなタイプのアイドルがいますが、「自分がイメージするアイドル像」を想定してお答えいただければと思います)

大胡田「ものすごく偶像めいたものを書いてみたいです」

成田「上にもあるように、山下さんのはもともとパスピエの曲を提供させていただいたので、女性アイドルの場合は・・・というのはわからないです。ただ、誰に提供する際も「誰々用に書いた曲」というよりは「成田ハネダの書いた誰々の曲」になるようには心がけたいです」



■4月にはARABAKI ROCK FEST.13への出演が予定されています。大規模ロックフェスを通してバンドというフォーマットを「発見した」成田さんですが、出演する側として何か特別な意気込みがあったら教えてください。

成田「当時の自分に教えてあげたいですね」


■ARABAKI ROCK FEST.13の他の出演アクトで、「同じフェスに出られて嬉しい!」「ぜひ見たい!」という人たちがいたら教えてください。

成田「みんな見たいですが・・・やはりフェイバリットでもあるyanokami(矢野顕子さん)」


■最後に、この先日本の音楽シーンもしくはポップカルチャー全般においてパスピエはどんな存在になりたいか、目標や野望があればお願いします。

大胡田「二度見しちゃう。二度、目が合ったそのときには触れずにはいられない。そんな存在」

成田「カルチャーにおいてのアプローチができたらもっと面白くなるだろうなーと思います。まだまだ模索中ですが・・・」


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司会者「特に面白かった部分とかあれば」

レジー「やっぱり「ポスト相対性理論」的な言説には違和感を感じていたんだなーと。で、それを逆手にとって・・・っていう発想が、最初に話した「戦略的」みたいな部分につながっているんだなあと思いました」

司会者「歌詞の書き方の話は、大胡田さんの回答を見る限りは何かしら新しい気づきがあったのかもしれないですね」

レジー「もしそうだったら望外の喜びであります。成田さんの「カルチャーについてのアプローチ」ってのも期待ですね」

司会者「4月に「KAWAii!! MATSURi (カワイイマツリ)」への出演も予定されてますが、そっち寄りの動きとも共振していくと面白いですね。海外へ、みたいな話もあるかもしれないですし」

レジー「そうね。どんどん飛び火していったらファンとして嬉しいなと思います」

司会者「わかりました。ではぼちぼちまとめていただけると」

レジー「今回に関しては、とにかく答えていただいてありがとうございましたってのが一番ですね。みんなunBORDEのアカウントフォローしましょう。あとは山ピーの「怪・セラ・セラ」も結構売れてるんだよね。サカナクションにとってSMAPの曲書いたのが世間的には結構大きかったように、パスピエにとっても一つのターニングポイントになるのかなと。「ブレイクしそうなアーティスト」のまま消えていく人たちもたくさんいますが、パスピエはぜひネクストステージに到達してほしいなと思います」

司会者「このブログが多少なりとも貢献できれば言うことなしですね」

レジー「ほんとそうね。こういう当事者からの「生声」を聞くのはすごく面白かったので、機会があればまたやりたいですな。というわけで今回はこの辺で。次回はまた平常運行に戻ります。積み残しになってる『ソーシャル化する音楽』の5章についてやりたいと思います」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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