レジーのブログ(旧)

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シティポップが盛り上がる今こそスムースエースを再評価しようの巻

司会者「4月もあっという間に半ばに差し掛かっています」

レジー「まだ微妙に寒かったりするけどもう春だね。新入社員や新入生と思しき人たちもたくさん見るし」

司会者「初々しいですよね」

レジー「ねえ。俺にもああいう時代があったんだろうか。入社して結構早いタイミングから「態度は管理職」とか言われてたけど」

司会者「新入社員絡みで言うと、カロリーメイトのこんなCMがありますね」



レジー「こういうのにぐっとくるのは自分がおっさんになった証拠なんだろうか。これ見てYUKIのポカリのCM思い出した。これも大塚製薬だね」



司会者「懐かしい」

レジー「ジュディマリ解散の直前だよね。何か新しいステージに行く、ってのを表現するのにこういう「一人で力強く歌う」みたいなのはお決まりなんだろうか」

司会者「4月ですし何か新しいことを始めたいですねえ」

レジー「そうねえ。そういう意味では4月に出るクイックジャパンに自分の原稿が初めて載ったってのはタイミング的に良かったな」



司会者「このブログの元ネタであるkenzeeさんこと中尾賢司さんと見開きで同じページに掲載されてます」

レジー「いやーほんとブログ始めたころにこんなことになるとは思いませんでした」

司会者「kenzeeさんが今回の件について言及してくださってましたが、その中でコラムページを書く際のコツとしてこんなことを言っていました」

QJのコラムでもいっぱい面白い人いるんだけど音楽評とかでとにかく「この新人は世間に知られてないけどスゴイんだ!こんなに新しいんだ!」で終始しちゃう人がいる。つまり「世間にあまり知られていないインディーズ、または新人」を「広くボクが伝える」という論理。ボクは初めからこの論法の逆張りを考えていた。なるべく、誰でも知ってる有名アーティストを取り上げる。(Zeebra、KREVA、BOOWY)で、ホメない。っていうかホメるホメないの別次元の抽象的な話する。でも最後はなんかイイ話だった風で終わる。みたいなことは考えてやってきた。

レジー「こんなこと考えて書いてたのか。てか自分の書いたものがこのパターンになってる気がして微妙に恥ずかしい。機会があればもうちょっといろんなこと意識しながら書きたいな。もう入手できますので、本屋に立ち寄った際にはぜひ読んでみてください」

司会者「そのkenzeeさんですが、相変わらずaikoマラソンを続けています」

レジー「ほんと大変な企画で頭が下がります。で、今取り上げているアルバム『秘密』に関する話の中で、こんな一節に出会いました」

そういやaikoサウンドって結構ファットなオケなのになんでコーラス入れないんだろう。自分以外の声が入るのがイヤだから? そんなバカな。スムースエースみたいなコーラスグループと相性はいいと思うのだが。

司会者「スムースエース」

レジー「意外なところで意外な名前に出会ったなあと」

司会者「どのくらいの知名度なんですかね」

レジー「どうなんだろうね。大ヒット曲があるわけでもないしねえ。ただ、この人たちって今の時代に改めて聴かれてもいいグループなんじゃないかなあと思ってるんですよ。というわけで、今回はこの人たち起点で話を広げていこうかなと」

司会者「わかりました。スムースエースの説明をしておくと、2000年にメジャーデビューしたコーラスグループです。デビュー当時は4人、今は2人で活動しています」

レジー「サイトにヒストリーがまとまってるんだけど、早稲田のアカペラサークル出身で前身のバンドにゴスペラーズの村上てつやがいたってのはその筋ではわりと知られた話ですね。てか2人なんだよなー今。実は4人時代の音源しか知らなかったりする」

司会者「オリジナルのフルアルバムは4人体制で4枚、2人になってからは1枚出してますね」

レジー「しかし売れなかったなあ。2000年初頭って、ハモネプが始まってアカペラブームになったタイミングなわけで。もうちょっと注目が集まっても良かったはずなんだけど、あんまりそっちの流れとはリンクしなかったよね」

司会者「イメージ持ってもらうために音源貼っておきましょうか」

レジー「代表曲ってのがあるかわかんないけど、多少なりとも有名なのはこれなのかしら」



司会者「ザ・コーラスグループって感じですね」

レジー「もうちょっとアッパーなやつだとこういうのとか」



司会者「ふむ」

レジー「で、なんでスムースエースが今聴かれてもいいんじゃないかって話なんですけど、最近シティポップ再評価みたいなムーブメントあるじゃないですか」

司会者「かせきさいだあが『ミスターシティポップ』なんてアルバムを出したりしましたね。昨年のマイベスト10枚でも取り上げました



レジー「去年山下達郎とかユーミンのベスト盤が売れたってのも、もちろんおじさんおばさんリスナーが動いたってのもあるんだろうけど、そういうシーンの流れとリンクしてたんだよね。僕はあっぷるぱいが好きです」





司会者「このあたりの流れは岡村詩野さんのライター講座の方々が出した『asatte増刊 Year In Music 2012~2013』の2012年総括鼎談で詳しく触れられています」

レジー「これすごい面白かったので読んでない方はぜひ読んでみてください。地場のシーンの流れからアイドルの話までフラットに語られてました。その中にあったシティポップに関する岡村さんの発言を一部引用したいと思います」

というのは、あの辺の音楽っていうのには、一見、パンクだとかオルタナティヴな感覚、あくまで音の質感としてのオルタナティヴ・ロック的な物とはかけ離れた物として今まではちょっと「ダサい」と思われていた。ある種、シティ・ポップって言ったらエッジが無くて、誰にでも聴きやすい物だと思われていたものが、それが割と方法論の面白さだとか、感覚的にそういう物をダサいと全く思わない世代からの見直しというのが起こっているのが今だと思うんだよね。

司会者「なるほど」

レジー「一義的な「ロック」から自由になった時に「普通にいい音楽」が作れるんじゃないか、みたいなことかなあと思いました。で、なんかこういう動きの中でスムースエースを捉えなおすことができるんじゃなかろうか、ってのが今回の主題なんですけど。改めてアルバム何枚か聴いたんですけど、結構豪華な人が関わってるのね」

司会者「顕著なのはセカンドの『For Two-Piece』ですかね。高橋幸宏や細野晴臣プロデュースの楽曲が入ってます」

レジー「細野さんプロデュースの『星空と帰り道』はベース細野晴臣、ギター鈴木茂、ドラム林立夫、ピアノ佐藤博ですよ。この動画はライブバージョンだから原曲とアレンジがちょっと違うんだけど」



司会者「その顔ぶれって、ティンパンアレーじゃないですか」

レジー「まさにシティポップの源流ですわ。自分がアカペラやってた頃は、結局「コーラスがどうか」、もっと言うと「アカペラでコピーできそうか」みたいなすごく偏った耳でしか聴いてなかったってことを今回改めてこの人たちの曲聴いてみて思った。トラックのいろんなところにシティポップ的な意匠が取り入れられてるし、それゆえのコンポーザーの人選だったり、いろいろ考えられてたグループだったんだよね。コーラスもあくまでも楽曲の気持ちよさを増幅させるための仕掛けでしかないというか」

司会者「3枚目のアルバムのタイトルに『AOR/DAY』なんてジャンルの名前を使ってたり、ルーツを結構わかりやすく打ち出してたんですね」



レジー「ほんと全然そういう視点がなかった」

司会者「『For Two-Piece』のジャケットも山下達郎の作品を手掛けていた鈴木英人さんのものです



smooth.jpg

レジー「もろなオマージュじゃんね。なんでこれ大学生のころ気がつかなかったんだろうか」

司会者「山下達郎のカバーも結構やってるんですよね」



レジー「そうなんですよ。で、ちょうどkenzeeさんはaikoを取り上げる中でスムースエースの名前を出してましたけど、彼女も実はそっちの文脈の人なんですよね」

司会者「kenzeeさんの記事にはたびたびキャラメルママの話なんかが出てきます」

レジー「昔テレビでシュガーベイブのカバーやってたしそういうのが好きなんだろうね。何気なく検索したら動画あった。これ「LOVE LOVE 愛してる」だよね。10年以上前。便利な時代だ」



司会者「kenzeeさんがaikoを取り上げてるのもシティポップ再評価の一環なのか」

レジー「あれはまた別の動機があるから違うと思うけど。まあaikoもそういう切り口で聴かれても面白いかもね。こんな感じで「最近のシティポップ再評価の流れでスムースエースも再評価されるべきでは?」って話をしてきたわけですが、加えてこのグループの先進性というか時代の先を行っていた点を2つあげたいなと思います」

司会者「はい」

レジー「まず1つ目ですが、さっき山下達郎のカバーを紹介しましたけど、この人らはいろんなカバーアルバムを出してるんですよ。そもそもの出自がアカペラグループなわけで、もともとは「既存の曲をアカペラアレンジでカバーする」ってことをやっていた人たちだと推測されます。そういうDNAを落とし込んだ作品がいくつもある」

司会者「2002年にJ-POPのピアノカバーアルバムを出したのが最初ですね」



レジー「これすごくいい出来なんですが、特筆すべきは時期ですね。徳永英明より3年も早いんですよ。今のJ-POPカバー氾濫時代の10年前に実はこの人たちが決定版を作っていたと。ここはもっと広く知られるべき。で、2つ目はこの人たちのメジャーデビューシングルなんですが」

司会者「2000年9月に『サクラ』でメジャーデビューしてます。以前の結婚式BGMの回でも取り上げた曲ですね」





レジー「僕が着目したのはこのタイトルなんですけど。2000年って福山雅治の『桜坂』が出た年ではありますが、まだ「桜ソング」ってそんなにポピュラーじゃなかったんですよ」

司会者「有名なこちらのブログで「桜ソング」をカウントしていますが、森山直太朗、河口恭吾、ケツメイシあたりから加速度的に数が増えていきますね」

レジー「確かこの曲はテレ東の番組の企画かなんかで作ったものだったと思うんですが、「桜ソング」ブームになる前にナンバーワン桜ソングを産んでしまっていたと」

司会者「ナンバーワンって、単に思い出のワンシーンと結びついてるだけでは」

レジー「大学の入学式で新入生向けにストリートライブやって、桜の花びらがちょうど舞ってる中でこの曲歌ったのはほんといい思い出ですわ。いや、でもそういうの置いといてもこれほんといい曲ですよ。このサビはずっと歌い継がれるべき」

だれにも予想できない明日がやってくる
また今日も心ときめかす
だれも知らないあなたがあなたのなかにいる
信じて 描いた未来 駆け抜けてる

司会者「冒頭で紹介したような広告に使われてもいいですよね」

レジー「ほんとそう思うわ」

司会者「ではぼちぼちまとめていただきたいんですが、今回はシティポップっていう流れの中でスムースエースがもっと聴かれるべきではという話をつらつらとしてきました」

レジー「はい。カバーとか桜ソングの話も含めて、実は今の日本の音楽を考えるうえで重要なグループなのではと思っています。単純に音もいいしね。ジャンクフジヤマとか一十三十一とか好きな人はきっと気に入るはずなのでぜひ。まああとはあれだね、こういう90年代後半からゼロ年代初頭くらいに出てきた「売れたか売れてないかようわからん、でもどっちかというと売れてない」みたいなポジションの人たちの話するのは単純に楽しい」

司会者「以前のラズマタズとかスマイルの話やった記事みたいなやつね

レジー「何かしらピンと来る人がいたら嬉しいです。ただ、真面目な話、そういう時代の埋もれっちゃてる音楽の中で、今の時代の音と共振してるものって結構あるんじゃないかと思うんですよ。堅苦しく「ルーツを探る」とかやんなくても、それこそブックオフのたたき売りコーナーに置いてあるようなCDから今に通じる空気を感じられたりするわけで。シーンの時間軸が曖昧になってる時代だからこそ起こる偶然の一致というか、そういう視点を提供できたらいいなあと思います」

司会者「わかりました。では今回はこの辺で。次回はどうしましょうか」

レジー「この前のカバーに関する記事でいくつか気になる反響があったのでそれについてもやるかもしれませんがもうちょっと考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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