レジーのブログ(旧)

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「巨大なアーカイブ」に埋もれた90sJ-POPを勝手に再評価する新企画

司会者「先日のtofubeats『lost decade』についての記事ですが、ご本人にも読んでいただけたようです」







レジー「嬉しい!」

司会者「『エイリアンズ』から影響を受けてるんですね」

レジー「面白いよね」

司会者「『エイリアンズ』と『水星』の間に約10年間あります」

レジー「この間にも「拡張現実」的な世界観を歌ってる曲があるんだろうなあ。見つけたら紹介したいと思います。で、最近『水星』のこのカバー話題になってますね」



司会者「IKKUBARUというインドネシアのバンドだそうです。マルチネでフリー音源が落とせます

レジー「かっこいい。てかインドネシアのシーンってどうなってるんだろ。ファンコットしか知らないからこんな音出てくるとびっくりするわ。あとこれはちょっと前のですが最近知ったやつ」



司会者「OK?NO!!というユニットで、「遅れてきた渋谷系」なんてコピーがついてますね。最近2作目のアルバムが出ました

レジー「この人たちすごいツボです。ほんとこういう音には抗えないわ」

司会者「なんでこういう音になってるのかは気になるところですね」

レジー「うん。その辺また改めてやりたいなと思ってます。とりあえず直近で出た『Party!!!』ってアルバムすごいいいよ」

司会者「わかりました。で、今回はどうしましょうか」

レジー「はい。前回の記事で「ブックオフやツタヤが巨大なアーカイブとして機能している」って話をしたじゃないですか」

司会者「いろんな時代・ジャンルの音楽がフラットに並んでいてそこと接続することで新しいものが生まれてくる、tofubeatsやの子がそうだったように、という話でした」

レジー「で、これってamazonにも同じことが言えると思うんですよ」

司会者「確かに何でも買えますからね。各店舗の在庫に左右されるブックオフやツタヤよりもある意味では巨大なアーカイブですね」

レジー「そう思います。で、まさにそんな話を先日ツイッター上でしてたところだったんですよ。きっかけはこのツイートです」




司会者「確かに今1円でいろいろ買えますよね」

レジー「で、次のこのツイートで僕のテンションはマックスになりました」




司会者「この名前の羅列でどのくらいの方に伝わるんでしょうか。90年代半ばから後半に活動していた日本のバンドですね。CDバカ売れの時代でしたが、大ヒット!というような曲には恵まれなかった人たちでもあります」

レジー「試しに90s好きの若いフォロワーさんに一部のバンドについて聞いてみたんだが知らないとのことだった」

司会者「おそらくリアルタイムでその時代を通過してる人じゃないとピンとこないんでしょうね」

レジー「きっとそうなんだろうなあ。で、この流れの中でこんなことになったんですよ」







司会者「ほう」

レジー「というわけで、新企画をスタートさせたいと思います。タイトルはこちら」


あの1023円で何が買えたか?
-もはや誰も顧みない90sJ-POPを勝手に供養する-



司会者「1023円、つまり341円×3枚ということですね。1円+送料340円」

レジー「はい。アマゾンを巡回して、「1円で買える90年代半ば~後半デビューのさして売れなかった人たち」のCDを3作品発見して回収します。で、その中身について自分の思い出も交えて話をすると」

司会者「今回がその1回目ということですか(アクセスにつながらなそうな企画だな)」

レジー「僕なんだかんだ言ってこの時代にこのくらいの売れ方してたバンドって大好きなんですよね。ある意味一番の得意分野と言ってもいいかもしれない」

司会者「まあ確かに、音楽聴き始めた原体験と結びついてる時期ですからね」

レジー「そうそう。友達みんなでNHK-FMのミュージックスクエア聴いてたわけですよ。で、さっきあげたようなバンドの曲もよくかかってました。だから僕と同世代で日本の音楽がっつり聴いてた人たちは、実はこの辺わりと知ってるはずなんですよね。でも当たり前だけど、世間的に売れてたわけじゃないから今更名前を出すようなきっかけもない」

司会者「MステやカウントダウンTVの昔のチャートに出てくるような売れ方はしてないですからね」

レジー「うん。巨大なアーカイブが存在する!とか言ったって、この辺の人たちが再評価されるなんてこともはや絶対ないじゃないですか」

司会者「絶対かはわかりませんが、可能性は低いと思います」

レジー「ね。で、誰も再評価しないなら僕がやりますわって話ですよ」

司会者「はあ」

レジー「以前「ポストミスチル」に関する記事でも書きましたけど、この90年代半ばから後半にかけてって、ミスチルスピッツがドーンと売れた中で「じゃあちゃんとしたメロディのあるバンドで2匹目3匹目のどじょうを狙いましょう」みたいな動きがすごく活発だったころなんですよね。90年代って「小室系や渋谷系が沈んでいくところに98年組が一気に時代を塗り替えた」的な歴史観で語られがちだと思うんですが、ある種その狭間の時期に真っ当に「いい歌」をやろうとトライしてた人たちがいたという証を残しておきたいなと」

司会者「まあ確かに、語られていない歴史を紐解くことでいろいろ面白い発見があるかもしれませんね」

レジー「うん。それもそうだし、普通にいい曲多いんだよ実は。その辺も含めて紹介していければと思ってます。というわけで、記念すべき1回目に取り上げる3枚はこちらです」

90s1.jpg

司会者「あー、このアルバムね!とはならないんでしょうね」

レジー「まあそれは仕方ないわな。1つずつやっていきます」

After me 『After me』





司会者「最初のバンドはアフターミーです。99年1月に『明日の向こう』でトライアドからメジャーデビュー。このアルバムの同じタイミングでリリースされています。その後ちょこちょこシングルを出すも、02年7月に活動休止を発表と」

レジー「バンドのオフィシャルサイトファンサイトを参照したんだけど、すっかり更新が止まっちゃってるのが切ない。てかwikipediaにもないってどういうことよ」

司会者「このバンドは「ポストスピッツ」なんて呼ばれてましたね。この『明日の向こう』はラジオ21局でパワープレイを獲得したとのことです」

レジー「この曲はよく聴いたなあ。イントロの「ジャカジャーン!」を聴いた瞬間にいろいろ思い出しました」

司会者「いい曲ですよね」

レジー「ちょっとストリングスの音でかすぎるけどね」

司会者「確かに」

レジー「この頃ってお金もそんななかったし近所のレンタル屋も品揃えしょぼかったから、1曲知っててもアルバムは聴いたことないってケースが多いんですよ。この人たちもそのパターンで今回初めてアルバムを聴いたんですけど、今では考えられないくらいバンド以外の音が入ってるね。ここホーンいらなくない?みたいな。で、アルバムトータルとしては、『明日の向こう』とそれ以外の曲にだいぶクオリティの差がある印象」

司会者「そういうアルバム当時よくあった記憶が」

レジー「ギターがノイジーに鳴ってる曲だったりホーンと鍵盤がフィーチャーされてる曲だったりいろいろやってるんだけど、「普通の歌」をやるにはメロディとボーカルの力が圧倒的に弱い。「ポストスピッツ」なんて言われてて『明日の向こう』はその名に恥じない曲だと思ってるんですが、アルバムを通して聴くとスピッツおよび草野マサムネのすごさが逆説的に際立つ感じになってるなあとも思いました。こんな感じで、では次のアルバムに行ってみましょう」

rough laugh 『われ唄う故にわれ在り』







司会者「この人たちはwikiにページがありますね。メジャーデビューは99年1月で、このアルバムは同年の10月に出たファーストアルバムです。01年4月には活動休止か。また実働が短いな」

レジー「僕がよく聴いてたのは『sometime somewhere』ですね。これもラジオで出会ったパターン」

司会者「改めてラジオが音楽との接点になってたんだなあと実感しますね」

レジー「うん。MDに録音して大事に聴いてましたよ。『誰がために鐘は鳴る』はフジテレビのドラマ主題歌にもなったけどどうにも売れなかったな」

司会者「ファーストアルバムに関しては全ての曲をボーカルの西沢サトシさんが書いています」

レジー「この人たぶん天才系なんだろうね。僕『sometime somewhere』の印象が強かったからアルバムもそういう素朴な感じの曲が多いのかと思ったら」

司会者「心地よく裏切られましたね」

レジー「ビッグバンド風の曲からジャズ調の小品まであり。すごいバラエティ。歌も表現力があるし、今でも十分聴けるんじゃないかなこれ。勝手な想像だけどスキマスイッチとかってこういうことやりたいんじゃないのかなとか思った」

司会者「西沢さんはその後ソロでも活動し、今は活動休止されてるとのこと

レジー「ソロの音源もあったけどそっちもなかなかいいよ。丁寧なポップス。こういうの聴くと、ただ才能があるだけでもだめなんだなって思うね。厳しい世界だ。今みたいに「メジャーデビュー+マスタイアップ」以外にも世の中にでていくルートがあったらもっと評価されたかもしれないなあ」

CURIO 『Sweet&Bitter』







司会者「今回の3つではこのバンドが一番有名ですかね。97年にメジャーデビュー、その後ボーカルの逮捕やらメンバーの脱退やらで2003年に解散と。『るろうに剣心』の主題歌をやったりMステに出たりと比較的表舞台で活動していました。このアルバムは98年7月のリリースです」

レジー「よくカラオケで歌ってたなあ。そういや高校の軽音楽部でボーカルやってた時この人に声が似てるってよく言われてたの思い出した」

司会者「へえ」

レジー「僕にとっては『粉雪』っていうとレミオロメンじゃなくてこっちなんだよね。きっと共感してくれる人がいるはず」

司会者「佐久間正英がプロデュースしてたり結構力の入ってたバンドなんですよね」

レジー「そうね。メロディもすごいキャッチーだし。チャートもそこそこのところまではいったんだよね。アルバムでは時代を意識してか、ヘビーロック風味やエアジャム風味の曲にトライしてるのが何とも言えない。で、今回気になったのがこの歌詞の表記の仕方なんですけど」

curio歌詞

司会者「コードと一緒に載ってますね。演奏してほしいってことだったのかな」

レジー「そうかもね。でもそのわりに、このアルバムも先に紹介した2枚と一緒でストリングスもホーンもガンガン入ってるわけで、学生バンドでの完コピは難しいわな。鍵盤でカバーしても絶対しょぼくなるだろうし。で、このまままとめに入りたいんですけど」

司会者「はい」

レジー「今回3枚聴いて思ったのは、なんでギターバンドの音にこんなに弦や管楽器いれるの?っていうところで。rough laughは音楽的に必然性があるのも多かったけど、After me とCURIOはそこまでやらなくても・・・ってのが結構ありました。バンプアジカン以降の今のシーンではちょっと考えられない」

司会者「派手で流麗な方が売れる、みたいな信仰もあったんでしょうね」

レジー「うん。で、以前も紹介した『ロックとメディア社会』の一節を改めて引用したいんですけど」



ミスター・チルドレンの歴史的な特徴は、プロデューサーの小林武史によって徹底的に管理されたバンド・サウンドであるということだ。
(中略)
小林武史によるプロデュースの成功は、サウンドを歌へと徹底的に集中させ、桜井和寿の複雑な歌詞がしっかりと聴き取れるようにしながらも、楽器それぞれの音色をしっかりと配置したこと。そしてそのアンサンブルがすっきりと整理され、空間のある、開放感のあるサウンドに仕上げたことである。


司会者「「ミスチルの夢よもう一度」の人たちは、こういう考え方でバンドの音にいろんなものを重ねていったんですかね」

レジー「前も書いた通りそもそもこの記述について全面的には承服しかねる部分もあるんだけど、こういう「バンドの音をコントロールして耳触りの良い歌にすることが売れる早道!」みたいなムードはあったんだろうね。で、さらに言うと、3枚ともそのストリングスやホーンを演奏するミュージシャンがしっかりアサインされてるんですよね。同期ではなく」

司会者「バブリーですね」

レジー「この話に関連して、kenzeeさんがaiko『ボーイフレンド』でバンジョーの音が鳴っていることについて書いている文を引用して終わりたいと思います」

なにしろボカロ以降、一人で完結するのが普通という時代になったのだから。コンガやバンジョーのプレイヤーにちゃんとしたギャラが払えるのは音楽産業が回っていたからである。今、このようなセッションは可能だろうか。HMV破産のニュースを聞いた今となっては音楽バブル時代の貴重な記録音源かもしれない。

司会者「うーん」

レジー「というわけで、今回自分が好きだったグループのCDを無作為に3枚選んだんだけど、期せずして90年代後半の音楽業界華やかなりし頃のドキュメントにもなったんじゃないかと思います。「売れそうで売れなかったもの」って、時代性がダイレクトに反映されてるんだね。まだ無名のミュージシャンにがっつり投資して、「一発」を狙って聴きやすい歌を作って、当たらないといつの間にかフェードアウト。こういうのを見ると、時として美化されがちな「音楽シーンにおける90sという時代」は本当に素晴らしかったのか、って気になりますわな」

司会者「まあでも音楽そのものに罪はないですよ」

レジー「それは確かにね。今回懐かしい気持ちになっただけじゃなくていろいろ発見もあったし。ちょっとrough laughは関連音源あたってみようと思います」

司会者「わかりました。では今回はこの辺で。次回はどうしますか」

レジー「この企画はまたそのうちやりたいと思います。次回は連休いくつかライブ行くからそれについてやるかなあ。ちょっと考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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