レジーのブログ(旧)

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アイドルと自意識、アイドルの自意識10 - 『アイドルのいる暮らし』を読んで、ひめキュンと9nineについて考えた

レジー「ゴールデンウィークに『アイドルのいる暮らし』を読みました」



司会者「サポティスタを運営している岡田康宏さんの本です」

レジー「岡田さんこの前フォローしていただいたんだけど、僕自身はずっと前からサッカーつながりでフォローしてたのでアイドルの話するのはなんか不思議な感じだった」

司会者「岡田さん的にはサッカーとアイドルはリンクしているものとして捉えているとのことです」







レジー「パフォーマンスをする側と見る側の関係性って部分で重なるところが多いんだろうね。で、この本すごい面白かったです」

司会者「元はタワーレコードのサイトに連載として載っていて、それをまとめたものですね」

レジー「書籍版として追加でタワレコの嶺脇社長のインタビューも載ってます。嶺脇さんはコアなアイドルファンとして有名ですが、こんなことを言っていますね」

BABYMETALとさくら学院が一緒のカテゴリーになる音楽のジャンルって、ないでしょ。
(中略)
アイドルも可愛い女の子が歌って踊っていれば、そこにどんな音楽がはまっても成立するんです。多様な音楽に合わせてかわいい子たちが歌って踊っているのを見るのは新鮮だし、刺激的だし、楽しい。これまでいろいろと音楽を聴いてきたけれど、ここ10年、これほどおもしろいジャンルはなかったと思います。


司会者「長く音楽を聴いてる人たちがアイドルに流れている現象をわかりやすくまとめている発言ですね」

レジー「うん。この本の全体の内容についてはこんな感じです」

本書は地に足の着いた現代のアイドルファンの実態を伝えるルポタージュであり、10人のアイドルファンそれぞれの視点から見たアイドル文化史であり、また様々なスタイルのファンが自身の楽しみ方を披露する、アイドルの楽しみ方の見本市でもあります。

司会者「なるほど」

レジー「なんかいまだに「アイドルヲタ」とか言うとちょっと蔑称だったりするムードもあるわけじゃないですか。特にマスメディアだと「なんか気持ち悪そう!1枚のCD100枚も買うとか変人!全く理解できない!」ってアングルでしか取り上げないから」

司会者「あからさまに悪意のあるケースとかありますよね」

レジー「この本を読むと、そういう人たちの背景にはちゃんとした生活があるってことがよくわかります。地方遠征をするために仕事をどうやって調整しているかとか、ライフステージの移り変わりに伴うアイドルとの距離感の変化とか」

司会者「みなさん仕事もしてるし子どもいたりもするわけで、その中でそれぞれが自分なりのアイドルとの関わり方を見つけてるんですね」

レジー「そういうふうに「アイドルファン」を立体的に捉えてるのがすごく誠実だなと思いました」

司会者「中には実際にアイドルと付き合ってしまったなんて人も登場します」

レジー「あれすごいよね。で、それを受けての発言が深すぎる」

アイドルオタとしてガンガン行きたいと思っていて、誰も到達していないところに一足先にたどり着いたつもりだったんだけど、そこはゴールじゃなかったんだよね。

司会者「もう未知の領域すぎてわからないですね」

レジー「こんな感じの衝撃的な話もあれば、「会社員やりながら趣味を持つってこういうことだよね」みたいに勉強になる部分もあり、ほんと多くの人に読んでほしい本だなあと思いました」

司会者「この本には嶺脇社長含めて10人のアイドルファンが登場しますが、そのうちの1人のガリバーさんはこのブログを読んでいただいているとのこと」

レジー「ありがとうございます。ガリバーさんは今は特にひめキュンフルーツ缶が好きとのことです」

司会者「愛媛のグループですね」

レジー「実際に松山に足を運んで、そこでファンやスタッフの方と交流したり、松山も街自体を好きになっていく様子が語られていて、何かいい話だなあと」

司会者「話の中でガリバーさんはチャットモンチーも好きってのが明かされていますね」

レジー「ね。これはなるほどなあと思いました。この前ウィークエンドシャッフルのアイドルソング特集に出てたベボベ小出さんが「ひめキュンは2000年代の邦楽ロックっぽいかっこよさがある、ちょっとアジカンみたい」なんてことを言ってまして。その話とつながりました」

司会者「小出さんが紹介してたのがこの『iの奇跡』という曲です」



レジー「『ループ&ループ』なんて曲もあるしアジカン好きなスタッフがいるのかな。これも最初のギターの感じとか邦ロック的なものを感じるね」



司会者「意外とこういうロキノン感のある音ってアイドルシーンにないですよね」

レジー「そうね。あんま思いつかないけどどうなんだろ。BiSもPASSPO☆もロック風味ではあるけどちょっと違うよね」

司会者「男性アイドルだとエイトレンジャーの曲とかありましたが」


120725 1番ソングSHOW エイトレンジャー ER (関ジャニ... 投稿者 cocobaco

レジー「なんかあれはよく研究してるなあって感じがした。女性アイドルだとないよねえ。僕の理想として、宮崎あおいがやった『ソラニン』みたいな感じの曲をやるアイドルが出てきてほしいなあと常々思ってるんですが」



司会者「これいつ見てもグッときますね」

レジー「ロックテイストの曲をやってるアイドルはたくさんあるんだけど、なんか背景にあるのが「盛り上がればそれでよし」ってのが多くてどうも退屈だったりするんだよね。『ソラニン』みたいな曲ってのは、歌詞とかアレンジとか含めてもっとリリカルな感じのロックを歌う人らっていないのかなあって意味なんだけど。ひめキュンはもしかしたらそこに近い存在なのかもしれない。前見た時はアッパーなノリが気になってそんなに印象ないんだけど、また機会があればちゃんと見たいな」

司会者「そんなガリバーさんですが、先日なんばHatchで9nineのライブを見たとツイートしてました」




レジー「僕も6日にゼップ東京で見たんですけど、この感想には超共感です」

司会者「初9nineどうでしたか」

レジー「昼夜2回公演で、僕は昼の方に行ったんですけど。ゼップ2回回しとかそんな客はいるのかなって思ったら、一番後ろのブロックは入れてなかったね。前方に女性子ども限定のエリアがあったり、終演後にメンバーのお見送りがあったりいろいろ新しい体験をしました」

司会者「メンバーのお見送りとは」

レジー「いや、文字通りお見送りですよ。終演後にメンバーが会場の出口に並んで帰っていく観客に手を振ってるわけですよ。あれ普通のバンドもやればいいのにね。AKBのライブで影アナをメンバーがやるとかもそうだけど、なんだかんだでアイドルの人たちはライブでお客さんを喜ばせるための工夫をいろいろしてるよね」

司会者「周辺の話は分かりましたが、実際のステージはどうでしたか」

レジー「いやー予想以上に良かった。僕の大好きな『CANDY』もやりましたよ。生で見ると余計に曲のかわいさが際立つ」



司会者「気になったメンバーとかいれば」

レジー「最初はメンバーの名前と顔が全員は一致してないくらいの状況だったんですけど、見てるうちにひろろにくぎ付けになりました」

司会者「村田寛奈ちゃん、通称ひろろ」

レジー「踊りが一番良かった気がする。すごい目を引いた。ひじの上げ方がかっこいいね。で、ガリバーさんのツイートにもあったけど、この人たちは余計な演出とかなしでしっかり踊ってしっかり歌うってことを忠実にやってるわけですよ。ものすごく真っ当なステージをやってて感心しました。それと同時に、「あ、こういう感じの人たちなのね」とちょっと意外にも思いました」

司会者「世の中的にもあんまそういう見られ方してないですよね。そもそもまだ認知度が低いってこともあるのかもしれませんが」

レジー「川島海荷とかあーちゃんの妹とか、話題を作れるメンバーがいたりするのにどうにも地味だよね。あとは「川島海荷が女優業の片手間でやってるグループ」みたいな伝わり方してる部分もあるかもしれない。ステージ見たらそんな誤解吹っ飛ぶよほんとに」

司会者「世間的なフォーカスが定まってないから、有名なメンバーがいたとしても広まっていかない部分があるのかもしれませんね」

レジー「うん。この人たちはSPEED~Perfumeの系譜で語った方がすっきりするんだよねたぶん。しっかりしたダンストラックでちゃんと踊る人たち」

司会者「なるほど」

レジー「なんか最近「アイドル戦国時代」を語る文脈が「おニャン子→モー娘。→AKB」っていう「舞台裏の見せ方がどんどんガチのドキュメンタリーになっていく」という話で固定化されつつある感じがするんだけど、この間にはそれぞれSPEEDとPerfumeがいて、「女の子がニコニコしてればパフォーマンスしょぼくてもOK」っていうイデオロギーをぶっ潰してるんですよね。そういうスキル主義的な部分を受け継いでるのが9nineだったり女子流だったりするわけですよ」

司会者「確かに女子流も同系統ですね」

レジー「僕初めて女子流を生で見た時「うわ、SPEEDみたい!」って思った記憶があるんだけど、9nineにも同じにおいを感じたな。どっちもパフォーマンスしっかりしてるし、曲だってちゃんとした人たちが作ってる一級品のものだし」



司会者「そう考えると、女子流も9nineもセールス的な部分と実力にかなりギャップがあるんですかね」

レジー「ほんとそうなんですよね。で、このまままとめに入っていきたいんですけど。ちょっと前のエントリーでアイドルとストーリーみたいな話をしたんですけど、その土俵での戦いで言うと9nineも女子流もももクロとかでんぱ組には惨敗してるわけですよ」

司会者「ももクロやでんぱ組が「いろんな人が乗れる物語」をある種あざとく提示して支持を集めていっている一方で、9nineや女子流はそのあたりの仕組みが弱いと」

レジー「僕としては好きなのはどっちかと問われたら完全に9nineや女子流の方なんですよね。炎上マーケティングみたいなことしないのも品があっていいし、やってる音楽も「盛り上げ上等」みたいな話じゃなくてちゃんと思想が感じられます。でもそれだと多くの人が振り向いてくれないっていう辛い現状があるわけで」

司会者「曲がいいだけでは売れないって話はトマパイが身を持って立証した形になってますからねえ」

レジー「それはそうなんですが、9nineや女子流は曲の良さに身体性も精神性も伴ってるわけじゃないですか。トマパイの解散ライブDVD見たんだけど、確かにあれひどいよ。踊りも下手だし覇気もないし、曲が最高だってあれじゃ続かんわなと思って悲しい気持ちになったんだけど」



司会者「そこまで言いますか」

レジー「チケットとれなかった逆恨みも入ってるけど、わりと本音です。で、トマパイみたいな歪な構造じゃなくて、歌も踊りも真っ当に、というか結構なハイクオリティでやってる人たちが見向きもされない、話題作ってがちゃがちゃやればみんな興味を持つ、って状況はあんまり健全じゃないよなあと思ってしまうのが正直なところですね。フェスの話でもよく出てくる「音楽がないがしろにされている状況」ってのがアイドルシーンにおいても顕在化しているってのは否めないよねと」

司会者「うーん」

レジー「まあでもこれってシビアに見ると時代の流れってことなのかもしれない。音楽はあくまでも「アイドルというコミュニケーションコンテンツ」の添え物であると。僕にできるのは、こういう流れに対して気に入らねーなってチクチクやってくことくらいなので。とりあえず皆さん9nineのアルバム聴いてみてくださいね。tofubeatsの曲も入ってるし面白いですよ」



司会者「わかりました。では今回はこの辺にしておきましょう。次回はどうしますか」

レジー「そうですね、ちょっといくつかネタはあるんですが。この前やった90s企画も仕込んでるところなので、タイミングが合えば」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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