レジーのブログ(旧)

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素晴らしきかな東京インディーの世界、入口としてのOK?NO!!インタビュー

レジー「森は生きていると失敗しない生き方のライブを三鷹で見てきました」














司会者「どちらもアルバムを制作するとのことですね」

レジー「期待ですな」

司会者「東京のインディーシーンがにわかに盛り上がってるみたいな話はちょこちょこでてきてますね」

レジー「なかなか大きいメディアでは拾われないけどね。以前岡村詩野さんがミュージックマガジンで特集したくらいかな」



司会者「最近やっとceroが普通に取り上げられるようになってきたくらいの感じで、なかなかオーバーグラウンドには出てこないですね」

レジー「情報ソースが完全に「ネット+現場」って感じだから、そこに関与ない人にはなかなか伝わりづらいんだよね。僕もまだ全然キャッチアップできてないし。フリー、もしくは廉価でいろいろ情報とれて楽しいってのがやっとこさわかってきた。森は生きているに関しては最近音源配信と合わせて中心人物である岡田さんのルーツに切り込む面白いインタビューも公開されたので、興味持った人は読んでみてください」

司会者「冒頭に挙げた二つのバンドも含めて、「シティポップ」なんて呼称が幅を利かせつつありますね。以前もちょっと触れましたが

レジー「うん。まあここは丁寧な議論が必要だなあと思ってます。すでに指摘されてる話だと思うけど、「昔シティポップと呼ばれていた音楽のリバイバル」って話と、「ありとあらゆる情報がフラットに並ぶ現代の「都市」ならではの、いろんなジャンルを消化したポップス」って話が混同されてる気がするんだよね。当人たちが括られるのを嫌がってるなんて話もありますが」

司会者「ceroにせよ森は生きているにせよ失敗しない生き方にせよ、後者の文脈で語った方がすっきりしますね」

レジー「その辺はもうちょっと状況分かってきたら深堀したいなと。で、今回は最近そういうインディーシーン見始めた中で知った面白いバンドについてやりたいなと思います」

司会者「わかりました」

レジー「以前も一度紹介しましたが、OK?NO!!というバンドです



司会者「ザ・渋谷系な感じで」

レジー「この曲の入ったアルバム『Party!!!』超聴いてるよ」

司会者「このアルバムのリリースについて岡村詩野さんやtofubeatsさんなど錚々たる面々がコメントを寄せていて、期待の高さがうかがえますね」

レジー「みんな平成生まれらしいんだけど、そういう世代の人たちがこんな音出すの面白いよね。というわけで、こういうポップな音の背景にどういったものが流れているのか、今回OK?NO!!の中心メンバーである御三方、曲を作ってる上野さん、歌詞書いてるカンノさん、ボーカルとアートワーク担当のreddamさんにメールインタビューを行いました」

司会者「パスピエに続いてメールインタビュー企画第2弾ですね」

レジー「過去の時代に対する意識とか音楽への向き合い方とか、なかなか興味深い話ができたのではと思っています。90年代への憧れもありつつクールなスタンスも保ってて面白いなあと。そのあたり念頭に置いてお楽しみください」

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■まずは基本情報として、結成時期とバンド名の由来について教えてください。

カンノ「元々僕と上野でやっていたバンドが解散して、「二人で何かしたいね」ってなったのが、2009年の秋頃だったと思います。それで『Beat Your Cymbal!!』って曲が出来て、女性ボーカル入れたいって話になって、僕や上野の友達の友達にリダムがいて歌ってもらうことになり、ミュージックインのコンピに参加したのが2010年の夏頃です。バンド名は僕が出しました。意味のない名前、記号感のあるネーミングにしたかったのは□□□の影響です」



上野「OK?NO!!というバンド名は歌詞を書いているカンノが付けました。意味のない名前がいいね、という話しをしていてカンノがいくつか候補を持ってきた中で、私が一番気に入ったのでOK?NO!!にしました」



■「大学入学後に突如渋谷系に目覚めた上野がreddamにボーカルを依頼し、現在のOK?NO!!となる。」とのことですが、このあたりをもう少し詳しく聞かせてください。上野さんはなぜ「突如渋谷系に目覚めた」のですか?

上野「きっかけは完全にCymbalsです。曲はもちろんですが、少しシニカルであったり、「かわいくていじわるな感じのバンド。ただしパンク」というコンセプトであったり、なにか一筋縄でいかない姿勢も凄く好きです。OK?NO!!のメンバーでCymbalsのコピーバンドをやったこともあります」



■上野さんは「渋谷系に目覚める」以前はどんな音楽を聴いていましたか?

上野「中学高校時代に日本のロックを凄く聴いていて、そのようなバンドもやっていました。そこからの派生でノイズ/アヴァンギャルドに興味を持ち出して、大学1年~2年の頃は実験・即興音楽のライブ(ノイズ系やいわゆる音響即興と言われた大友良英氏、中村としまる氏、杉本拓氏等の音楽)に行ったり、自分でも演奏したりしていました」


■他のメンバーは、「渋谷系」というものにどういうイメージを持っていましたか?

reddam「わたしは高校生くらいからフリッパーズギターなどが好きだったのですが、当時そういうポップな曲はよりはオルタナティブロックなんかをメインに聴いてたので、まさか自分がそういうバンドのボーカルになるとはという感じでした。ポップでキュートでキラキラしたものは根暗な自分には絶対できないけど素敵だなあ、くらいのイメージでした」

カンノ「おしゃれで知的でかっこよくてスタイリッシュなイメージです。僕はその真反対のような人間なので、今こういうものに関われているのは割と不思議な気持ちです」



■「渋谷系」と言えば90年代のムーブメントなわけですが、その時代に対して何か特別な感情を抱いていたら教えてください。たとえば「憧れ」や「嫉妬」、もしくはちょっとした「軽蔑」「(笑)」などなど。100%ポジティブな感情でもないのかなあとか何となく思っているんですがどうでしょう。

上野「私達は89年~91年生まれなのですが、中学生になる頃には既に渋谷系というムーブメント自体は終わっていました。後追いで聴いたり調べたりする度、凄くお洒落でちょっとバブリーな空気を感じて羨ましいな、と思っていました(笑)。ただ、テレビで芸能人の豪邸を見てもすげーと思うだけで嫉妬しないのと同じで、別の世界の出来事みたいな受け止め方をしている部分もあります」

reddam「80年代までいくと生まれていない時代なので逆にある程度ざっくりしたイメージを持てるのですが、89年生まれで小学校高学年まで90年代に生きていたので、どうも「90年代ってこんな感じ」みたいなある特定のイメージが持てていない気がします。小さい頃に見ていたポンキッキーズにスチャダラパーのBOSEやピエール瀧や小沢健二が出ていたことを思い出すと、自分が鼻垂らして走り回ってたころにはあの曲もあの曲も世に出てたのか、みたいな近いんだか遠いんだかわからない不思議な感覚になります」

カンノ「僕自身は渋谷系をそんなに通っていません。ピチカートとかまだちゃんと聴いたことないくらいなので。その90年代ムーブメントの後継に当たるかどうかは分かりませんが、ノーナリーブスとか□□□のようなおしゃれポップスを高校生の頃よく聴いていました。90年代のというよりは、2000年以降のおしゃれポップスへの憧れは強いかなと思います」



■OK?NO!!の音を聴いて僕が最初に感じたのは「懐かしい!」という気持ちでした。皆さんが目指しているのは「渋谷系」の時代に鳴っていた音の再現ですか?それとも、ああいったギターポップのフォーマットはあくまでも「手段」として捉えているのでしょうか?

上野「私達はリアルタイムで渋谷系ムーブメントを体感することが出来なかったので、恐らく再現をすることは不可能なのだろうと思っています。しかし、逆に言えばギターポップのフォーマットは私には全然古いものとして聴こえないですし、凄くかっこいいと思っています。THE WHOを聴いてロックンロールバンドを始めるのと同じようにCymbalsを聴いてOK?NO!!を始めたので(笑)、あまり渋谷系当時の音とは関係がないかもしれません」


■今回のアルバムタイトルでもあり、曲のタイトルでも何度か出てくる「パーティー」という言葉にはどんな意味がこめられていますか?今の時代にあえて「渋谷系」を名乗っている人たちが「パーティー」という「華やかだけど必ず終わってしまうもの」を大テーマに掲げているのがすごく興味深く感じました。

カンノ「ファースト作った直後、ライブの練習終わりかなんかに、セカンドはパーティーってタイトルにしようという話でキャッキャキャッキャしていただけなので(笑)、そんなに意味はこもっていないかなと思います。「必ず終わってしまうもの」感は多分、『After Party』って曲があるから生まれているものだと思うのですが、あの曲は急に上野が弾き語りで作ってきたものなので、そのテーマは割と偶然に出てきたものだと思います」



上野「パーティというと楽しいイメージが浮かびますが、正に「華やかだけど必ず終わってしまう」という部分に私は興味があります。パーティといっても、イメージしているのはそんなに凄いものではなくて、友達数人と部屋でだらだらして朝が来てじゃあまたねーと帰る、こんな感じのちょっとした非日常です。或いは、仕事帰りに気の置けない友人と飲んで帰る、といったような。パーティが終わる瞬間はいつも悲しい、しかし悲しいからまたパーティがしたくなる。終わらないパーティはきっと退屈です」

reddam「タイトル自体はカンノくんの思いつき(?)で最初はあんまり意味がなかったと思うんですが、いまではよく思いついたなと感謝しきりなところがあります。われわれが普段遊んでいて「朝だー!マジ遊んだー!じゃーねー!」と出来ずになぜかマクドナルドに収容されちゃう感じとか、各々家に帰ってTwitterで戻ってくる日常をめっちゃイヤがってたりするところとか、そういうところから勝手に出てきたのかもと後から思ったりします」



■最近では渋谷系的な意匠は声優やアイドルの曲であったりアニメソングであったりと皆さんのいるインディーのフィールドとは異なる場所で耳にすることが多いですが、そういった動きに関心はありますか?あわせて、こんな人、もしくはこんな作品に曲を提供してみたい!というようなことがあれば教えてください。

上野「とてもあります。単純に沖井礼二さんや北川勝利さんの、渋谷系的・ギターポップ的な新しい作品が聴けること自体に、それが如何なるフィールドであれワクワクしますし、もし私もそのようなことが出来たら、本当に夢みたいな話です!アイドルへの楽曲提供はしてみたいです。凄く。あと、本当に夢のまた夢の話をするなら、私が大好きな女性ボーカルの方々(土岐麻子さんや朝日美穂さんや、渡辺美里さんとか…)と一緒になにかやってみたいです…完全にミーハーですね(笑)」


■今皆さんは社会人とのことですが、仕事を始めてから音楽との関わり方は変わりましたか?また、「音楽一本でやっていきたい!」という野望はありますか?

上野「音楽を聴く時間と曲を作ったりする時間は減ってしまいましたが、基本的にはあまり変わっていないように思います。自分の好きなことで生活が出来たら本当に素晴らしいことだし、出来ることならもちろんそうしたいですが、正社員にはならずバンドで!!とはあまり昔から考えてはいませんでした。自由に出来る時間は減るだろうけれど、その中でやっていくことは絶対に出来るはずだ、とかなり楽観的に考えています。働いていて、それ以外の時間でバンドをやっていて、その上でParty!!!と言っている、ということが重要なのだと思います。また、「音楽で生活しよう」とするより、「生活がある上で音楽をずっと続けていく」ことが大切なのだと思います。音楽を辞めない、というのが一番重要な気がしています。でも、音楽で生活できるなら、もちろんしたいです(笑)」

reddam「OK?NO!!ではやっていませんが自分でも曲を作ったり楽器をやったりするので、それも含め音楽をやっているときはああずっとこうしていられたらなあとは思います」

カンノ「学生の頃より、仕事しながらの方が歌詞作業ははかどっています。メリハリがついているのかもしれません。もし音楽を仕事に出来る機会があれば、それはもう有難い話ではありますが、まずはコツコツ仕事しながら歌詞を書くという苦労をしっかりやっていきたいなと思っています。それが、もし、後のち繋がれば万々歳かなと思います」

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司会者「何か感想などあれば」

レジー「僕もシンバルズ好きです。で、今回思ったのは2つあって。まず、おっさん的な言い方で恐縮なんだけど、なんかすごく「今時」な感じだよね」

司会者「もう少し具体的にお願いします」

レジー「パーティーって言葉の解釈もそうだし、あとは仕事しながら音楽やるスタンスだったり、「非日常」との距離の取り方、というか距離をとらない感じか、いろいろなものが地続きになってつながっている雰囲気がすごく今っぽいなと思いました」

司会者「冒頭に紹介したミュージックマガジンで岡村さんが「平熱の音」みたいなことを言ってましたがそういう感じでしょうか」

レジー「まあそのときはその表現でなんやかんやあったけど、言わんとしてたのは「音楽をいい意味で特別扱いしない」とかそういうことなんじゃないかなと。で、もう1つはカンノさんが「ノーナリーブスとか□□□」って名前を出してたところで。ここはOK?NO!!の話だけじゃなくて、今回取り上げたインディーシーン全体に関する話なんですが。僕は特に□□□好きなんですけど、この辺の人たちって最近のシーンを語る上で結構軽視されがちだなと思ってたところなんですよ」



司会者「なるほど」

レジー「「シティポップ」って呼称の弊害なのかもしれないけど、はっぴいえんどやら山下達郎やらそっちに直結させるタイプの話がやけに多いなあと。それ自体は間違ってないんだろうけど、そういうミュージシャンと最近この界隈で鳴ってる音の間をつないでた人たちって日本にちゃんといると思うんですよ。カラフルなポップスで言えばさっき挙げたような人たちだし、もうちょいシンプルな音で言えばキリンジとかママレイドラグだったり」





司会者「「ゼロ年代初頭から半ばの状況が今のシーンに与えている影響」についての言及が抜け落ちがちなのではないかと」

レジー「はい。たぶん今のインディーシーンについてはこの先いろいろな言説が出てくるだろうけど、僕としてはその辺の時代とのつながりをもうちょっと語ってもいいのかなあと思ってます。やってる人たちは直接の影響は受けてないのかもしれないのけど、大きく見ると似たようなトライをしてた部分もあるような気もしているので。このあたりはもうちょっと整理が必要そうなので、このくらい投げかけるだけで終わりたいなと」

司会者「わかりました。最後に何か言い残したことがあれば」

レジー「んー、そうですね、とりあえず今日紹介したバンドをここで初めて知って、こういう人たちもいるんだ!って興味持った方が一人でもいたら嬉しいです。イメージ的にはこのブログ読んでくださってる方がよく聴いてるゾーンとはちょっと違うところなので、新しい出会いになってたらいいなと思います」

司会者「はい。では今回はこの辺で。次回はどうしましょうか」

レジー「突発ネタがなければ、次は「あの1023円で何が買えたか? -もはや誰も顧みない90sJ-POPを勝手に供養する-」の2回目をやります」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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