レジーのブログ(旧)

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「音楽からお金を生む」のは悪いことではない --AKB商法とDIY精神

レジー「先日『さよならクロール』を3枚買いました」

AKB.jpg


司会者「総選挙の投票用ですね。誰に入れましたか」

レジー「ゆきりんとぱるる、あとHKTの宮脇咲良ちゃんに入れました。3票目は悩んだんだけど」

司会者「総選挙は毎回投票してるんですか」

レジー「いや、投票したのは去年が初めてですね。そのときはゆきりんとゆいはんに入れました。選挙自体は2回目から気にしてるんだけど、これ投票するしないで全然気持ちの入りようが違うね」

司会者「たかだか2票3票でもですか」

レジー「うん。やっぱ参加してる感が出てくるよね少ない票でも。競馬だって100円でも買ってたら見てて力入るじゃないですか。あれと一緒ですよ」

司会者「(競馬はリターンがあるしちょっと違う気が)ゆきりんぱるるはともかく、咲良ちゃんクラスだと1票が順位に与える影響も大きいですからね」

レジー「速報でも61位でボーダー付近だったしね。まあ速報はあくまでも参考値ですよ。土曜日を楽しみに待ちたいと思います。しかしなんか最近はAKBを「総括」するような話がちょっとずつ出てきてるのが気になるね。みんな何かが終わるのを感じ始めてるんだろうな」

司会者「直近だとこの2冊ですかね関連しそうなのは」

 

レジー「田中秀臣さんの本はAKBを取り巻く話の状況整理としては面白いです。去年出た濱野智史さんの『前田敦子はキリストを超えた』をどう解釈するか、みたいなところはなかなか読みごたえありました。ただ、「景気が良くなるとアイドルは弱る→つまりAKBは苦しくなる」みたいな話は論拠が脆弱な気がしました」

司会者「結局アイドルそのものがダメになると言いたいのかももクロなど他のアイドルにいくということなのか、その辺がはっきりしない感じになってましたね」

レジー「そうね。あと峯岸みなみの坊主事件の原因が「合コン参加報道」となっている決定的事実誤認が」

司会者「正しくはお泊り報道ですね」

レジー「直後に出たゆきりんの合コン参加ネタと混ざってるっぽい。「AKBのモラルと一般社会のモラルのコンフリクト」みたいな話でここ間違えるのはいかんね。ご本人にもツイッターで指摘したのですが」

司会者「さやわかさんの本はどうですか。『文化時評アーカイブス』の音楽座談会にも参加されており、音楽には造詣の深い方かと思うのですが」



レジー「これまだ試し読みでしか見てないんだけどすごい面白そうだよ。AKBのチャートアクションを丁寧に見ながら「CDを売る仕組み」がどこでどう変わっていったかってのを解き明かす取り組みって今までなかったと思うし、音楽業界全体でも学ぶ点がいろいろあるような気がします。注文したところなので届いたらすぐ読みます」

司会者「試し読みパートでは「AKB商法」という言葉が初めて登場したのが2007年では、という話が出てきます」

レジー「ね。以前「2007年が音楽業界が変わる分水嶺だった」って話を柴さんが提示して、それについてチャート見ながら検証する記事を書いたんですけど。やっぱ2007年には何かがあるね」

司会者「いわゆる「AKB商法」、CDの複数購入を促す手法についてはどう思いますか」

レジー「んー、実はあんまり感想はないんだよね。CDを売るのが仕事の人がいて、その人たちがCDを売るために編み出したやり方で、少なくともファンの人たちはたぶん文句言いつつではあるんだろうけど受け入れていると。だからそれはそれでいいんじゃないかなあって気はします。まあでもあれか、環境破壊にはなってるか。エコではないよね」

司会者「「握手券とセットでCDを売る」という仕組みそのものが、「現役のミュージシャンがアイドルを批判する」構造のベースになっているような気はしますが」

レジー「そうねえ。まあ言いたいことはわかります。ある意味では「音楽をないがしろにしている」行為ではありますよね。でもねえ、何か自分のうがった見方かもしれないけど「こんなに頑張ってる俺たちは儲からないのにあいつらは楽して儲けてる!ずるい!卑怯!」みたいなスタンスが見えちゃうんだよなあ。特にロック系の方々。どうなんだろ」

司会者「有名なフェスに出てるバンドですらバイトして凌いでいるなんて話もありますし、実際に金銭的に苦しい部分はあるんでしょうね」

レジー「でもだからってアイドルをディスるのはださいわな。てかAKBのCDの複数買いがたとえば禁止されたとして、その分が自分たちの売上として回ってくるとでも思ってるのかね。絶対そんなことないでしょ」

司会者「確かに」

レジー「以前高木壮太さんがしてたこんなツイートがすごく印象に残っておりまして」




司会者「うーん」

レジー「過激な言い方になってるけどこういう時代だってのもまた事実だと思うんだよね。だからこそ、あえて音楽との距離を保つことでミュージシャンとしてのプライドを維持してる人もいるわけで。その辺は『OTONARI』で詳しく触れられてたし、以前記事も書きましたが



司会者「ミュージシャンを取り巻く環境が変わっていく中でいろいろと道を模索しながらやっている方々もいるわけですよね」

レジー「そう。普通にメジャーレーベルにいてCD出してマスでプロモーションしてライブやって、ってサイクルを漫然と回すだけで成立するのはもはや一握りだけなんだよね。それに気づかず喚いてる人たちは滑稽だなと。で、『OTONARI』で出てくる話の肝は「音楽とそれ以外の仕事を組み合わせることで、音楽を自由にやる」ってことで」

司会者「特に快速東京の一ノ瀬さんとATATAの奈部川さんは意識的でしたね」

レジー「うん。で、そういう「音楽プラスアルファ」ではなくて、「音楽そのものを徹底的に自分で管理する」っていうスタンスで新しいビジネスの生態系を作ってる人もいるわけですよね」

司会者「津田大介さんの『TWEET&SHOUT』ではその辺の話がいくつか出てきます」



レジー「この本は音楽業界がどのように変わっていっているか、って話を流通環境の変化とか新しく出てきたミュージシャンとかいろいろな切り口でまとめています。その中で、まつきあゆむさんの取り組みが紹介されてますね」



---ところで、いわゆるDIY的なやり方で活動しているミュージシャンのなかで、津田さんが注目しているのは?

まつきあゆむが一番面白いと思いますね。MP3を直に売って、代金を振り込んでもらう。ミュージシャンがリスナーに直接届けるスタイルは、イギリスあたりでも増えてます。

---野菜の直販とまったく同じですね。失礼ですが、まつきさん、音楽だけで生計を立ててるんですか?

彼は今、100パーセント音楽で食べていますよ。ライブはあまりやらないけど、自分の曲を売ったり、CM音楽の制作をやったりして、アルバイトしなきゃ食えなかったのが、今は音楽の仕事だけで生計を立てられるようになったわけです。


司会者「へー」

レジー「直接音源を売りつつ、サウンドクラウドでフリー音源発表して広く聴いてもらって、CM音楽みたいな依頼される仕事もやって、とうまく回ってるんだろうね」

司会者「他には七尾旅人さんのDIY STARSについても紹介されています」

レジー「ネットでの音楽配信プラットフォームですが、その特徴について前掲の『TWEET&SHOUT』ではこう書かれています」

この仕組みが画期的なのは、販売したファイルの売上から引かれる数字がわずか5.5%程度の決済代行手数料のみというところにある。
(中略)
「島根かどこかの名もないアーティストが200円のファイルを売って、何かのきっかけでブレイクして100万件ダウンロードされれば、ほぼ2億円がアーティストの手元に残るんだよ」


司会者「なるほど」

レジー「おそらくこれってバンドキャンプとかが一般化する前に書かれた文章だと思うんだけど、バンドキャンプのお金の流れってどうなってるんだろう。誰か教えてください。で、このサイトに載ってる旅人さんのメッセージがまた面白いなあと思いました」

DIY STARSは非常に素っ気ないシステムです。こちらの面倒を一切見てくれません。アップしたファイルをお客さんにDLさせ、決済してくれるだけです。

HP開設や決済代行会社との契約など、前準備もそれなりにありますし、日々、自分で運営管理して、発売したら何らかの形で告知もしなくちゃいけない。
著作権管理についても別途に考えなくてはなりません。
どんなミュージシャンにもお奨めできるというものではありません。

インディペンデントな活動に魅力を感じる方には良いかもしれませんね。


司会者「いろいろなことを自分で完結させることのできる人じゃないと運用できませんよ、と」

レジー「メジャーレーベルにいて音楽以外のことは誰かがやってくれるってのとは決定的に違うんだろうね。いろんな負担をしょい込む分自分の好きなようにやれると。まつきあゆむさんのケースもそうだと思うんだけど、「音楽だけやりゃいい」ではなくて「音楽を好きにやるために音楽の周りのこともいろいろやる」ってことなんだろうね」

司会者「一ノ瀬さんや奈部川さんのように「音楽と距離をとることで、音楽を守る」ってスタンスに対して、「音楽の周りにあるものまで含めて徹底的に取り込むことで、音楽を守る」と」

レジー「うん。僕はどっちのスタンスもかっこいいと思います。音楽を守るために自分なりにポジションをとってるわけだからね」

司会者「そういえばこの辺の話題にも関連する話として、先日ユニゾンの田淵さんがこんなツイートを連投していました」




















レジー「自分でやるつもりはないとも言ってるし、実際やるとなると集めたお金の透明性の確保とかいろいろ課題はあるんだろうけど、発想は素晴らしいよね。全然ありだと思う」

司会者「お金を出す側としても「自分たちがアーティストを支えてるんだ」という意識は強くなるでしょうね」

レジー「単に物を買うっていう話から「応援する、その気持ちの表れとして投資する」っていうふうにフェーズが変わる。コミュニケーションにお金が支払われることになるわけで、ある意味「握手券を売る」という今うまくいっているビジネスをミュージシャンらしい形に発展させたとも言えると思う」

司会者「なんとなく排他的になるというか、広がりがなくなりそうな感じが懸念点でしょうか」

レジー「いや、こうやって結びつきを強めることで、逆にバズが誘発されて結果的には広がっていく感じになるんじゃないかな。自分がこのプロジェクトに参加してる!って意識をリスナー一人ひとりが持つわけで、みんなが宣伝部員ってことになってくれると思う。ちょっと楽観的すぎるかな。でもたぶんそういうことだと思う」

司会者「なるほど。こういう形でファンを「組織化」することで、いろいろなことの基盤になりますよね」

レジー「そうそう。で、田淵さんの言う「対価」をどう返すかってのもいろいろパターンがあると思う。有料メルマガの楽曲版みたいな感じで、定期的に曲が送られてくるみたいなのも面白いだろうし。仮に未完成音源でもファンだったら嬉しいよね」

司会者「本当にファンを「株主」として位置づけるなら、アレンジの方向性に意見できるとかあってもいいかもしれないですね」

レジー「うん。もちろんそこまでオープンにしたくないって人たちもたくさんいるだろうけど、ファンのコミットメントを高める方法の一つとしてはあると思う。音源が送られてくるってのも、複数のミュージシャンで会員クラブみたいの作って運営してもいいだろうし」

司会者「かつてURCがやってたような話ですね」

レジー「はい。それこそ今のインディーシーンでゆるくつながってる人たちとかで集まってこういうのやったら話題になるかもしれないですね。あとは、田淵さんみたいにシーンに対する批評眼のあるミュージシャンってまだまだいるはずだから、お金払ってくれてる人向けにそういうことを発信してくみたいなこともあるだろうし。考えればいろいろネタはでてきそうです」

司会者「なるほど。長くなってきたのでそろそろまとめていただきたいのですが。今回はAKB商法からDIYな感じのやり方まで、音楽を起点にどうやってお金を作るかみたいな話をしてきました」

レジー「そうですね。強く思うのは、どうやってマネタイズするかって話も十分にクリエイティブな領域だよねってことですかね。やっぱりこの業界ってなんだかんだで嫌儲主義というか、「金のために音楽やるなんて!」みたいな雰囲気もまかり通ってる気がするんだけど、ファンの人が喜んでかつ自分が潤う、というか「音楽で生活する基盤を整える」ためのやり方を考えるってのは全く悪いことじゃないですよね」

司会者「霞食って生きてくわけにもいかないですからね」

レジー「うん。で、「食い扶持は別のところで稼いで音楽はそこから切り離す」ってのも立派な思想だけど、そうじゃなくて音楽そのもので生活を回していくためにどういうやり方があるか?ってことを考えるのも面白いんじゃないかなあと。今はいろんなツールやメディアが発展してきてるから、そこでのやり方でミュージシャンなりの個性も出せるわけですし、「握手券を使ったCD複数購買」をディスるだけじゃなくてそれよりも面白いビジネスモデルが出てきたらいいなあなんて思ってます」

司会者「わかりました。では今回はこの辺で。次回はどうしますか」

レジー「そうねえ、総選挙挟むので改めてAKBの話をしてもいいかなと思ってます。他に何かあれば考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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