レジーのブログ(旧)

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ルーツミュージックがシーンをつなぐ --森は生きていると武藤彩未

レジー「先日発売になったクイックジャパンの最新号に森は生きているのアルバムレビューを寄稿しました」

  

司会者「記事の最初に触れている『帰り道』というのはこの曲ですね」



レジー「聴いたことない人はぜひ聴いてみてください。何度聴いてもうっとりしてしまう」

司会者「今回レビュー書くにあたって気をつけたことはありますか」

レジー「そうですねえ、これまでクイックジャパンではパスピエ、Perfumeと書きましたが今回はその時以上に「バンドのことを知らない人」を意識しながら書きました」

司会者「なんだかんだでレーベルついて初めての音源ですからね」

レジー「ツイッターとか見てるとすでに超有名バンドみたいな気がするんだけど、実際にはこれから世の中に出ていくバンドだよね。その辺踏まえて広がりが出るようにって思ってたんだけどどうだろうか」

司会者「クイックジャパンに限らず、いろんな雑誌でインタビューやレビューが出ています」

レジー「ね。大物系の人たちが結構書いてるからプレッシャーだわ」

司会者「他の方の原稿も読みましたか」

レジー「いくつか読みましたよ。そして読むたびに、あーこのバンドって言葉にするのがほんとに難しいんだなーと実感した」

司会者「そうなんですか」

レジー「なんかいろいろ見てると、森は生きているというバンドを一言で表す表現が「一言で言い表せない音楽」ってなってる気がするんだよね。これは自分が書いた文章も含めての話なんですが」

司会者「あー」

レジー「そこを言葉にするのが仕事じゃん!って感じもするんだけど、そのくらいの距離感をとっておかないとこのバンドのことがちゃんと伝わらないっていう感触もわかる気がするんですよ」

司会者「はっぴいえんどで押すのも何か違いますしね。とっかかりを作ってもらう意味ではわかりやすいキーワードではありますが」

レジー「そうそう。でね、森は生きているの音楽って、ものすごーく手間暇かけて丁寧にとったスープみたいなものなんですよたぶん」

司会者「はあ」

レジー「時代にせよ国にせよジャンルにせよ、いろんなところにまたがった音楽を一つの鍋にぶち込んで、じっくりじっくりとろ火で煮込んで、その結果としてできあがったのがこれです、って感じ。主成分は鶏がらかもしれないけど、鶏がらスープって言い切っちゃうにはすごく複雑な味がする。じゃあ「実はニンジンとタマネギとセロリも使ってるんです」って説明すればいいかと言うと、ますます味がイメージできなくなるみたいな」

司会者「確かに「秘伝のスープ」みたいなものを説明するのは難しいですよね」

レジー「そういう「シンプルな中に滋味が広がっている」って構造の音楽だから、どういう書き方もやろうと思えばできるんだよね。いろんな方が森は生きているについて書いている文章読んで、「このバンドは書き手の本質を炙り出す写し鏡みたいだなあ」と思ったんですよ。音楽について文章を書く場合ってどんな対象を扱うときでもそういう側面はあるのかもしれないけど、このバンドはそれが顕著というか。僕はレビューの中で「ただ、とにかく、普通にいい歌」「いつでも、どこでも、誰でも」って表現を使ったんだけど、これは自分がポップソングに求めてるのがこういう価値観だからそれを投影してたんだよね」

司会者「なるほど」

レジー「たぶん他の方の文章もそうなってるはずで、たとえばMUSICAのインタビューで鹿野さんが「マイノリティリスナーの代弁者」って言葉を使ってたけど、やっぱりこれって「こういう音楽ははぐれ者のためのものであってほしい」っていう願望の表出ですよね。ロキノン型の文章を書く人はいつも以上にその文体が炸裂しててわけわからん感じになってたりとか。リスナーサイドでも、結局いわゆるインディー系の音楽ってそんな広がらんよねっていうスタンスの人は「どうせ一部の人が騒いで終わり」みたいなこと言ってたり」

司会者「カジヒデキさんは「アンファン・テリブル」なんて言葉を使ってました」

レジー「僕がこの言葉を聞いて思い出すのはフリッパーズギターなんですけど、彼らがやってた既存のメディアを挑発するようなことを、森は生きているは何の意識もなくやってるってことなのかもなあなんてちょっと思いました。ごちゃごちゃ言ってる人たちの化けの皮を剥いでいくようなね。なんか「いいから黙って聴けよ、クオリティは保証するから」って言われてるような気分になる。こういうバンドを然るべき場所に正しく伝えられるか、メディア側の姿勢も問われているような気がするね」

司会者「アルバムは今週21日に発売です」

レジー「冒頭に紹介した音源でピンときた人は絶対損しないと思うので、ぜひ聴いてみてください。クイックジャパンのレビューもよろしくお願いします」

司会者「ももクロかなこの表紙が目印です」

レジー「あの特集まだ全部は読めてないんだけどすさまじいボリュームだよね。その特集ももちろん必見なんですけど、今回のクイックジャパンで取り上げられてた武藤彩未ちゃんという子に僕は釘付けになってしまいました」



司会者「クイックジャパンの記事は、岡田康宏さんが文章で古渓一道さんが写真とツイッターでお世話になってる方が関わってますね」

レジー「超かわいいじゃんこの子」

司会者「元さくら学院の方なんですね」

レジー「全然知らなかった。さ学って何となくずっとスルーしてるからなあ」

司会者「今やっているソロプロジェクトは「DNA1980」という名前がついています」

レジー「どういうものなのか、クイックジャパンの記事を引用します」

武藤彩未ソロプロジェクト第一弾は1980年代の楽曲を厳選し、彼女自身の歌とともに現代に再生させること、音楽の原点回帰によって彼女自身に音楽DNAを取り込み、現代に継承することを目的に“DNA1980”というタイトルがつけられた。

司会者「合わせて武藤さんご自身のコメントも紹介します」

最初はカラオケに行くところから始まったんですよ。とにかく好きな歌をなんでも歌ってみろと言われて。普段からカラオケでも80年代の曲ばかり歌っているので、その辺の曲をたくさん歌って。

両親の影響なんですけど、80年代の曲は小さい頃からずっと聴いていて、だから私の中ではそれが普通というか、もう当たり前になっているんです。


レジー「こういう背景で、松田聖子やキョンキョンなどをカバーしてると。浅香唯『セシル』の音源があったけど歌上手ね」





司会者「『あまちゃん』もそうですが、80sアイドル再評価の波が出てきてるんですかね」

レジー「アイドルシーンが盛り上がって、そのルーツとしての80年代を見直そうみたいな動きが起こってるのは面白いよね。そうやって縦軸がつながっていくのはいいなあと思います。単なるおっさんほいほいにならないといいなと思いつつ、僕自身80年代の音楽はリアルタイムで体験してないけどいろいろ発見があるしいい方向にいってるんじゃないかなと。で、さっきの武藤さんの発言と同じようなことを、冒頭で紹介した森は生きているの岡田さんが言ってたんですけど。MUSICAのインタビューからの抜粋です」



一番初めにインパクトを受けたのが、ビートルズだったり、(エリック・)クラプトンだったりっていう親の影響で聴いた音楽だったし。今の音楽というか、CD時代になってから音楽なんて小さい頃からあんまり聴いてこなかったんで、自分の中ではそれがあるべき姿だって思ってたんです(笑)。

司会者「おお」

レジー「「今の時代の音楽」じゃなくて、「今の時代の音楽の下敷きになっているもの」をずっと嗜んでいて、そういう音を「今の時代」に鳴らそうとしていると。やり方もジャンルも全く違うけど、同じタイミングでこういう発言に立て続けに出会って面白いなあと思いました。なんか、「同時代の音楽を聴かなくても楽しめる時代」の象徴的な出来事だなあと」

司会者「インターネットが一般化して自分の好きなジャンルを掘り下げるみたいなことがしやすくなって、一義的な「文化の時間軸」とは違う価値観が浸透しつつありますよね」

レジー「そうですね。インディーシーンとアイドルシーンって対極にあるような気がするけど、点で見ると同じようなフィロソフィーで動いてる人たちもいると思うんですよ。なんかこういう動きがうまく合流していったら今の日本の音楽がもっと豊かになるのになあとか漠然と感じました」

司会者「そうは言ってもかなりの距離がありますよ」

レジー「それはそうなんですけど、何かヒントがないのかなあと思って武藤彩未ちゃんがライブ会場で限定販売しているという「LIVE1980」のカバーアルバムに参加してるミュージシャンを見てたら、ちょっと気になる名前がありまして。ドラムで玉田豊夢さんが参加してるのね」

司会者「最近ではレキシバンドの蹴鞠changとしておなじみの」

レジー「ポルノグラフィティもいきものがかりもやってるんでしょ。超レンジ広いよね。僕にとっては完全に100sの人なんですが」

司会者「中村一義のひたちなかでのステージのために結成されたバンドがベースになってます」



レジー「懐かしい話ですわ。で、最近ちょうど『風立ちぬ』を見まして。その流れで小谷美紗子の『ひこうき雲』のカバーを久々に聴いたんですけど」



司会者「超かっこいい」

レジー「このバンドのドラムも玉田さんなんですよね。他にも池ちゃんに田渕ひさ子、イースタン二宮友和っていう豪華バンドです」

司会者「そもそも『ひこうき雲』はユーミンがキャラメルママの面々と一緒に作った作品ですね」



レジー「キャラメルママ、細野晴臣や鈴木茂など、つまりはっぴいえんど以降の人脈が編曲と演奏にがっつりかかわってるんですよね。武藤さんの80年代カバーから玉田さんつながりで『ひこうき雲』の話まで来ましたが、こういう「曲提供だけではない、バックバンドとしての歌い手と演奏者のつながり」って形で全然違うシーンが結合していくってのはあり得る話なのかなと。玉田さんもそうだし、ノーナリーブスの人たちとか「あ、ここでも演奏してるのか!」みたいなケースっていろいろありますよね」

司会者「山Pとオカモトズとかね」

レジー「そうそう。今はメジャーでバリバリやってる人たち中心にそういう流れがあるけど、もっと下の世代の才能あるミュージシャンをフックアップするような潮流が出てくるといいんじゃないかなと。ある意味ヒャダインとかtofubeatsとかも、アイドルシーンの波があったからこそここまでスピーディーに広がったって側面もあると思うんですよ。そういうのがさらに波及すると楽しい」

司会者「それこそはっぴいえんど~キャラメルママ・ティンパンアレーの流れからニューミュージックにつながっていって日本のポップスを底上げした、みたいなことがまた起こったらいいですよね。この辺の経緯は『ニッポン・ポップス・クロニクル』に鮮やかに描かれているので興味のある方はぜひ」



レジー「この本おすすめです。話戻すと、最初にも触れたとおり森は生きているははっぴいえんどを引き合いに出して語られることも多いけど、単に音が似てるって話だけじゃなくて日本のポップミュージック全体に影響を及ぼすような存在になったらいいなあと思いますわ。彼らにはそんな期待をしつつ。あと武藤彩未ちゃんは早くライブ見てみたいです。さ学抜けた子がこういう形でソロで出てきて、ってのはアイドルの盛り上がりも完全に2周目に突入した感じがあるよね。そっちも引き続き注目していきたいと思います。今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「ちょっとミスチルのサマソニの話とか気になってるんだけど考えます」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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