レジーのブログ(旧)

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アイドルと自意識、アイドルの自意識13 - 「現場派」も「楽曲派」も同じアイドルファン

レジー「こんなの読みました。新潮45は記事のばら売りしてくれるのが良い」



司会者「地下アイドル評論家の濱野智史さん」

レジー「いや、その肩書きは」

司会者「もともとは情報社会論とかアーキテクチャについてが専門の方です」

レジー「いや、もともとというか今もそうなんじゃないか。でも最近ほんとどこが本分かよくわかんないよね。これ出た時に濱野さんがこういう人になるなんて誰が想像しただろうか」



司会者「名著ですよねこれ。ちなみにTIFにもいらっしゃったそうです」

レジー「なんか目撃情報あったよね。で、この本の内容はというと、TIFにもたくさん出ていたような「地下アイドル」、濱野さんの定義を借りると「ほとんど「マスメディア(=地上)」には露出することなく、ライブハウスやイベントスペースでのイベントを中心にしているアイドル」ということですが、こういうアイドルの現場に通っている人たちの生態について描かれています。日本中の現場に行って握手をするためにどうやってお金を捻出しているか、みたいなリアルな話が多数。そしてその根底にある「コスパ」という考え方に支えられた地下アイドルのマーケットを「日本社会のデフレ化のはてに生み出された」ものとし、それが「新たな時代の「資本論」のふさわしい光景である」と結んでます」

司会者「すごい世界ですね」

レジー「結構衝撃的だった。これ100円で手軽に読めるのでぜひ読んでみてください。何が衝撃って、音楽の話がほとんど出てこない」

司会者「へえ」

レジー「なんかさ、「Negiccoのアルバムが良い」とか「リンダⅢ世の新曲がどうのこうの」とか、そういうのとは全く別の世界のように感じた。でもこれもまた「アイドルブーム」の一つの真実なんだよね」

司会者「結局のところ握手のようなコミュニケーションがマーケットを駆動しているという考え方に立つと、濱野さんが書いている世界の方がアイドルブームの本質なのかもしれないですね」

レジー「そんな気もする。これに関しては思ったことが2つあって。1つは、最近「アイドル論」「アイドル楽曲論」的なやつってかなり大量に世の中に溢れてるじゃないですか。自分もある種片棒を担いでる部分もあるのかもしれないけど、そういうのやるときには濱野さんが書いてるような「音楽なんて関係ないけど、「アイドル」というカルチャーを骨の髄まで楽しんでいる人たち」がいることをちゃんとイメージできてないと結構危ないなと思いました」

司会者「何週間か前ですが、アイドルの現場にガンガン行ってる人たちが「害になりそうなアイドル論を見かける」みたいなツイートを同時にしてたことがありましたよね。そういう違和感を感じてるんじゃないでしょうか」

レジー「うん。ここは気をつけないといけないなと。で、もう1つが「音楽の話が出てこない」ってところなんですけど。こういう人たちがアイドルを楽しんでいてかつお金も落としてくれる「優良顧客」だとすると、曲を選定する基準が「ノリが良いか良くないか」みたいな話に収斂しちゃうのは仕方ないような気がしました」

司会者「あー」

レジー「この辺はいろいろ考えさせられることがあって。今度HKTの新曲が出るんですけど」

司会者「『メロンジュース』ですね。先日のTIFで初披露されてました」



レジー「この曲の初披露後に「神曲すぎる」ってスレが立ってて

司会者「これが神曲ねえ」

レジー「一方で、『恋するフォーチュンクッキー』初披露後の反応を拾ってみました」

11:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:54:35.09 ID:sxcGuEnd0
ゴミだわこれ

12:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:54:38.05 ID:LhHDQ1TOO
ヤバくね?

18:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:54:49.46 ID:MSbu8Q2vO
テンポゆっくり過ぎない?
流行らないだろなぁ

34:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:31.59 ID:5edpirCJ0
これはひどい

36:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:34.65 ID:k1V1nFiI0
これは間違いなく糞曲だわwwww

37:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:35.39 ID:2mdXgLCk0
またノリにくい曲与えられたなw
発売する頃には完全に飽きる奴w

39:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:38.41 ID:JB0A7xJ0P
やっちまったなあ

40:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:39.09 ID:lT1jjoFM0
地味だな

43:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:43.65 ID:Ayh1uKid0
ないわー
これないわー

52:名無しさん@実況は禁止です:2013/06/29(土) 21:55:54.88 ID:IBqvqSHG0
指原には悪いがマジで糞曲だな


司会者「ふむ」

レジー「この2曲の評価の差が今のアイドルシーンにおけるいろんなものを表しているなあと。ノリ至上主義」

司会者「でも『恋するフォーチュンクッキー』は専門家筋含めて音楽好きな人の間ではかなり盛り上がってますよ」

レジー「うん。だってこれどう考えてもいい曲だもん。僕も大好きです。でもそういう論理じゃないんだよね、少なくとも48グループのファンコミュニティを動かしてるのは。で、最大ボリュームゾーンがこんな状況なわけで、そう考えるとアイドルのマーケットを支えている人たちの考え方はこの手のノリ至上主義が支配的なんじゃないかと思われる」

司会者「そんなもんですかねえ。ちなみに最近の『恋するフォーチュンクッキー』論壇というか、この曲を取り巻く言説についてはどうですか」

レジー「そうねえ、フィリーソウル話とかそうだよなあと思いながらいろいろ見てましたけど。この前のタナソーさん宇野さんのツイートが面白かったです」

司会者「これね」




レジー「深読みして楽しむのは自由だけど、どのレベルまで深読みして意味づけするかってのはセンスだよなあと思いました。ちょうど今『ももクロの美学』読み途中なんですけど、こんな記述に出会いまして」

「怪盗少女」に代表されるももクロの楽曲のバラバラな断片的性格、ハイブリッド性は、究極的には、現代日本における島宇宙化した人々の嗜好の、孤立した多様性を反映したものとみることができる。



司会者「そうなのか」

レジー「ヒャダイン型の「飽きを生まないための詰め込みポップス」って話をこんな風に意味づけしても仕方ないような気がするんだよなあ。島宇宙化とか関係あるのかな。後半にはこの文章が生きてくる展開があるのかもしれないけど。一方で、「何の深読みもしない」ことで滑ってしまうというケースもあって。『恋するフォーチュンクッキー』の歌詞分析っぽいの読んだんですが」

司会者「リアルサウンドのこの記事です

この曲を「物語性」という観点で聴くと、その歌詞はもはや「何も言ってない」のと同じだ。状況を描写する言葉は唯一「カフェテリア」だけで、風景が見えない。「ルックスに自信なくても前向きに。笑顔でいれば良いことあるかも」という低級な処世訓を演じているだけの5分弱。このフォーチュンクッキーは、まったく無根拠に「あなたとどこかで愛しあえる予感」がする程度で、全然恋なんかしてないのだ。

レジー「全体的にほんとにちゃんと聴いたのかなって感じなんだけど、やっぱりこの曲は「さっしーのこの1年」を踏まえたうえで話をしないと、それこそ「何も言ってない」批評になっちゃうと思うんだよね」

司会者「さっしーセンターの曲で「明日は明日の風が吹くと思う」って歌詞を歌うことがどれだけ重いか、ってことですよね」

レジー「そうそう。僕この曲テレビで見た時から、繰り返しサビ前でさっしーワンショットの「カモンカモンカモンカモンベイビー」ってところで1年間のいろんなことがフラッシュバックして毎回泣いちゃうんだけど、フルサイズで聴いたら2番の歌詞がまさにそこにつながっていく文脈になってるわけで。そのくらいは「周辺のコンテクスト」を補わないと苦しいよね。そもそもの問題としてこの文章全体が「最近のJ-POPの歌詞はクソ、阿久悠は良かった」みたいな結論ありきになってて、どんなおっさんが書いてるのかと思ったら27歳OLってプロフィールにあってびっくりしたんですが。まさか自分より年下の方とは」

司会者「深読みしすぎても寒い、深読みしなさ過ぎても滑る、微妙なところですね」

レジー「繰り返しになるけどたぶんそこがセンスなんですよ。いやー難しい。そこのスレスレのところをちゃんと狙えるかなんだよねきっと」

司会者「この辺はあんまり言うと自爆しますよ」

レジー「ほんとそうね。もうやめます。で、さっきの「ノリ至上主義」って話に戻りたいんですけど、この前TIFについてのエントリーで女子流の新曲がいまいちだったって話したんですが、これもこういう「ノリ至上主義」を過剰に意識しすぎた結果だと思うんですよ」



司会者「あー」

レジー「ボリュームゾーンはこっちなんじゃないかっていうね。商売上の戦略として一つのオプションだとは思うけど、それを女子流がやらなくても・・・感がすごい。と言いつつ、じゃあ今までのファン基盤だけでいけるのかっていう葛藤もあるんだろうし。でもやっぱりなあ。この前のエントリーにも書いたけど、「女子流の積み上げてきた良さをどんどん捨てていってる」って表現がぴったりだと思う。僕はやっぱりこれみたいな初期の作り込まれた品のある世界が好きだなあ」



司会者「「盛り上がれれば良い」っていう発想にシーンが塗りつぶされていくんじゃないかっていう恐怖はロックシーンの話に通ずるところがありますね」

レジー「ほんとそうね。まあでも僕自身大してお金も落としてないしあんま大きなこと言えないよね。ただ、やっぱり今シーンが元気なんだなあと思うのは、それこそ去年トマパイが止まって女子流もグズグズしてって感じで「単なるノリ重視/詰込み型ではない鑑賞に耐えうる楽曲を歌う人たち」が苦戦してるわけだけど、ちょっと空き始めてるそのゾーンに対してちゃんと違う人たちがどんどん出てきてるところですよね。最近だと筆頭はEspeciaなんですかね」

司会者「『ミッドナイトConfusion』いいですね」



レジー「これなら「ノリ」みたいなところにも最低限応えつつ、ただウリャオイやるだけじゃない雰囲気も作れるよね。女子流もこういうのやってよ。ほんと何なのあの曲」

司会者「こういう衒いなくキラキラした感じは「現場」でも映えそうですね」

レジー「うん。これ聴いてtofubeatsのアルバムに入ってた『SO WHAT!?』思い出した」



司会者「なるほど」

レジー「バンドものだとのあのわとかふくろうずとかの音作りにも近いものを感じました」





司会者「ふくろうずについては以前も書きましたが、のあのわのアルバムも素晴らしいですよね」



レジー「誰も教えてくれなくて3月にリリースされてから気づくまでにずいぶん時間がかかった。これすごいいいよ。今年のベストアルバム候補」

司会者「のあのわのインタビューではパッションピットの名前が出てました」



レジー「パッションピットって中田ヤスタカに影響受けてるって話だけど、そう考えると日本のアイドルシーンと相性が悪いわけないよね。あとパッションピットのツアーサポートやっててサマソニにも出てたチャーチズとかこの辺とも共振してる気が」



司会者「好きなんじゃないですかこういうの」

レジー「これ大好き。最近友人に教えてもらったんだけど早速音源落とした。9月にフルアルバムだって。ざーっと音源貼ったけど、こういうキラキラ系の曲が増えるのは自分のとっては嬉しいのでEspeciaはこういう路線でいってほしいなあ」

司会者「あと最近話題になったのはJuice=Juice の『ロマンスの途中』ですかね」



レジー「これかなり盛り上がってたよね。今年の楽曲大賞!みたいなこと言ってる人も結構いた気が。自分としてはそこまでって感じなんだよなあ。確かにかっこいいと思うけど」

司会者「以前の女子流のラインとちょっとかぶりますかね」

レジー「やっぱこのラインなら『ヒマワリと星屑』ですよ」



司会者「これはいつ聴いてもいいですね」

レジー「あとこの曲とブッダブランドのマッシュアップがあるんですけどこれすごいよ」



司会者「かっこいい」

レジー「アイドル曲マッシュアップ特集みたいなのそのうちやりたいな。『ロマンスの途中』に関して個人的な話をすると、どうしてもハロプロがスコープ外になりがちだったのでこの曲きっかけにしてこれ系のやつ掘ってもいいかなとか思いました」

司会者「モー娘。の『摩天楼ショー』とかね」



レジー「恥ずかしながら知らなかったんだけど、去年の『One・Two・Three』と一緒に出た曲だったのか。たぶんアイドル聴いてるけどハロプロは追えてないって人結構いると思うんだよなあ。『ロマンスの途中』はそういう認識を改めようと思うきっかけになりました」

司会者「長くなってきたのでぼちぼちまとめたいんですが。音楽に関与のないアイドルファンという話からノリ重視の風潮、そこに寄せた女子流と、そうじゃない動きとしてEspeciaとJuice=Juiceの話なんかをしてきました」

レジー「そうねえ、今回は最近こんなの好きですみたいな話だから大した結論もないんだけど。最初の方の話ともかぶってくるんだけど、「楽曲派でござい」みたいな楽しみ方が全てじゃないし、音楽関係なくアイドルにお金落としてる人たちがいるからこそ今の豊かな状況があるってのはちゃんと理解しないといかんなあと思いました。最近アイドル語る人たち多いけど中には「お前別にアイドル好きじゃないだろ」みたいな感じの人も混ざってるし、その辺の空気感は「結局のところアイドルマーケットを支えているのは誰なのか」ってところへの理解がちゃんとあるかってところがかなり影響してくる気がしますね」

司会者「なるほど」

レジー「まあだからと言ってじゃあ自分が毎週日本中の現場回ってチェキ撮ってきたいかっていうとそういうわけではないし。いろんな楽しみ方あるってのを認めつつ、僕は音楽の話をしていきたいなと思いました。アイドルの楽しみ方への理解って話で言うと、先日「「アイドルブーム」を多角的に理解するための良書10冊」ってまとめを作ったのでこちらもよろしければ」

司会者「わかりました。今回はそんなところですかね」

レジー「あ、最後に、最近聴いて一番ぐっときたアイドルソングを紹介したいと思います」



司会者「ファンタライムね」

レジー「踊ってラップする子たちって印象だったんだけど、こういうど直球ポップスが出てきてびっくりしました。一回見てみたいな。みんなで応援していきましょう。というわけでこんな感じで」

司会者「次回はどうしますか」

レジー「来週末サンセットライブに行くのでその話かなあ。その前に告知ネタで一度アップすると思います」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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